アメリカでは、食洗機は、家庭に一台あるのが当たり前。家だけでなくアパートにも付いているのが普通です。

手洗いよりも経済的

食洗機は、ボタンを一つ押すだけで洗って、乾燥までしてくれるためとても便利ですが、日本から来た人は手洗いに慣れていて、食器洗浄機は使わない人が多いようです。その一番の理由は、アメリカの食器洗浄機はサイズが大きいため、洗浄機の中がいっぱいになるまで時間が数日かかる。つまり、中がいっぱいになるまで洗浄機の中に汚い食器を溜めて置かなければならない。また、こんな大きな機械で洗うには相当の量の水を使うだろう(使い水道代が上がる)と思うから。

でも、本当に手洗いの方が経済的なのでしょうか?

The Wall Street Journalのある記事によると、食器洗浄機を使ってお皿を洗うのは、便利なだけでなく、水と洗剤の節約にもなる。しかし、間違った使い方をしては、あまり節約にならないということです。

では、どういった使い方が間違っているのでしょうか?

食器を洗浄機の中に入れる前に、お皿を軽く洗い流すのは止めた方が良い

使用した食器を洗浄機の中に入れる前に、お皿を軽く洗い流していますか?
どうやら、それが間違っているようです。
汚れたお皿を水で洗い流す必要は全くない、と言うよりも洗い流さないほうが良いということです。

食器洗浄機の洗剤を製造する会社、Cascadeで働く専門家によると、最近の食器洗浄機は、機械の中のセンサーが洗浄機の中に入れられた食器の汚れ具合を読みとることができるそうです。

つまり、「普通の洗浄」としてNormal washのボタンを押したとしても、汚れ具合によって、洗浄に何分必要で、どの温度で洗うかが自動的に設定されるのです。

例えば、食器についたケチャップなどの汚れは、プリウォッシュ(pre-was)の段階で洗い流される。
プリウォッシュは、自分で簡単に洗い流すのと同じことで、プリウォッシュの段階で、機械の中で、お皿に食べ物が付いているとセンサーがキャッチすると、次のクリーニングサイクルで、もっと長い時間じっくり洗ってくれる。

食べ残しが機械に詰まらないのか?

新しい食器洗浄機は、中にフィルターが付いています。あなたの洗浄機が音をあまり立てずに静かに動くなら、フィルターが中にある確率が高いです。
ただ、フィルター付きの洗浄機が正常に動くためには、フィルターを頻繁に洗う必要があります。

フィルターが付いていないタイプの洗浄機は、フィルターの代わりに、ゴミが溜まるゴミ箱のような物が洗浄機の中に取り付けられています。

食器を洗浄機に入れる前に、お皿を軽く水で洗い流さなくても良いと言いましたが、洗浄機が、生ごみ処理機(garbage disposal)のようにゴミを食べてくれるわけではないため、お皿に食べ物が残っている場合は、食べ物をお皿から取ってから洗浄機の中にいれた方が良いです。

それをしないと、食器洗浄機が動く時間がものすごく長ってしまいます。ですから、例えばお皿にマッシュポテトが残っていたら、ポテトはごみ箱に捨てるだけで、お皿にこびり付いたマッシュポテトの汚れは洗い流さないでいい、ということです。

最後に、洗浄機に入れる前の「簡単な洗い流し」をやめることによって、一回洗浄機を回す時に約1892リットルの水を節約できるということです。

食洗機用の洗剤

手洗い用の食器洗剤は食洗機には使えません。昔からあるタイプのリキッド状のもありますが、パッドと呼ばれる使用一回分ずつの洗剤が便利で人気があります。とてもキレイに洗えると評判なのは、finish。アマゾンなどで一粒30セントくらいで買えます。

記事掲載日:12/24/2020

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