アメリカの学校の「フィールドデー」でボランティアをやってみて分かったこと

アメリカの学校の「フィールドデー」でボランティアをやってみて分かったこと

アメリカの学校で、春になり外が温かくなった頃に開催されるフィールドデー。4月か5月に行われます。この2年続けてコロナによりフィールドデーがキャンセルになっていたため、子供たちは今年のフィールとデーは特別に楽しみにしてました。私は、仕事をしているため、学校の行事のボランティアに参加する時間がないため、今まで一度もボランティアをやったことはないのですが、今年のフィールドデーは、初めてボランティアとして参加しました。

フィールドデーって何?

学校の校庭を使って色々なゲームや遊びをクラスのみんなで楽しんだり、水着を着て水遊びをする日です。どんなことをするかは学校によって違いますが、とにかく外で生徒達と一緒になって遊ぶ日です。

今回、私が見学したフィールドデーでは、水に濡れることは一切なく、校庭で色々なゲームをやっていました。クラスを4つの色のチームに分け(赤、青、緑、黄色)、チームで競う。例えば、ボールを膝の間に挟んでジャンプしながら旗のある所まで行って、戻って次の人にバトンタッチ。

日本の運動会と大きく違う点

雰囲気的には日本の運動会に似ていますが、やっぱり似ていない。

  1. 音楽 ー 日本の運動会は、昔から変わらないクラッシックの音楽を流しますが、アメリカは違う。ラジオで流れるような現在のヒットソングを流していました。大きなスピーカーを外に置いて、ヒット曲を続々と流し、それに合わせて子供も大人も歌ったり踊っていた。ミュージックセラピーで音楽がどれだけ人間に良い影響を与えるかという話を読んだことがありますが、クラシックの音楽なんて普段聞かない曲よりも、毎日、登下校中の車の中で耳にするラジオで流れるヒットソングの方が馴染みがあって楽しいのは当然です。
  2. とにかく楽しむことが目的 ー ボランティアの人達を集合させて、先生たちが今日は手伝ってくれてありがとうございますの挨拶から始まって、時間があまりないので、スピーディーに子供たちを一つのゲームから次へと進むように協力してくださいと説明し、そして協調していたのは、子供たちが楽しめるように、楽しい時間になるようにということでした。さすがアメリカです。日本だったら、「頑張ってください!」と言うだろう。頑張ってください、つまり全力で良い成績を出してくださいって意味。
  3. アイスが食べれるー 競技場の中にアイスコーナーを設けました。私は、ここでアイスの封を挟みで切ってあげるボランティアをやりました。普通なら、5月のテキサスは暑く、フィールドデーが行われる日も暑い。アイスを食べるには最高な天気なわけが、今回はどうしたことか風がビュービュー吹いて寒い日でした。もちろん、寒くたってアイスを断る生徒は一人もいませんでした。もう1本食べていい?と聞く子供も数人いました。アメリカでは、普段も学校の中で先生がご褒美として生徒にアイスをあげるなんてことは珍しくありません。
  4. 軍隊じゃないんだから、並ばせるのはやめよう ー 生徒たちがアイスコーナーに来る途中に、ささっと集合写真を撮る場所が設けられていました。といっても、日本の集合写真を撮る時のようにプロのカメラマンが写真を撮るわけではなく、担任の先生や保護者が自分の携帯でクラス写真を撮るのですが、そこで子供達を色別に列に並ばせている大人がいたのです。「ここに並びなさい!」ときびきびと生徒を並ばせている姿からこの人は先生なのかと思ったら、そのクラスの保護者の一人でした。その人は、クラス全員で写真を撮るのではなく、色別で撮った方が良いと思ったようです。最初の色組が写真を撮っている間、残りの3つの色組は縦の列に並んで待っていなさい、と言われていました。その様子を私と私の友達は真横で見ていたのですが、私は、お~こういう厳しい先生って学校に必要だよね、と友達に言おうとすると、その前に私の友達が、「この人何してるんだろう。好きなように楽しませてあげればいいのに。」と言ったのです。この軍人のような保護者はアジア人でした。私がこの人に関心してしまうくらいだから、アジア人の考え方は一般的に似ているのだなと思っておかしくなりました。逆に、自由に遊ばせればいいのにと言ったのは、やはりアメリカ人。東洋と西洋の考え方の違いがこんなところでも見えてしまう。笑!! 数年前に、日本語補習校の運動会で、私の子供が参加するため保護者として観に行った時のことを思い出しました。運動会の開会式で、校長先生の長い挨拶の間、じっと並んで立っている生徒達(特に小さい学年の子供達)をかわいそうと言いながら「早く初めて子供達に楽しませてあげればいいのに」と私のアメリカ人の主人が言ったんです。

まとめ:

フィールドデーでボランティアをしなくても、ただ見にいくだけでもOKです。良い思い出の写真が撮れるかと思います。

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