プレゼントをもらったらその場で開ける、アメリカのエチケット

プレゼントをもらった時のエチケットが日本とアメリカでは大きく違います。プレゼントをあげた人をがっかりさせないために、アメリカ生活をする人は知っておいたほうがいいエチケットです。

プレゼントをくれた人の目の前で開ける

日本では、プレゼントをもらったらお礼を言うだけで中身を見ようとしません。「後で開けるのが楽しみです。」なんて言う人もいます。後で開けるのがエチケットなのか、それが普通ですね。日本で育った私は、私もそれが当たり前だと思っていたました。でも、アメリカでは、プレゼントをもらったらその場で開けるのがエチケットなのです。プレゼントをあげたら私の目の前でびりびりとラッピングペーパーを破って中を見る人。私にプレゼントをわたすと「開けてみて!」と言う人。それ以来、アメリカ流が私にとって当たり前になり、日本人にプレゼントをあげた時、日本流のプレゼントの受け方(その場で開けない)にがっかりしてしまいます。

アメリカでは、プレゼントをあげた人は、受け取った人がプレゼントを自分の目の前で開けるのを待っているのです。プレゼントを開けた瞬間のその人の喜ぶ顔やリアクションが見たいからです。

ですから、ありがとうと言うだけで、そのプレゼントを机の下に置いたり、カバンの中に入れてプレゼントを片付けてしまうのは、プレゼントをあげた人の「気に入ってくれるかな?」、それを目撃できる瞬間を殺してしまう行為です。

でも、クリスマスプレゼントはちょっと違います。どうやら、クリスマスの日まで待つのを好む人が多いようです。私の家族もそうですし、私の友達もそうです。
例えば、私にクリスマスプレゼントをくれる友達は、「クリスマスまで開けないで!クリスマスの日に開けてね。」と私に言います。この人は、逆に私がクリスマスプレゼントをあげると、自分もクリスマスの日まで待ちたいタイプです。「どうもありがとう。クリスマスの日に開けるね。」と言います。私の子供も同じで、クリスマスプレゼントはもらった時に開けず、家に持って帰ってツリーの下に他のプレゼントと一緒にツリーの下に置きます。

でも、これは人それぞれです。クリスマスプレゼントでも、もらった瞬間に中を見る人もいます。
貴方はどちらのタイプですか?

今、開けて欲しい?と聞く

場合によっては、プレゼントを開ける時間がなかったり、プレゼントを開ける場に相応しくないこともあります。でも、常にプレゼントをくれた人の好意を大切にし尊重するのを忘れずに。アメリカではこういった相手の気持ちを第一に考えるのが上手です。

なので、プレゼントをもらった人が「後で開けるね」と言ってしまうのではなく、相手に今開けるべきか後でもいいか尋ねてみる。

今、開けた方がいい?Should I open it now?

大人であれば、その時の状況を見て、プレゼントをもらった人がとても忙しそうであれば、その状況を把握して「後で開ければいいよ」You can open it later. と言ってくれるはずです。でも、子供がプレゼントをくれたのなら、どんなに忙しくてもその場で開けてあげることをおすすめします。

後で開けてもいい?Can I open it later?

忙しくて今は無理。でも、それは貴方の問題。プレゼントをくれた人に失礼にならないことを考えるのを忘れてはなりません。「ありがとう。今、忙しいから後で開けるね」では自分中心な言い方に聞こえてしまいます。そうではなく、「今は忙しい」は言わなくても状況を見れば相手も分かる事なので、後で開けてもいい? Is it OK, if I open it later? とか Can I open it later?と言うのが好ましい。また、手が空いたら、プレゼントをくれた人を呼んでその人の前で開けるという方法もお薦めです。

「後で開けて」と言う

プレゼントをあげる人が「後で開けて」You can open it later. と言うこともあります。その時の状況によって、今、プレゼントを開ける時間がないなと判断した時や、何だかの理由で誕生日の日まで待って欲しいとか。理由は色々あるかと思います。

プレゼントの中を見た時、何て言えばいい?

目の前でプレゼントを開けて、箱の中の物が自分の好みではなかった、なんてこともあります。そんな時の為にも、あらかじめ何て言うか考えておいたほうが良いかと思います。

とにかく喜ぶ。気に入ったふりをする。

これが大事です。笑

Thank you so much! This is so nice (cool)! I love it!

こんな感じに喜びいっぱいでお礼を言う。笑顔も忘れてはいけません。たとえ気に入らなくても、相手の好意を無駄にしないために、大げさに喜んであげましょう。

ありがとうを何度も言うのがエチケットではありません。プレゼントの贈り主にしてみれば、プレゼントが気に入ったかどうかが知りたいわけですから、とても気に入ったとか、とても素敵ですね、かわいいですね、上手ですね(手作りの物)なんて風に褒め言葉を言ってあげましょう。

I really love my gift.

It’s so beautiful.

It’s so cute.

You are so crafty.

もし、プレゼントを郵送したのなら、受け取った時にありがとうだけでなく、気に入ったとか何かコメントしてあげるべきです。

これはやめましょう

誕生日のプレゼントをもらって、「ありがとう。そうなんですよね。また誕生日が来てしまいましたよ。」なんて風に、自分の話をし始める。

クリスマスプレゼントをもらって、「そうでした。クリスマスですよね。私はクリスマスをお祝いしないんですけど、アメリカってクリスマスは盛大にお祝いしますね。」なんて風に、自分の話を始める。

タイミングが相応しくありません。つまり、話を自分の話にシフトしてしまうのは、良くないということです。

プレゼントのお返しは必要か?

アメリカの文化には、プレゼントをもらったらお返しにプレゼントをするというエチケットはありません。お返しをするかどうかに関しては、アメリカではお返しをしなかったからって失礼にはなりません。

これに関しては人によりけりですし、状況によりけりです。

私の場合は、人から何かプレゼントされると、もらいっぱなしが嫌で、必ず何かの形でお返しをしまが、私が人に何かプレゼントした時、お返しをするという人はいません。笑 結局、アメリカではお返しをする習慣がありませんからね。でも、私としては、プレゼントした人が喜んでくれれば十分なので問題ありません。

去年の夏、子供の夏休みの間に、子供7人のグループに針で縫い物を教えました。毎週1度、4時間、それを2か月半。無料で。夏休みは、友達に会えないことが多いのですが、この私が開いた縫い物教室のお陰で子供達は仲良しに毎週会えたわけですし、針で縫うという経験ができたのでお母さんたちはとても感謝してました。私の好意と時間にお礼として、最後の日にお母さんたちが花束とチョコレート、$100のギフトカード、それぞれのお母さんからのメッセージが書かれたカードを私にプレゼントしてくれたのでした。予期しないプレゼントだったので涙が出ました。

好意に感謝

プレゼントをくれた行為に対する感謝と自分の事を考えてくれたことに関する感謝の2つの感謝があります。日本でも、その気持ちがありがたい、その気持ちが嬉しいなんて言い方しますね。それと同じです。ある学校の先生から、クリスマスプレゼントのお礼のカードをもらい、カードには、Thank you for thinking of me. と書いてあり、Thank you for the present.という風には書いてありませんでした。つまり、プレゼントをもらったこと、物に対する感謝よりも、私の事を考えてくれてありがとうという意味です。でも、プレゼントの物自体は好きじゃななかったという意味でもあるかもしれません。笑

お礼のカード

そして最後に、お礼のカードを出すかどうか。デジタル時代ですから、紙の手紙、ハガキ、カードを書くよりもイーメールや電話でのテキストメッセージの方が簡単で早い。でも、それはデジタル時代に育った若者が多く、その前の時代に育った人は、手書きの手紙やお礼のカードを出すのを好むようです。でも、どちらの方法も使わない、つまりお礼を出さないという人もいます。もちろん、アメリカでは、お礼を言うのがエチケットです。アメリカではお礼を言わなくてもいいということではありません。お礼を言わない人がいても、あの人はお礼を言わなかった、マナーのない人だと批判する必要はありません。

私の経験で、お礼をする人、しない人の違いが大きく見えるのは、子供の学校の先生たちにあげるクリスマスプレゼントや誕生日プレゼントです。もちろん子供からもらった瞬間は、お礼を言うわけですが、結局はプレゼントはその子供の親が用意したものですから、親にお礼の目メッセージを送るかどうか人それぞれです。ある先生は、手書きのお礼のカード郵便で送ってくれました。2年生の子供は当てにならないと思ったのでしょう。笑 また、クラス全員の親にグループメッセージとして、プレゼントをありがとうお礼を書く先生もいますし、一言のお礼もんし先生もいます。人それぞれです。

 

まとめ

1.プレゼントをもらったら、すぐにその場で開ける。

2.とにかく笑顔でありがとうと言う。気に入った物でなくても、気に入ったふりをして相手が喜ぶようなコメントを言う。結局は、重要なのはプレゼントの中身ではなく、プレゼントしたいと思ってくれた行為と、そしてプレゼントを買ってくれたという行動に感謝するわけですから。

3.プレゼントのお返しをする習慣はアメリカにはない。でも、何かあげたら喜ぶのは間違えなし!!

いかがでしたか?このトピックに関するコメントをお待ちしてます!

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コーヒー大好き
11 months ago

なるほど。いい勉強になりました。ありがとうございます。

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