1週間前:他州のニュースで、パニックになってトイレットペーパーや水を大量に買う人が増えている映像をメディアで見た。仕事場で同僚やお客さんが、水やトイレットペーパーを買い込む必要があるのかと笑っていた。歯科や眼科で医師たちが、手を石鹸で洗って、目や口を触らなければ大丈夫と言っていた。

他人事のように思っていたが、その後、日に日に、生活の中でコロナによる影響が目に付くようになってきた。事態がどんどん深刻になってきているようで、手を洗って、顔を触らないようにしていれば大丈夫という問題ではないだろうなと感じるようになった。

まず、新型コロナの影響で、在宅勤務をする従業員が増えているようだ。知り合いの中にもそういう人が多い。

私の仕事で、外部からの仕事関係者とのミーティングがあった。この女性は、私たちのオフィスのコンピューターのマウスを触りたくないと笑って言う。冗談かと思ったら、「人のマウスは触りたくないの」と言いながら、指でスクリーンは触っていた。だから、私は、スクリーンなら触れるの?と言って笑った。変な菌をもらわないようにと神経質になっているようだ。

3日前の3月13日(金):ダラス郊外(Southlake)のセントラルマーケットで1週間ぶりに買い物をした時に、何かいつもと違うと感じた。スーパー内のあちこちで提供する食べ物のサンプルが消えていた。デリでのサンプル、ベーカリーでのサンプル、チーズのサンプル、その他の食べ物のサンプル、生ジュースのサンプル、そしてコーヒーのサンプル。そして、カートに溢れるほどの商品を買う人が沢山。ベーカリーでは、いつもはベーカリーの中でパンをスライスしたりしている人が、パンを陳列している棚のお客さんが触れそうな部分を次から次へと殺菌ペーパーで拭いていた。新型コロナの影響を感じた。

3月14日(土):ダラス郊外(Flower mound)のホールフーズに買い物に行った。野菜果物の売り場を最初に通った。空のテーブルが目に付いた。バナナのテーブルだと気付いた。バナナが1本もない。そして、そのまま肉売り場に行くと、量り売りしている肉のガラスの冷蔵庫が空っぽ。停電でもあったのかな?と思った。停電により肉を捨てなければならなかったのかと思った。肉売り場の人に聞いたら、全部売り切れてしまったと言った。プリパックしてある肉の冷蔵庫を見たら、これも空っぽ。信じられなかった。新型コロナの影響で、パニックになっている人々がトイレットペーパーやハンドジェル、それと水を買い溜めしてしているとは聞いていたけれど、まさか肉までがお店から消えるとは驚いた。ベーカリーのパンも一つも残らず売れ切れになっていた。

 

店内を進むと、空の棚があちこちにある。トイレットペーパーとハンドジェルはもちろん売切れ。トイレットペーパーが置いてあった棚には、大きなパックのトイレットペーパーは一人2個までの限定と表示されていた。

 

 

食べ物のサンプルもお店から消えていた。普段は、チーズコーナーにチーズのサンプルがあるのに、その影も形もない。ホールフーズは、デリバリーサービスもやっていて、このサービスを利用する人は普段から多いようで、受けた注文の品を棚から取っている従業員の姿を見る。コロナの影響で買い物に出かけない人も増えているのか、この日は、デリバリー用の商品を準備する従業員の姿がいつもよりも多かった。
レジで清算するときに、お店の人にお肉が全部売り切れているなんて驚いたと言ったら、「唯一、買い物客により大きな打撃を受けていないのは、野菜果物とワインくらい」と言っていた。
ダラス市内のトレーダージョーズでも、この日、肉が売切れて一つもなかったと友達から聞いた。

3月15日(日):ダラスの郊外のモール(Grapevine Mills Mall)に行った。全体的に、日曜日なのに客数が普段よりも少なかったと思う。販売店では、買い物している人の横で、棚を念入りに殺菌する従業員もいれば、そういった姿は一つもないお店もある。フードコートでは、食べ物のサンプルを普段と変わらずに提供していた。サンプルを提供していた人は、アジア人とメキシコ系。他では食べ物のサンプルの提供を中止していることを知らないのか、あまり深刻に感じていないのか。

3月16日(月): いつもの月曜日の様にヨガをやりにヨガスタジオに行った。クラスにいた人の数が普段よりも少ないように感じたけど、ヨガの友達は、春休みだからじゃないかなと言った。ここでは、あまりコロナの影響は感じないなと思っていたら、クラスを終えたら、廊下が除菌した直後だったようで、隅から隅まで液で濡れていた。ダラスの数か所のフィットネスクラブで、トレッドミルや筋トレのマシーンは、人が使った後に殺菌していると報道されていたのを思い出した。

この後、セントラルマーケットに買い物に行った。卵は90パーセント売れてしまっていた。一人2箱までの限定と表示されていた。牛乳や缶のトマトも2つまでと制限されていた。普段は大量に並んでいるバナナのテーブルは一つも残らず空っぽ。しかし、意外にもトイレットペーパーはあった。丁度、お店の人が棚に仕入れたばかりのトイレットペーパーを並べていた。

郊外(Southlake)のトレーダージョーズにも行った。パスタとバターを買いに行ったら、パスタは一つも残らず売切れ。バターも私が買いたかった種類のが売切れ。他にも空になった棚もあった。冷凍庫の商品は半分以上が売切れて、冷凍庫の半分が空。トイレットペーパーはどうかと見たら、もちろん一つも残っていない。清算の時にレジの人に聞いたら、何がいつ仕入れられるか分からないらしい。とにかく製造会社に残っている物が送られてくるのを待っているだけという状態らしい。

 

この様子を隣町に住む友達に話したところ、その周辺(Coppell, Grapevine)でも、スーパーで売切れている商品が多いと言っていた。

今週も学校が休みになったため、私の子供を明日から体操教室のキャンプに7時間行かせる予定でいたが、こういった場所は今は避けた方が良いだろうと判断しキャンセルした。地域の学校が臨時休校しているため、その影響で体操の教室も閉めるかと思ったら、そういった連絡は来ていなかった。

夕方、ダラス市長がダラス市内のバー、レストラン、フィットネスジムを、3月16日11:59PMより、強制的に臨時休業するようにと命じた。レストランのテイクアウトは出来る。そして、ダラス市の学区とリチャードソンの学区が春休みを1週間延ばしていただけだったのが、臨時休校になる期間を延ばした。いつまでかは未定。
このニュースが報道された数時間後に、私の子供が通っている水泳教室も、明日3月17日より休館するとイーメールが来た。そして、私が通うヨガスタジオでも同様で、明日3月17日より全支店が閉まると連絡が来た。次々と色々なビジネスが閉める事を決断してすぐに実行している。アメリカは決断と行動が早いと思った。

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