英語の言い回しに気を付けないと不快感を与えてしまう

外国語を話す時、単語一つずつを変えて言うのではなく、言いたいこと全体を言い換えるのが大事です。
そうでないと、相手に不快感を与えてしまうこともあります。

その例として一つお話したいと思います。

先日、初めて会った日本人の親子がいました。その子供に、「何歳なの?」と聞くと、私の子供と同じ年齢で日本語の補習校でも同じ学年だったため、担任の先生は誰?なのか聞きました。男の子は、担任の先生の名前が分からないと言いました。その子のお父さんは、会話に入ろうとせず黙っていました。その10分後に、私の主人が同じ質問をこの男の子にしたそうです。すると、それまで黙っていたその子の父親が、初めて口を開いて言いました。

“We already had that conversation with your wife.”

このように言ったそうですが、これは、「さっき、その話は奥さんとしましたよ。」という意味で言ったのでしょうか。

これって、日本語では失礼にならないのでしょうか?相手に不快感を与えないのでしょうか?

英語では、とても失礼であり不快感を与える言い方です。

We already had that conversation with your wife.

ついさっき、その話を別の人としたばかりだったということは誰にでもあるかと思います。

そんな時、英語では、We were just talking about that. と、偶然ねなんて感じに言って笑ったりします。よくありがちです。

ですから、もし、この男性が、We were just talking about that with your wife. という言い方だったら全く失礼になりません。
でも、この男性が言った言い方 We already had that conversation with your wife. これは、もうその話はさっきしたから黙れ。と言っているにしかありません。言われた方は、目を丸くして黙ってしまいます。

もし、「さっきその話をしたんですけどね」と英語で言いたいのなら、

We were just talking about that earlier.

この言い方を覚えましょう。

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