長い夏休みも残り数日となりました。 アメリカの学校での新学期に不安を感じるお父さん、お母さんもいるかと思います。
アメリカの人気朝番組、TODAYのつい最近の記事で、教師が自分たちの仕事をホンとに大変だなと感じる理由をまとめました。 先生の頭を悩ませるのは、クラス内での勉強やテスト、または、学校という組織のどうのこうのも大変だけども、それよりも大変だと思うのは、「面倒くさい親」だそうです。
下は、4歳児のプレスクールから、高校生までの学年を教える先生達の証言に基づいてまとめた、生徒の親がする「うざったい事 9つ」です。
どんなことか見てみましょう。
1. BACK TO SCHOOLのプレゼントとして、先生にマグカップをあげる。
リズという小学校の先生は、生徒や生徒の親からもらったマグカップが百個くらいあるので、マグカップのギフトにはうんざりしていると言います。 マグカップじゃなくて、教室で使える文房具や、自分の余暇で使えるギフトカードなど、もっと実用的なプレゼントをもらいたいそうです。
これは、どういうことかと言うと、アメリカでは、先生に感謝の気持ちを表す意味で、「先生最高!」などと書かれているマグカップを先生にプレゼントするというのは、昔からよくあることなのです。 でも、マグカップばかりもらっても、使い切れない、置く場所がないとなってしまうのです。 それで、マグカップをもらうのは、うんざりしてしまっているのです。
2. 学校からの連絡を無視しておきながら、学校で何が起こっているのが知らないと文句を言う。
40年近く、小学校の先生を務めているメルバという女性は、フェイスブックにばかり時間を使う親が多いと言います。 フェイスブックをやる時間はあるけど、学校のウェブサイトを見て学校からの大事なお知らせを見る時間や、先生からの手紙や知らせがあるかどうか子供のバックパックの中を見る時間はないという親が多いのにはイライラしてしまうそうです。
心当たりありますか?
3. 子供を学校に降ろす時と、迎えの時に携帯から手を離すことが出来ない。
プリケー、又は、Pre-Kindergatenn(キンダーガーテンの一つ手前の学年)と呼ばれる学年を教えて25年になるドナさんは、他の事に気を取られている親が多いと言います。
「学校に子供を迎えに来ている時も携帯電話から目を話せない親が多いのが本当に腹立つ。」
「子供達は、学校で作った物を見せようとしてたり、学校での出来事を親に伝えようとしているのに、親は、携帯から目を離さずに人差し指を立てて、ちょっと待ってと合図をしている。 それを見てイライラするし、同時に悲しいなとも思う。」と言う。
4. 学校に必要な物として生徒の親に持って来るように頼んでいない物を子供に持たせる。
アメリカでは、教室で一年間使う文房具は、先生がリストにまとめて生徒の親に買ってくるように言います。
そのリストに載っていない文具を学校に持たす親がいると、腹立つ。
鉛筆削りや、かわいいクレヨン、電気がついたり音がなるペンなどは、生徒の集中の妨げになるので、学校に持って来させないで欲しい。
5. 自分の子供が何か悪いことをした時に、他の子供のせいにする。
ミッチェルという名の先生は、自分の子供がしたことを他の生徒が悪いんだろうと勝手に思うというのは、先生にとってイライラすることだと言う。
もし、子供が他の子供と何か問題が起きた場合、先生はそれぞれの子供の親に連絡するが、生徒の親に、他の子供の事に関して何も言えない。 もし、子供がいじめにあっているなと察したら、親は学校に連絡するべきだと言う。
もし、いじめが深刻な状況であれば、担任は、その後もいじめが起きないように、その生徒たちを離すとかグループを作るなどして対策を立てるべきだと言う。
6. 自分の子供の成績が悪いのは、先生が私の子供が嫌いだからだと勝手に思う。
高校生の教師のエリザベスは、先生達が生徒に望むことは生徒の成功だけだと言う。
自分の子供の成績が落ちているのは、先生に嫌われているからだと思わないで欲しい、という。
別の高校の先生、キムさんは、親がボランテアなどして学校にかかわると子供の成功に繋がる、という。
「親がよく言うのは、「私の子供が、宿題で悪い成績をとってきた。なんで? どうやったら成績を上げられるの?」
と聞く。 そんなの簡単。子供がちゃんと宿題をやってるか確かめてください。 先生のせいだと思うのではなく、子供の学業に興味を示しなさい。」
7. 子供に自分の行動の責任を持たせない。
ある先生は、子供が失敗しないために子供を守りすぎる親が多いと言う。
「子供が成功するには、失敗を経験させるのが一番良いこともある。 親は、子供にこれをしたらどうなるかと結果を見つめさせるべきだ。」
「例えば、もし家のローンを払わなければ、家を失くしてしまう。というように、こうしたらどうなると教えるべき。」
8. 先生が薦めることを無視して、子供にやりなさいやりなさいと押し付ける。
ミシェルという中学校の先生は、他の人や生徒に凄いねと思わせたいがために、子供の望みを無視し、自分の子供をレベルの高いクラスに入れようとする親がいるという。 でも、そうすると、その子供は、ストレスが溜まったり、そのクラスが嫌いになったり、自分を嫌になることが多い、という。
9. 離婚でのごちゃごちゃした気持ちを、子供の前で出す
「離婚した両親が、お互いを嫌って話をしないと、その子供が精神的に苦悩する。
離婚が起きることも、離婚の結末が良くないことがあるのは分かっている。 でも、離婚でのごちゃごちゃした気持ちを隠して子供をサポートしてあげられない親には、いらいらしてしまう。 例えば、先生との面談の短い間だけでも、それが出来ない。」
子供の担任とうまくやるためにも、このような親にならないように気をつけたいですね。
Source:
today.com
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