新型コロナのパンデミックが始まる前までは、消費者は、どのスーパーを利用するか選ぶ際に、距離的に便利な場所にある店を選んでいたようですが、新型コロナ感染拡大が始まってからは、どの店がお客さんと従業員の安全と健康のために、店内での感染防止対策を実施しているかで決めるようになったとのことです。
確かに、そういった安全対策は、スーパーによって違います。例えば、お客さんが使用したカートを一つずつ殺菌する従業員が入口にいる店もあれば、そういった従業員がいないどころか、来店客が自由に使える殺菌パーパーでさえ入口にもどこにも設置していない店もあります。
リサーチ会社Ipsosが、つい最近、アメリカ食品スーパーで、どこが最も優れたコロナ対策を実施しているかの調査しました。その調査の結果によると、選ばれたのは、ホールフーズ、コストコ、トレーダージョーズ。
調査の方法として、まず5月の最初の週にアメリカに住む2000人に、スーパーでの買い物で、どんな新型コロナ対策が自分にとって何が一番大切か聞き、そして、5月8日から20日の間は、数千人のミステリーショッパー(一般の買い物客としてこの調査に協力した人)を使って、アメリカの大手メーカー45社のうちどこが買い物客の安全のための対策を実施しているか調べたとのことです。
この調査で、消費者にとって一番大切だとわかったことは、レジ周辺では、客が6フィート離れて並ぶように床に6フィート間隔の印をつける、マスクを提供する、一度に店内に入れる客の数を制限する、客の手が触れ易い部分を頻繁に消毒するといったこと。
また、スーパーに買い物に行った時、その店が新型コロナウィルス感染を真剣に考えていないなと感じたら、62%はそこでの買い物は止めたと答えた。
1位 ホールフーズ
この調査で1位に選ばれたのは、ホールフーズ。
調査に参加した数千人が訪れたホールフーズ店舗では、店内で働いている98%の従業員がマスクを着用していた、また91%の買い物客が他の買い物客から6フィート離れて買い物していたとのこと。また、95%の店舗のレジでは、レジの人と買い物客の間に透明のガラスが設置されていて、87%の店舗では他の客との間接的な接触を避ける為に、現金が使えるレジをの数を制限していると分かった。
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2位 Costco
2位にランキングしたのは、Costco。 店の外で働く従業員では83%がマスクを着用していて、95%の従業員が店内でマスクを着用している。また、レジの周りには、客が6フィート離れて並ぶように6フィートのマークが床についている。
3位 トレーダージョーズ
3位だったトレーダージョーズは、常に客の安全を考えていて、調査で使われた店舗の94%が店内に入る客と出る客の数を数えているとわかった。
他はどうか?
またこの調査で、多くの食品スーパーでは、従業員がマスクを着用しない、手袋を着用していない、レジの周りに透明のガラスが設置されていないなど、新型コロナに対する安全対策が徹底していないと分かったとのことです。
記事掲載日 6/7/2020
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