先日、私の子供がアイスクリームトラックで小さな棒のアイスを$5で買ったという話をしました。あの記事に書いたように、その日のうちに私は地域の情報交換サイトにこの話を書き込みをしました。私としては、地域の人に「あのアイスクリームトラックには気を付けた方がいい」と言うメッセージのつもりで書き込んだものの、送られたコメントが予想していたのと違くて驚きました。
「ガソリンが上がってるんだから仕方がないでしょ。」
「配達代だと思うしかないよ。」
「空港のペットボトルの水と同じようなものだね。」
「そんなの当たり前のことだよ。」
「夏になったら6ドルになるだろうね。」
「便利代だから仕方がない。」
と、こんな感じ。誰も驚いていないどころか、そんなの当たり前だと言う。続々と来るコメントが私が期待していたものと正反対のリアクションだったので、私の方は読んでいられなくなり、翌日にはこの書き込みをサイトから消しました。
数日後に、義理の母に、家の前を通ったアイスクリームトラックでアイスを買ったら5ドルもしたと話すと、「ああ、その話、誰かもNextDoor(私が掲示したオンラインサイト)で言ってたなあ。でも、返信のコメントが酷かった。」と言ったんです。「それ、私が書いたやつだよ!」と言い、コメントが酷いと思ったと聞いて驚いたし嬉しかったです。
この話を、私の同僚に話してみました。
お徳用の10本入りで買えるような小さいアイスを小売りしていることにも、それが1本$5だったことにも、近所の人が4本買って$25払ったことも、そして私がネットに書き込んだら、コメントした人たちの言った事、全てに呆れて首を振りながら no.. no.. (アメリカ人がよくやる、あの”信じられない!”と驚いた時に見せる典型的な反応)。
そして、次に言った事が差別的な発言だった。
「ああ、それは白人だからだよ。」
「白人が言いそうな事だね。」
と、ネットのコメントに関して言ったのです。
この時、彼女と私(アジア人)ともう一人の同僚(白人)と3人で話していたんですが、白人の同僚は全く気にしていない様子。私は一瞬ひるんだけども、反応はしなかったけど、ただ、私の中で、「うわっ、そんな事言っちゃうの?」とびっくり。確かにネットの私の投稿にコメントした人達が白人である確率は高い。コメントした人の名前の横に顔写真が付いているのもあるし、ここは白人地域だから。
決して、この同僚が白人に対して差別的な感情を持っているということではありません。きっと、その場にいた白人の同僚は全く気にしないだろうとわかってて言ったのだろうと思う。でも、これが別の人だったり、他にも人がいたら言わなかっただろうと思う。
偏見やステレオタイプ的な考え
アイスクリームトラックの話から、かなり話がズレてしまいましたが、アメリカに住んでいて私が感じることは、白人がどうのこうのって言うのはそれほど差別的にとられない。例えば、上の話の中で出た「白人が言いそうなことだよね。」、これを「黒人が言いそうなことだよね。」や「メキシコ人が言いそうなことだよね。」と言ったら、完全に差別的な発言に聞こえてしまいます。自分の人種をバカにしても他の人種をどうのこうのと言うのはダメ。やってはいけないことです。これは、アメリカでの常識です。
先日、日本人の親子がメガネを試着している時に、「そのメガネだとインド人の子供みたいだよ」と言って笑っていました。周囲にいる人が聞いたら、びっくりして振り返って誰がそんな事言ってるんだって見られてしまいます。言葉に気を付けないと、人種差別的な言葉に聞こえてしまい、人の気分を害してしまうかもしれません。
他にも最近の出来事で、ある見知らぬ男性が私を中国人だと思ったらしく、私の主人に、君の中国人の奥さんがどうのこうのって言ったんです。中国人と間違えられたのは初めて。普段はベトナム人とよく間違わられる。日本人にも日本人じゃないと思われることが多い。そういったことは私は全く気にしないのですが、今回はなぜか中国人の奥さんと呼ばれて嫌な気持ちになりましたね。反対に、昔、私は、パキスタン人をインド人と間違えて、その人の気分を害してしまったことがあります。見た目で何処の国の人だろうと判断してしまうのもダメです。アメリカでは、こういったことにも気を付け慣れればなりません。
まとめ
色々な人種が住み、色々な文化や国の出身者がいるアメリカだからこそ、話す相手が自分と違う人種や違う国の人だと、発言に気を付けなければなりません。悪気はなくても、偏見的なステレオタイプ的な発言をして相手の気分を害してしまわないように。常に、そういった事に気を付けなければならないのは、アメリカに住む上で必要な事です。
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