今月3日、アメリカ疾病予防管理センターは、他の人から常に6フィートの間隔をとる(social distancing)ことが難しいスーパーや薬局などでは、マスクを着用して鼻と口を覆うようにと推薦しました。ここで薦めているマスクとは、医療マスクではなく、布のマスクです。医療マスクは、病院で働く人専用となっており、一般の人は手に入らないようになっています。

この知らせを聞いて、家にある布を利用してマスクを作っている人が多いようですが、マスクに使う布は、本当に何でも良いのでしょうか?

布によってフィルター効果が違う

nbcnews.comの調べによると、布によってフィルター効果が違うとのことです。
医師の説明によると、比較的、質の高い布を使うべきだとのことです。布で出来たマスクは、マスクを着用している人を空気中の悪い物から守るのではなく、マスクをしている人が持っているウィルスを周囲の人に広めないための物だということを知っていますか?

専門家が、さまざまな種類の布を比べてどの布が通気性が良いだけでなく、空気中の細かい粒子をブロックするかを調べた結果、厚みのあるキルト用の綿でスレッドカウントが180以上で作ったマスクがベストとわかりました。
しかし、素材の質がここまで良くなくとも、布を数枚重ねて、内側にフラネルの布を使えばフィルター効果が上がるそうです。

又、マスクに使う布を選ぶ際に考慮したい事は、光を通す布は細かい粒子も通過してしまうので止めるべきで、Tシャツも適していません。

2013年に発表された調査によると、綿のTシャツで作ったマスクと医療用マスクの比較で、医療マスクはTシャツよりも3倍も細かい粒子が通過するのをブロックすると判ったそうです。

(この記事の中の医師が勧める)布マスクの使用で知っておくべき事4つ:

1.耳の後ろに引っ掛けるゴム付きのマスクは、人の顔の大きさによってフィット具合が違うのであまり良くない。フィットしないマスクを着用していても意味がありません。よって、ゴムの代わりに、紐を使う。写真上の様に、紐を頭の後ろで結ぶようにするとフィット具合を調整できます。
 
2.マスクは乾いている物を着用するように。マスクが濡れているとウィルスが通過しやすくなります。
 
3.マスクは頻繁に洗うように。洗剤は普段使っているものを使用すればよい。
 
4.漂白剤など強い液体は、使わない用が良いとのことです。(漂白剤など強力洗剤が布にどんな影響を与えるか証明する調査はまだ行われていない。)
 
また、この医師は、何度も洗濯を繰り返すうちにマスクのフィルター力が低下するかどうかという調査も必要だと加えています。つまり、現在のことろは分からないということです。

マスクを着用をしたら人に近づいても良いわけではない!

最後に、マスクを着用すれば、人との間隔をあけなくても良いということではありません。マスクを着用しても、6フィート(180センチ)の間隔を取る必要があります。

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