アメリカの医療保険はどうやって持てるのか
アメリカには国民医療保険はありません。会社に勤めている人は、勤務会社を通して医療保険に加入することが出来ます。医療保険と言っても、一種類ではなく、多くの保険会社による色々な種類の保険のプランがあります。会社で保険に加入できるのであれば、選べるプランがいくつかあるかもしれません。プランによって、毎月の保険額と保険を使う時のコーペイ(自己負担額)が違います。
勤務会社を通して保険に加入する方法以外に、個人で保険に加入することも出来ます。
HMOとPPOって何?
医療保険には色々なプランがあるとお話しましたが、それ以前に保険の種類を大きく2つに分けられます。HMOとPPOという種類です。電話で診察の予約をする際に、あなたの保険はHMOかPPOかと聞かれます。保険証に書かれていますので保険証を見ればすぐにわかりますが、この二つの違いをここで説明します。医療機関によって使える保険が違いますので、自分が持っている保険が使えるかどうか知っておくべきです。
HMO
HMOプランは保険の持ち主が安い金額で必要な受診や治療が受けられることを目的としてるため、Copay (コーペイ)や薬代は 安く、免責金額もないというのが特徴です。ただ、HMOプランに加入するには比較的健康な人でなければ断られるかもしれません。 HMOの特徴としてHMOに提携してるドクターや病院は決められた金額で働いてるため、持病がある人や身体のあちこちに問題がある人を受け入れてしまうと HMOにお金がかかり過ぎてしまうわけです。
HMOプランはルールが多すぎる。まず、医者にかかるにはHMOに提携してるドクターでなければ保険が使えません。 そして、必ずPrimary Care(ファミリードクター)を通してでないと専門の医者には診てもらえません。 例えば目の怪我をしたから目医者に行きたくてもまずはPrimary Care (doctor)に診てもらい、それからPrimary Care (doctor)に専門科医に行く許可をもらわなければならないのです。 そして、今までのPrimary Care (doctor)が嫌だからとPrimary Care (doctor)を変えたいというのも難しい。そういうわけで、一番最初にPrimary Care (doctor)を選ぶときに 後で変えたいなんてことにならないように下調べしたり、人の紹介で選ぶといいでしょう。
HMOドクターは患者さんにゆっくりと時間をかけてくれない。HMOに提携してるドクターは契約上決められた人数の患者さんを一日の間で診なきゃなりません。 こういったわけで一人一人の診断は短く、次の患者さんに移って行くわけです。
PPO
PPOプランはHMOに比べて制限が少ない分患者さんの自己負担金額が高い。 HMOと違ってファミリードクターにいちいち診てもらう必要がなく自分の好きな病院に直接行けます(もちろんPPOのドクターでないとダメ)。 コーペイがHMOより高いのはPPOプランが保障するのは80%で20%は患者さんの負担となっているからです。 それでも、専門科医に診てもらうのに何ヶ月も待つ必要がないし、幅広い治療が受けられるわけです。
アメリカで一般的な医療保険会社
以下は、大きな医療保険会社です。勤務先を通して保険を持っている方は、このうちのどれかの保険を持っているのが一般的です。
- Blue Cross Blue Shield
- Aetna
- Cigna
- United Healthcare
- MetLife
留学生用の保険
海外旅行保険が保障する病気や症状はすごく限られているので、留学でアメリカで長期で来る方は違う保険を探すことをお勧めします。 大学によっては学生用の保険があります。アメリカに来てから大学でこういった保険に加入したほうが良いかもしれません。 又、アメリカの保険で外国人大学生用の保険というのもあります。例えば、 College Student Insurance Companyというのがあります。通う大学の名前と州を選ぶと保険の種類の一覧表が見れます。
保険を持っていないと場合はどうなのか?
もちろん、保険を持っていなくても受診できます。保険を持っていない人用に、キャッシュプライスとして特別な金額を設定しているかもしれません。予約の電話を入れた際に、保険は使うのか聞かれたら、保険はないと伝えましょう。例えば、No insurance. 予約の際に、How much do you charge for an office visit?なんて風に値段を聞いてみてください。 治療費は地域によって違います。家の価格が高い地域は病院の治療費も高いと思って良いです。
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