今回は、アメリカの祝日についてお話します。アメリカに住むにあたって、アメリカの祝日のことを知っていると良いかと思います。
アメリカの2種類の祝日
まず、アメリカには2種類の祝日があります。一つ目は、アメリカ連邦法で定められた祝日で、アメリカ全州が祝う米国連邦祝日、Federal Holidaysです。もう一つは、州法で定められた祝日でPublic Holidaysと呼ばれます。例えば、テキサス州では、3月2日がテキサスの独立記念日です。
アメリカ政府で働く人は、祝日は有給
アメリカのFederal Holidaysは、1年に11日(下記)あり、この祝日のたびに、米国連邦政府で働く従業員は有給休暇をもらえます。
祝日は、何が閉まる?
市役所、郵便局、学校や銀行。一般の会社はどうかというと、祝日に会社やビジネスを閉めなければならない、または、祝日に働かなければならないという法律はないため、休みにするかどうかは会社によりけりです。州の祝日は、州政府関係のオフィスが閉まります。
子供は学校が休み、でも、親は仕事。
アメリカの多くの祝日は月曜日。月曜日が祝日だと、金曜日を半日授業で下校時刻を12時くらいにする学校もあります(early release)。となると、共働きの家庭は大変。とても厄介です。子供を金曜日の昼頃に学校に迎えに行かなければならないし、月曜日は祝日で子供が学校がないので、自分も仕事を休むか、子供を何処かに預けなければならないからです。子供が小さいと子供を一人で家に置くわけにいきません。アメリカでは、小学生の子供を一人で留守番させるというのは、一般的にやらないことですし、特に年齢が小さいと問題になってしまいます。関連記事:学校が休みになる日(School holidays)
米国連邦祝日
現在、下の11の日が米国連邦祝日となります。連邦祝日だからといって、各州がこれらの日を祝日として祝わなければならないという法律があるわけではないのですが、Juneteenthを除いて全州が祝っています。Juneteenthに関しては下をご覧ください。
- New Year’s Day (January 1).
- Birthday of Martin Luther King, Jr. (Third Monday in January).
- Washington’s Birthday (Third Monday in February).
- Memorial Day (Last Monday in May).
- Juneteenth National Independence Day (June 19).
- Independence Day (July 4).
- Labor Day (First Monday in September).
- Columbus Day (Second Monday in October).
- Veterans Day (November 11).
- Thanksgiving Day (Fourth Thursday in November).
- Christmas Day (December 25).
Juneteenth National Independence Day を祝日としない州
上の祝日の中で最も新しい、祝日は、Juneteethです。奴隷制の廃止を祝う日として作られたJuneteenthは、2021年にやっとジョーバイデン大統領により米国連邦祝日として認められ、6月19日をその日と定められました。この日を祝日とする州が次々と増え、今ではテキサス以外の全州の祝日となりました。例外はテキサスです。この祝日の発祥の地はテキサスなのですが、テキサスでは正式な祝日とされていないのです。その理由は、テキサスでは1860年くらいから小さな地域でEmancipation Dayとして奴隷廃止を祝う祝日があったのです。それが、1980年には正式なテキサス州の法律になったのでした。
その他のホリデー、お祝いの日
さて次は、バレンタインデーなど正式な祝日ではありませんが、アメリカでお祝いされるホリデーです。下の4つは、アメリカで人気のあるホリデーです。
- イースター
- バレンタインデー
- セイントパトリックデー
- ハロウィーン
アメリカはホリデーが大好き!
ホリデーに合わせて家の中や外をデコレーションする人、車の外側に飾りをつける人、自分までホリデーに合わせた色柄の服やアクセサリーで飾るのが好きな人、いろいろいます。それがアメリカの文化であるため、ホリデーが近づくと早々と2か月も前からお店ではホリデーグッズの販売をします。
ホリデーに合わせて家の中も外もデコレーションするのも大好きです。自分までホリデーに合わせた色柄の服やアクセサリーで飾ってしまいます。特に、中年やお年寄りの女性は大好きで、頭の先からつま先まで着飾ってホリデー雰囲気いっぱいです。若者は、どうかというと、ダサいと思ってやりません。昔のコマーシャルで見た、お祖母ちゃんの手編みのセーターを苦笑いして受け取るティーンエージャーの顔が忘れられませんが、でも、ここ何年か前から若い人たちが冗談交じりでクリスマスの雰囲気いっぱいのダサいセーター(Ugly sweater)を着るなどして楽しむのも流行っています。
バカにしたり笑はないで
バレンタインデーには、ハートがいっぱいついた服を、クリスマスには、雪だるまやサンタクロース、クリスマスツリーなどクリスマスの柄いっぱいのセーターを着るなどして楽しむ人がいます。日本でそんな恰好したら、変だと思われるだろうと思います。何それ!って笑われることでしょう。でも、アメリカでは、ホリデーに合せて着飾るのはごく普通のことです。決して、何それ!なんて言ったり笑ったりしないように。そうではなくて、逆に褒るのが普通です。I love your sweater! とか That’s cute! なんて風に。
ホリデーを象徴する色とシンボル
バレンタインデー
バレンタインデーは祝日ではないのて、学校や仕事が休みになるということではありませんが、アメリカで一つのホリデーとしてお祝いされます。アメリカのバレンタインデーについては、別に書いた記事があります。アメリカのバレンタインデー、日本と違う点6つ
バレンタインデーの色はやはり、赤。アメリカでは赤いハートの形や模様がバレンタインデーのシンボルとされ、バレンタインデーの日を意味します。赤白ピンク、または赤と白のハートもバレンタインデーによくありがちなコンビネーションです。
イースター
イースターの色はパステルカラーのピンク、黄色、水色、紫といった色です。こういった色の卵とイースターバニー(ウサギ)がイースターのシンボルです。イースターのエッグハントについて、行く前の準備と知っておくべきエチケット
セイントパトリックデー
セイントパトリックデーのシンボルは3つあります。色だと緑、そして三つ葉のクローバー。そして、レパカーンと呼ばれる緑のシルクハットを被った小人のおじさん。
アメリカ独立記念日
もちろん、アメリカの国旗の色、赤青白です。
ハロウィーン
ハロウィーンの色と言えば、オレンジ。オレンジと黒のコンビネーションもハロウィーンの色です。オレンジと黒のコンビネーションほどではないけれど、紫と黒のコンビネーションもハロウィーンの色とされています。そしてカボチャ。それも、怖い顔したオレンジのカボチャ、黒猫と魔女、ガイコツも忘れてはなりません。
秋、感謝祭
オレンジ、黄土色、枯れ葉のような色。そしてカボチャ、乾燥したトウモロコシ、わらの束。
クリスマス
もちろん、赤と緑!クリスマスプレゼント、クリスマスツリー、もみの木、そり、トナカイ、ジンジャーブレッドなど。
ニューイヤーズイブ
金と銀。シャンペンと、手で持つ花火(キラキラするやつ)。カウントダウンを一緒に迎えるためのニューイヤーズパーティーでのテーマとなる色は、金と銀。金銀ぎらぎらです。
季節外れにならないように、気をつけよう
このようにそれぞれのホリデーに関係する特定の色やシンボルとなるキャラクターがあるため、こういった色やデザインの服をホリデーと関係ない時期に身に付けてしまうと、え?なんで今の時期にそんなの着てるの?と思われてしまいます。例えば下の写真のTシャツは、ハロウィン用です。こういったホリデーを意味する服を着るのは、1週間、2週間くらい前から当日までが一般的です。
Share this content: