厚生労働省が2021年に発表した最新の情報によると、それまでの日本人の寿命の記録を破り、女性は87.74歳で男性は81.64歳。これに比べてアメリカは男女別ではなく老人一般の寿命が77歳(2020年現在)。
現在、私は、日本に帰って来ていますが、街中の至ることろで見かける老人の多さに驚いています。スーパーで買い物をしている老人、徒歩で家とスーパーを行き来する老人、犬の散歩をしている老人。私が滞在しているこの地域では、日中は外に出ている人の半分以上が老人のような気がします。私が驚く理由は、アメリカでは、外を歩いている老人を見かけるということがほとんどないからです。アメリカの老人は一体どこにいるのだろうと思ってしまうほどです。日本の老人の寿命が長いのは、老人たちが普段から外を歩くというのも大きく関係しているのだろうと思います。
今回は、アメリカの老人が日本の老人とどのように違うか、アメリカでの長年の暮らしでの経験と3年間の老人ホームでのボランティア経験で、私の気付いたことをお話したい思います。
1.アメリカでは知らない老人を「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばない
日本では、老人一般を親しみを込めた呼び方として「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼びますが、アメリカでこれはやりません。男性や女性一般を「お父さん」「お母さん」と呼ぶこともしません。自分のおじいちゃん、おばあちゃん以外は、「~さん」などとその人の名前で呼ぶのが当たり前です。Mr. Smith やMrs. SmithというふうにMr. やMrs.を使って呼びかファーストネームで呼ぶかは、ケースバイケースです。例えば、Patty Johnsonという老人がいたとします。もし、I’m Mrs. Johnsonと自分のラストネームで自己紹介したら、それはMrs. Johnsonと呼んで欲しいってことです。しかし、I’m Pattyと自分のファーストネームで自己紹介したら、それはPattyって呼んで欲しいってことです。でも、I’m Patty Johnson. You can call me Patty. とフルネームで言い、Patty って呼んでいいわよ。みたいに言う人もいます。どちらにしても、名前で呼ぶということで、「おじいちゃん」「おばあちゃん」という呼び方はしないということです。ちなみに、アメリカ人は、一般的に、Mr. とかMrs.の呼び方は堅苦しく感じて好みません。ファーストネームで呼ばれるのを好みます。
私が老人ホームでボランティアをやっていた時は、老人の皆さん全員をファーストネームで呼んでいましたが、中にはMs. Maryなんて風にMs.を付けて呼ぶ時もありました。相手の雰囲気で、呼び捨てに出来ないななんて感じてしまう相手だったり、私の気分でいつもは呼び捨てにしてもたまにMs. Maryと呼ぶ時もありました。
2.小さな子供に話すような調子で老人に話かけない
日本は、老人に対して小さな子供に話しかけるような調子で話す人が多いと思います。でも、これは、アメリカではやりません。大の大人、それも自分よりも年上の人間に、3歳の子供に話すかのような口調で話しません。何でそんな話し方してるの?と聞かれてもおかしくありません。
3.アイスクリーム屋で色端会議
アメリカの老人はアイスクリームが大好き。日本の老人は、アイスクリームよりも饅頭や団子って感じですがアメリカの老人は、アイスクリーム、チョコレートチップクッキー、コカ・コーラが大好き。そしてアイスクリームサンデーを食べる姿やコーラを飲む姿が良く似合うんです。私の義理の母がまさにそれです。若い人がスターバックスなどカフェで集まるのが好きなように、老人はアイスクリーム屋で友達と会うのが好き。特にブラームスは、田舎のファストフード店っぽく昔っぽい雰囲気があるアイスクリーム店なので、老人はブラームスを好むようです。
4.オシャレな老人が多い
アメリカの老人は、出かける時は、オシャレな恰好して行きます。イヤリングにネックレス、香水まで付けるし、髪の毛もばっちり。何歳になってもオシャレを怠らない。関心します。
5.老人になっても恋をする、ボーイフレンド、ガールフレンドを作る
私の知り合いの70代の女性にはボーイフレンドがいます。二人とも以前は別の人と結婚していました。こういったケースはよくあることです。70になっても80になっても恋したい、お付き合いしたいと思うのは素晴らしいことだと思いませんか?
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