ギャスライティングが、2022年一番の流行りの言葉、Gaslighting

ギャスライティング、gaslighting が2022年で一番流行った言葉

今年、11月28日、アメリカで最も使われている辞書、Merriam-Webster は、2022年で最も人気があった言葉は、gaslighting だと発表しました。この言葉自体は昔からあり、初めて登場したのは、イギリスの作家が1938年に書いたミステリースリラーの話の中。男が、かわいい奥さんを精神的に操り、奥さんに自分は頭が変だと思いこませてしまうほどギャスライとしてしまう話で、1944に、この本が映画化された。

近代では、メディアや、歌の歌詞、SSNや、日常会話などあらゆる場所で使われ、ネットでも毎日この言葉が検索されており、検索された回数が1740%も上昇したらしい。

Gaslighting の意味は、自分の得のために人を操り、ああだこうだと思いこませるなど相手を精神的にコントロールするということ。

人を操るという本来の卑劣な意味を持つ言葉でありながら、近代のポップカルチャーでは、パワハラ的な状況を表す時に、自分がギャスライとされたなんて風に冗談交えて使われることも多い、そして間違った使い方も多いらしい。例えば、Aさんがこれはこうだと言っていることが正しいとBさんは分かっていても、それを正しいと認めないと、ギャスライティングと間違ってこの言葉が使われてしまうとか。

また、トランプ元大統領の嘘により作り出していたリアリティーを表現する言葉としてもGaslighting が流行り言葉のように使われている。

ギャスライティングとは何か、自分がその被害にあっているかどうやって分かるのか

ギャスライティングとは、実際の生活の中ではどんなのを指すのでしょうか。また、自分自身がギャスライティングされているかどうか、どうやって分かるのでしょう?

あるサイトの専門家の説明によると、30年間の医師として患者さんから頻繁に聞く話、プラス自分自身の生活の中で耳にする話では、ギャスライティングされると、自分は頭がおかしいんじゃないかとか、自分の頭の中や気持ちを疑うようになったり、自分は考え過ぎじゃないかとか気にし過ぎじゃないかと人との関係の中で思うようになる。そして、ギャスライティングによるインパクトは個人の心を潰してしまう。

恋人関係や、夫婦関係のギャスライティング

恋人や夫婦関係で、パートナーに、自分の感じた事や、気持ち、判断を話した時に、「お前の考えすぎだ」とか「気にし過ぎ」などと言われたことありますか?相手の気持ちや感じた事を、大したことないじゃないか、重要じゃないだろうと軽くあしらう、相手の主観的な事実や気持ちを否定したり疑う。これは典型的なギャスライティングする人がやることです。

ギャスライティングが起きるのは、一般的に、1度や2度のこれといった出来事として起きるのではなく、じりじりと長期にわたって続きます。自分の気持ちや判断を否定される状況が長く続くにつれ、被害者は、ギャスライトする人が言う様に、本当に自分は頭が変なんだ、自分の頭の中は全て実際に起きた事ではなくて自分が作り上げている事なんだと思う様になっていく。

仕事の上司と部下の関係でも起きる

ギャスライティングは、家庭や恋人関係だけで起きる事ではなく、仕事場でも起きています。仕事場の嫌がらせと言えば、日本では頻繁に使われている言葉は、パワハラ。パワーハラスメント(Power harassment )は、自分が上司だとか立場が上だということを悪利用して部下や同僚を虐めることで、ギャスライティングもパワーを悪利用すると言う点で似ています。仕事場でのギャスライティングは、嘘やでたらめを言って、部下や同僚に自分が思っていた事は間違っているとか勘違いだと思わせて部下や同僚を踏みにじるような行動です。アメリカでも、仕事場でのギャスライトは多いらしい。例えば、上司がこれとこれがこうだっただろう、これがいけないだろうと、実際に起きたことと違う風に覚えていて文句を言うとか、プライベートでのストレスを解消したらもっと仕事の能率が上がるんじゃないのなど嫌味をいうなど。

 

 

 

 

 

 

 

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