サンタについて子供に本当のことを言うべきか
子供に、「サンタクロースって本当にいるの?」と聞かれたことがありますか?
この質問にどう答えましたか?
子供に嘘をつきたくない、こどもの夢を壊したくないと思うのはどの親も同じです。
嘘をつきたくないから、初めから子供にサンタがいると言わない親もいます。
また、子供と一緒にサンタさんはきっと来るよ、なんて風に言って子供の夢を膨らませる親もいます。
ホリデーシーズンには、アメリカでは見るところ見るところサンタクロースがいます。例えば、モールやショッピングセンター、または市のホリデーイベントなどには、必ずサンタがいます。「サンタと写真」のイベントでは、絵に描いたような、真っ白な髪の毛とひげの体の大きいおじいさんが赤いサンタのスーツを着て椅子に座って子供達を待っています。サンタの膝に座って写真が撮れるだけでなく、サンタと一緒に朝食を食べれるイベントもまであります。こんなに間近にサンタが見れるんですから、子供はホントにサンタはいるのだろと思うのでしょう。
でも、これだけあちこちにサンタがいると、どれが本物のサンタなの?と混乱する子供もいるかと思います。
私の知り合いは、クリスマスシーズンに、毎年同じモールに娘を連れて行ってサンタと写真を撮ります。
運よく、この5年間毎年、同じサンタがそのモールに来るので、そこで見るサンタが本物で、他のサンタは偽物と言ってあるそうです。
私自身は、娘をモールにいるサンタに一度も会わせたことがありません。その理由は、いろいろな場所にサンタがいるのを見てしまったら、サンタの存在に疑問を持つようになるのではないかと心配だからです。そのため、クリスマスシーズンは娘とモールに行きません。
私の娘は、”サンタは寝ている時にだけ来る人物で、起きている子供の家には、その子供が寝るまで来ない。だから、誰も本物のサンタを見たことがない。”と信じています。また、「信じていない子供の所には来ない」とも信じています。こう思うようになったのは、3歳の時から読んでいるサンタクロースの絵本の話がそうだからです。
でも、小学1年生の時、学校の授業で、Mythical creatures(神話の生き物)を勉強して帰ってきた日は、私に「サンタクロースもMythical creatureなの?」と聞いてきました。
そこで、ああ、とうとうサンタの存在を疑い出したのか、と思って返答に困り、「違うと思うよ。~ちゃんはどう思うの?」と質問で返すと、「私も違うと思う。」とサンタは絶対にいると確信している顔つきで答えました。
でも、家のそばのショッピングセンターで大きなクリスマスツリーの下にいるサンタを見て、「あれは偽物のサンタだよね。でも、何で誰もサンタを見たことないのに、サンタクロースがああいう恰好してるってわかるの?」と娘が言った時は、ああ、鋭い所をつくようになったな、知り合いの12歳の子供はまだサンタは存在すると思っているけど、うちの子はそんなに長く信じないだろうな、と思いました。
その上、学校の子供達からサンタはいないと聞いてしまうこともあります。私の娘は、小学1年生の時に、クラスに、「サンタクロースなんていない、お父さんとお母さんがサンタの真似をしているだけだよ」という子供が何院もいると言っていました。でも、その子たちが信じないのは、サンタがその子の家に来ないからだ。サンタを信じていないからサンタが来ないと信じています。
サンタクロースはいないと知った娘に、ある母親が書いた手紙
数年前に、New York Timesに載っていたというサンタに関する手紙があります。
これは、マーサー・ブロッキンブローという方が、自分の娘がサンタはいないと知ってしまった時に書いた手紙です。
ルーシーへ、
手紙をありがとう。「あなたは本物なの?」と、とても良い質問をしてくれたね。
この質問の答えを何年も前から聞きたかったのは、知っているよ。だから、私は、なんて答えようか慎重に考えていたのよ。
実は、本物じゃないの。私はサンタじゃない。サンタはいないのよ。
私は、あなたのクリスマスの靴下の中にプレゼントを入れる人。それに、プレゼントを買い、ラッピングしてツリーの下に置くのも私。
これは、私のお母さんが私が子供の時にしてくれた事と同じでもあるし、私のおばあちゃんが子供だった私のお母さんにしてあげたことでもあるのよ。もちろん、お父さんも手伝ってくれたわよ。
貴方が大人になったら、いつかきっと、同じことを自分の子供にする時が来るだろうね。その時を想像してごらんなさい。クリスマスの朝、子供達が走ってクリスマスツリーの下のプレゼントを見つける姿を見るのが好きになるわよ。それに、クリスマスツリーの下に座る子供たちの笑顔を見るも好きになるわよ。
でも、だからって貴方がサンタになるってことじゃないのよ。
サンタは誰よりも大きな存在なの。サンタは、人間が生きいるもっと前から子供達のためにがんばっているのよ。
サンタがすることはとてもシンプルだけどもとても大きなことなの。子供たちに見えない物を信じることを教えるの。
それってとても大きな役目であるし、とても大切な事なの。生きていく中で、これは誰でも必要な事なの。自分を信じること、友達を信じること、自分の才能を信じること、また家族を信じること。そして、測れない物を信じ、触れない物を信じる事を信じることも大切なの。
つまり、愛や貴方の人生をひっくり返してでも暗闇からでも明るくしてくれる物があるってことを言ってるのよ。
サンタは先生でもあるのよ。私は、ずっと前からサンタの生徒なの。
クリスマスイブの夜に、サンタが煙突をどうやって降りて来るか、その秘密はもう分ったでしょう?
サンタを信じる人からの助けが毎回あったのよ。
パパや私のような愛でいっぱいの人達からの助けがあったからこそ、サンタはプレゼントを持って来れたのよ。
そう、だから私はサンタじゃないの。
サンタは、愛と魔法、そして希望と幸せなの。
私は、サンタのチームにいる一人なの。そして、ついにあなたもその一人になったわね。
大好きよ。いつまでも。
ママより
英語記事:
www.popsugar.com
記事掲載日:11/25/2018
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我が家の娘は一歳で、私たち夫婦は当初「嘘をつきたくないから、初めから子供にサンタがいると言わない」方針にしようと思っていました。
でもこちらの記事を読んだり知人の子供の様子を聞いたりするなかで「子供たちはサンタクロースを信じたがっていて、ほんとうにいるの?という質問も信じたい気持ちからきている」と気づきました。
娘にはサンタさんからのプレゼントを届けて、子供時代にしか味わえないワクワクを感じてほしいと思います。
差し支えなければ、娘さんが3歳から読んでいるサンタクロースの絵本のタイトルを教えていただけないでしょうか。また、ほかにもお勧めのクリスマスの絵本があれば教えてください(日英どちらでも構いません)。
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この本です。
ひらがなで書かれているので子供でも読めます。私の娘は3歳の時に、この本を最初から最後まで読めました。
とても大好きな本だったので、何度も読みました。