英語力を伸ばすために、文法の勉強や沢山の単語を覚えることも必要かもしれませんが、特に会話に力を入れたいのであれば、ネイティブの話し方を学ぶことが重要です。
アメリカ人のように話すためには、アメリカ英語の発音を学ぶこと、そして、それだけでなくアメリカの文化を理解し、会話の流れや仕組みを理解することも重要です。 ここでは、アメリカの文化的な会話の仕組みについてお話しします。 |
1.挨拶で始まる
アメリカでは、人と人が接する時は挨拶から始まるということを知っておくべきです。例えば、お店で買った物の清算をする際に、お店の人とお客さんの間に必ず挨拶がある。これはアメリカの文化でもあるし、アメリカのマナーでもあります。
日本では、お店の人がお客さんに「いらっしゃいませ」と言い、お客さんは無言、ということがありますが、アメリカでは、レジの人とお客さんが顔を合わせた瞬間に、Hi, how are you doing today? 何て風に挨拶があるのが当たり前です。
他の場所ではどうでしょうか?
レストラン:
ウェートレスとお客さんの間に挨拶があります。
日本では、ウェートレスが「いらっしゃいませ。お飲み物は何にしますか?」と始まりますが、アメリカではウェートレスが Hello. How are you guys doing today. My name is Jennifer. I will be your service today. なんて風に丁寧なあいさつがあります。How are you guys doing? とウェートレスが聞いたときに、お客さんは、それに答えます。Doing great. How are you doing? 何て風に。
ウェートレスがオーダーを取りに来た際に、いきなり食べ物や飲み物を注文するのではなく、こういった会話の順序があることを理解しましょう。
病院:
病院でも同じです。受付の人、次に看護師、そしてドクターと、会う人ごとと挨拶があります。
電話のカスタマーサービス:
カスタマーサービスに電話した時も挨拶から始ます。いきなり要件を話し始めるのではなく、挨拶から始める。Helloだけでも良いですが、How are you doing today? なんて風に言って相手をリスペクトする態度を見せてから本題に入れば、あなたの印象が良くなります。好感度を与えた方が、カスタマーサービスの人が丁寧にあなたの要件を扱ってくれる確率が高い。
2.挨拶で心掛けるべき事
1. お店の人だけが言うことではない、お客さんも同じように挨拶するのが当たり前
勘違いしてはいけないことは、日本でお店の人が言う「いらっしゃいませ」的に、お店の人だけがお客さんに挨拶をするということではありません。お客さん側もお店の人に挨拶をするのです。立場などは関係なく、「人と人との挨拶」にすぎません。
どの時間帯に言うかによって下のような言い方をすることもあります。
朝だったら、How are you doing this morning?
日中だったら、How are you doing today?
夜だったら、How are you doing this evening?
2. 目を見る:
ちょっとした挨拶でも相手の目を見るのがマナーです。目を見ると言うのは、相手を一人の人間としてリスペクトしているという意味です。相手が貴方の方を見て話をしているのに、そっぽ向いて話したり、携帯を見ながら話をしないように。目を見ないで話をするのは、とても失礼と思われます。相手を見下しているとも思われるし、変な人だなと思われてしまいます。
3. 意味はどれも同じ:
Hi. How are you doing?でもいいし、もっと短くHow are you?でもいい。他に、How’s it going?なんて言い方もありますが、意味はどれも同じです。
丁寧度にこだわって、どれが一番フォーマルな言い方で、どれがカジュアルな言い方だと考えて使い分ける必要もありません。Ma’am や sir と加えて言えばフォーマル度が上がりますが、やたらに Ma’am や sir を使うのもどうかと思います。特に女性は、Ma’amと呼ばれると年老いたおばあさんのように感じて嫌がります。”you don’t have to call me Ma’am” と言うかもしれません。
4. 礼儀よりも好感度が好まれる:
Ma’amやsir呼びして挨拶すれば、必ずしも礼儀良い挨拶になるわけではありません。
礼儀正しく挨拶をしたいのなら、相手の目を見て笑顔も忘れずに。好印象を与えることが礼儀ある挨拶になります。初めて会った人とは握手も加えるといいです。特に仕事では、日本の頭を下げての挨拶の代わりに、握手をすると考えればよいと思います。この場合の握手は、Hello…と言い始めると同時に手を出して良い。
5. 聞き返すのを忘れずに:
Hi. How are you doing?と聞かれたら、それに答えるだけでなく、自分も相手に同じように聞き返すのが礼儀です。忘れないように。
Aさん Hi. How are you doing?
Bさん Doing well. How are you doing?
Aさん I’m doing great.
6. 上司は、部下にも挨拶をする
上司と部下の間にも普通に挨拶があって当たり前です。
上司だからって、特別な言い方はありません。How are you doing, Boss?なんて言い方もありますが、普通にHi. How are you doing?でOK.
上司も部下に普通に挨拶します。
上司だからって偉そうにしていたら嫌われるだけです。
まとめ:
挨拶から始める会話を習慣にしましょう。英語で話すときだけでなく、日本語で話すときも会話に飛び込まず挨拶から始めましょう。挨拶に時間をかけるのは、相手をリスペクトしている、相手が元気かどうか知りたい、と表現しているのと同じです。
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