アリゾナ、フロリダ、テキサスは新型コロナの感染者が急増しているホットスポットと呼ばれている地域です。それぞれの州で、6日間続けて5千人以上の新規感染者数が出ています。
テキサスの医療専門家は、このままだとテキサスの病院のベッドが足りなくなると言っているほどテキサスが危ない。
新型コロナウィルスは、感染している人がくしゃみをしたり、咳をしたり、喋っている時に口の中から出る唾により周囲の人を感染すると言われています。感染拡大を抑える為に、アメリカのあちこちで外出禁止令を出し町や地域をシャットダウンしました。外出禁止令が解除された後、医療専門家は、外出の際は、マスクで鼻と口を覆うことが必要だと言い、マスク着用を薦めていることは誰もが知っている事です。
毎日大勢の人が感染により亡くなっている、自分も感染したら死ぬかもしれない。それでも、マスク着用を拒む人がいる。
「どのように自分の健康管理をするかは自分できめる、政府に言われる筋合いはない」、「アメリカは共産主義国ではない」などと個人の自由を主張しマスク着用を強く抵抗する人がいる。
昨日、ハワイに住んでいる私の友達が、ハワイ人は家族愛が強く、特にお年寄りを大切にする。そのため、新型コロナ感染者数が少ない、と言っていました。
これと対象的で、(theguardian.com)で、テキサスのマスク着用命令に対して、保守的なテキサス人にマスク着用を義務化するのは難しいと言っている。
例えば、5月末、テキサスのバーの再開が25%の収容数で許可されてから間もなく、「マスクを着用している客は入れない」という張り紙をしたテキサスのエルジン市(Elgin)にあるバーが話題になった(cbsnews.com)。この店の経営者は、ワシントンポストに「びくびくと怯えているのは身体に良くない。体の免疫を抑えてしまう。」
また、テキサスのキルゴア市(Kilgore)にあるバーでも、経営者が店内でのマスク着用を一切禁止している。このバーの経営者は、「共産党国に住んでいるんじゃないんだから。ここはアメリカよ。マスクを着用するかは個人が決める事。マスク着用が効果的だと言う科学的に証明されていない。私はマスクを着用しない、だからと言って、何千人もの人に私の顔に息を吹きかけさせるわけでもない。」とマスクを着用しない事を主張。ちなみに、この経営者は、数週間前にテキサスの州知事が突然州内のバーを閉鎖した後、テキサスの22店のバー経営者を引連れてテキサスの州知事を起訴した。また、アボット州知事が警察に殺害されたジョージ・フロイド氏の家族に会った時、アボット州知事はマスクを着用していなかったと指摘している。「アボット州知事がマスクをしないでジョージ・フロイドの家族と座っている写真がある。自分でもやっていないことを人にやれとは言えない。口だけでなく自分が実際にやって見せるべきだ。」
また、テキサスにある教会で働く50歳の女性は、テキサスのマスク着用行政命令に対して、政府がコントロールしようとしている表しだと言う。自分の大学生の子供達はすんなりと聞き入れているけど、私と主人は世代が違うから。私たちは自分の事は自分で決められる自由を大切にしている。だから、すんなり聞き入れられない。」と言っている。
今日は、市内図書館でマスクを着用していない家族を見かけました。お母さんと3人の小学生の子供達。先週、テキサス全体でマスク着用が義務化されたのに、そして、この図書館ではそれ以前からマスクを着用していないと中に入れないという張り紙が入口にある上に、今日は入口に図書館の人が二人座っていた。よく中に入れたな。そして図書館の人は何も言わなかったのだろうか。
テキサスでは、マスク着用を義務化したと同時に、10人以上で集まることを禁止しました。5月末のメモリアルデーの週末に、大勢で集まって休日を楽しんだ人が多かったのがその後の新規感染者数の増加に繋がったのだろうと言われているため、同じ事が起きないために、テキサス州知事は、独立記念日の前日にマスクの義務化と10人以上の集会を禁止する命令を出したわけです。
それでも、ダラス郊外にあるルイスビル湖では、独立記念日を水辺で楽しむ人が大勢いました。マスクを着用している人が一人もいないと、その様子を映した写真(下)がニュースで話題になりました。dallasnews.com
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