アメリカの学校では、ピーナツ入りのお弁当やおやつが禁止されている
アメリカでは、毎年、食べ物によるアレルギー反応で救急病院に来る人は20万人。国内で、食べ物アレルギーを持つ人は、大人では10人に1人、18歳以下の子供では13人に1人(ざっと見て、クラスに2人)。アレルギー反応を示す食べ物として170種類が発見されていて、そのうちメジャーな食べ物は、牛乳、卵、ピーナッツ、木の実、麦、大豆、魚、貝類、ゴマの9種類。この9種類の中で、1番多い貝類に続きピーナッツアレルギーと牛乳は2番目に多いそうです。
そんなにピーナツアレルギーが多いアメリカですが、アメリカにはピーナツバターが好きな人が多く、94%の家庭が常にピーナツバターを常備しているそうです。昔から、PB&Jサンドイッチは子供の定番の食べ物です。
ピーナツバターが入った食べ物はアメリカの学校では禁止されている
先ほどお話しましたように、9種類のメジャーな食べ物アレルギーのうち、牛乳とピーナツは2番目に多いのですが、学校で禁止されている食べ物はピーナツ。ナッツの中でも特にピーナツにアレルギーを持つ子供が多いですが、クルミやカシュ―ナッツなどのアレルギーを持つ子供もいるため、学校でナッツ入りの食べ物を持ち込むのは禁止です。特に、学校で食べるおやつは、ピーナツ入りはダメ。子供同士でおやつを交換して食べたりしますから、間違ってピーナツが入ったお菓子をピーナツアレルギーを持つ子供が食べてしまったなんてことにならないために、ナッツが入っているおやつは学校に持って行けません。また、特にキンダーガーテンや小学1、2年生には、友達とおやつを交換したり、友達のおやつをもらって食べることも禁止とされています。
学校によってピーナツアレルギーに関するルールは多少違うため、お子さんが通う学校ではどうなのか確認することをお薦めします。
例として、私の子供の学校では、ナッツアレルギーを持つ生徒が座る専用のテーブルがあります。ナッツアレルギーを持つ生徒が一目でわかるので便利です。子供達もランチ当番の大人もナッツアレルギーの生徒が間違ってピーナツを食べてしまわないように気をつけられます。ピーナツ入りの食べ物を持って行ってはいけないというルールに関しては、ピーナツ入りのおやつは禁止とされているけど、お弁当にナッツが入っているのは大丈夫らしいです。つまり、アメリカの定番のお弁当であるPGJサンドイッチを持って行ってもOK。しかし、学校の放課後に設けているアフターケアー(いわゆる学童保育)では、PBJもダメ。ナッツ類は一切ダメで、この学校のアフターケアは、完全なナッツフリーゾーン(つまりナッツ入りの食べ物は一切持ち込み禁止)とされています。
学校に持って行くお誕生日のカップケーキなど
クラスの皆に自分のお誕生日を祝って欲しいからとクラス全員の人数分のカップケーキまたはクッキーやドーナツなどを教室に持って行くことがアメリカでは許されているわけですが、このケーキ類にもナッツが入っていていないことを十分に確認しなければなりません。しかし、ナッツアレルギーだけでなく牛乳アレルギーや小麦粉のアレルギーを持つ生徒もクラスにいると、バターが使われていない、牛乳が使われていない、そしてビーガンのカップケーキかクッキーでなければならないということになってしまいます。でも、それはとても難しい。それを探すのも難しいし、特別にベーカリーに注文するとなると値段も高い。私の子供の話によると、こういった食べ物アレルギーを持っている生徒は、誕生日のカップケーキやクッキーなど、自分は食べれないのを分かっているのでただ単に食べないそうです。私は、そういう子供のために、ゼリーを持って行きます。ゼリーにはナッツも小麦粉も牛乳も入っていないし、普通のスーパーで買えるから簡単です。
学校でお祝いする子供の誕生日に関しては、こちらの記事に書きました。
Sources:
Facts and Statistics – FoodAllergy.org
Peanut Butter | National Peanut Board
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ダラジャパ様、いつも愉しく拝見させていただいております。近々、テキサスへの旅行を考えているのですが、日本人の旅行者はそれほど多くないと聞きました。普段、ダラスで、日本人含め、アジア圏からの観光客は見かけられますか?また、アトランタへの観光も予定しているのですが、治安が良くないというのは耳にされますでしょうか?お返事いただけましたら幸いです。
こんにちは!
温かいお言葉ありがとうございます。嬉しいです。
テキサスに日本人の観光客は少ないとは特に聞いたことはありませんが、それは、きっとテキサスには、ダラスのJFKが暗殺された場所、ヒューストンのNASAくらいしか有名な観光スポットがないからでしょうかね。
ダラスの観光というのは、きっとダラスのダウンタウンのことだろうと思いますが、ダラスのダウンタウンは郊外と違って治安度は下がります。昼間、人の通りが多い道をぶらぶらするくらいなら問題ないですが、夜はお勧めしません。昼と夜では雰囲気ががらっと変わります。でも、これはダラスに限らず、大都市独特のことだと思います。ニューヨークのマンハッタンのようなものです。東京でも同じことが言えるんじゃないかと思います。
アトランタの治安も、悪い場所とそうでない場所がありますし。アメリカの都市ではどこでも同じことが言えます。:)