ここ最近、ダラス地域では、フライドチキン専門店が続々とオープンしています。今年の2月にベトナム風のフライドチキン店がフリスコ市にオープンし、8月には、フィリピン風のフライドチキン店がプレーノにオープンしました。そして、最近ではナッシュビル ホットチキンがダラスに2か所オープンしました。
今回ここで紹介したいのは、ナッシュビル ホットチキン。
ナッシュビル ホットチキンとは、ナッシュビル州の名物のフライドチキンのことです。他にはない独特の味を持つフライドチキン。わざわざナッシュビルまで行って食べる人がいるということですが、ダラス地域に住む住民は、その美味しさを、ここダラスでも味わえます。
ホットチキンって何?
ホットチキン(ナッシュビルホットチキンとも呼ばれる)は、バッファローチキンとは違う、独特な辛いフライドチキン。
辛さの秘密は、ドライソースと呼ばれる乾燥したスパイス。これに対し、バッファローチキンは、ウェットソースと呼ばれる辛いソースをからめてあります。
ナッシュビルホットチキンは家庭でも作れます。レシピを検索すれば、沢山出て来ます。作り方は、初めに、準備としてバターミルクで付け置きします。バターミルクの酸味が肉を柔らかくするということです。それを油で揚げた後に、スパイシーソースを唐揚げの外側に付ける。スパイシーソースは、ラードを温めそこに辛いスパイスを混ぜたもの。
歴史
1930年にナッシュビル州の黒人が住む地域で始まった食べ物です。
あるウェブサイトの話によると、ナッシュビルにソーントン・プリンスというハンサムな黒人男性がいました。この男性はとても女たらしで、沢山の女性と遊びまくっていました。腹を立てていた女性の一人が、我慢に限界が来て、どうにか懲らしめてやろうと考えました。そして、ある日の朝、ソーントンが他の女性と一晩中遊んで帰ってきた時、ソーントンにいつもとは違う特別な朝食を作ったのです。その朝食が、激辛のフライドチキンです。とにかく手に入る辛いスパイスを片っ端から使って、辛いソースを作ったのです。しかし、ソーントンを懲らしめる為に作ったのに、ソーントンはからーい!と叫ぶどころか、その辛いフライドチキンを気にいってしまったのです。その様子を見て、女性は腹を立て、その場を出て行きました。一方、ソーントンは、この激辛なチキンを兄弟の家へ持って行って食べさせ、兄弟たちも美味しいと気に入ったそうです。その後、ソーントンはホットチキン屋を開けました。80年以上たった現在でも、この店はナッシュビルのホットチキンの元祖として営業を継続しているそうです。
Palmer’s Hot Chicken
6465 E Mockingbird Ln #316
Dallas, TX 75214
palmershotchicken.com
今月、10月19日にグランドオープニングするナッシュビルスタイルのホットチキン店。辛さは、全く辛くないから激辛までの4段階ある。
Lucky’s Hot Chicken
4505 GASTON AVENUE
DALLAS, TEXAS
luckyshotchicken.com
今年9月26日にオープンしたばかりの新しい店。辛さは、まあまあ辛いから激辛までの5段階ある。
Helens Hot Chicken
413 E Round Grove Rd #8378,
Lewisville, TX 75067
helenshotchicken.com
こちらは以前からある店。
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