みなさん、こんにちは!
「仕事に関する事なら英語で話せる。でも、雑談は苦手。雑談となると、皆が何を言っているのかわからないし、自分も何を言ったらいいかわからない。」という人のために、雑談のコツを考えてみました。
文化的に雑談の意味を理解する
1.日本人には、アメリカ人は仕事中でも喋ってばかり、無駄な会話が多い、なんて風に見えるかもしれません。でも、逆に言えば、アメリカ人の目には、日本での仕事場で、日本人は無言で仕事する、机で無言でお弁当を食べるというのは異様な光景だと思うわけです。まず、アメリカに住む人は、日本というメガネを捨ててアメリカを見るべきです。
2.Small talk, つまり雑談は、アメリカではとても重要。同じ空間に自分の他に人間が一人でもいればちょっとした会話が始まってもおかしくない。スーパーのレジでも、スタバでコーヒーを買う時でも、仕事場でも、病院の検診に行った時でも、どこでも、顔見知り程度の人とでも全く知らない人とでもちょっとした雑談があるのが普通なのがアメリカ。つまり、アメリカでは、友達でなくても知らない人とでも雑談があっても変ではないのです。なので、知らない人に話しかけられても、変な人だと思って無視して逃げる必要はありません。
3.Small talkは、緊張した雰囲気を和らげてくれます。特に、外から来た人に対しては、その人を歓迎する意味で、ちょっとした雑談をして相手の緊張をほぐします。例えば、私は、医療クリニックで働いていて、検診に来る人には、挨拶と検診に関する事をやるだけのつまり”ビジネス”だけでなく、How was your weekend? とか How was your summer? などと典型的なアメリカの雑談を始める引き金となる質問をしてちょっとした雑談をします。でも、話好きな人だと話が終わらないので、ああ大変!と慌ててしまいます。でも、私は、何も言わない人よりはフレンドリーで喋ってくれる人の方を好みます。
4.Small talkは、相手の存在を認め、その人をリスペクトするという意味もあります。アメリカでは、知らない人とに話しかけるというのは普通の事なので、同じ空間にいるのに何の言葉も交わされないとなると、相手に自分の姿が目に入らないとか、こんな人と話なんかしたくない、この人に興味がない、この人がそこにいること自体(存在自体)どうでもいい、という風に解釈されることもあります。つまり、相手をリスペクトするというのはこの逆になります。
5.雑談イコールさぼっている、真剣でない、怠けているという意味では全くありません。そのため、仕事場でも雑談は必要なのです。もちろん、仕事をしないで喋ってばかりいたら、それはもちろん問題です。でも、ミーティングや面接の場面で、いきなりビジネスの話で始まり、ビジネスの話だけで終わるというのは日本式。本題に入る前に、ちょっとした雑談で始まるのがアメリカ式です。例えば、子供は何歳になった?家族は元気ですか?なんて雑談が出るのはアメリカではごく普通のことです。朝、同僚と顔を合せた瞬間も、おはようだけ言ってさっさと自分の机に向かうは、フレンドリーでないとか、対人恐怖症とか、人間嫌いなどと思われてしまいます。学校でも、先生と生徒の間に雑談という会話があるのは普通です。例えば、生徒が先生に週末に言った家族旅行の事を話したり、先生が自分の家族の話を生徒にしたりなど、学校の勉強に関係ない話もちょこちょこと出てくるのは普通の事です。ただし、授業中に、生徒が好き勝手に発言や話をしては授業を教えようとしている先生の邪魔になるので、教室の中での発言などに関するルールは厳しい。教室の中でのルールに関しては、こちらの記事を読んでください。
アメリカ人の会話の流れを把握する
まず、必ず挨拶で始まります。それがマナーであって、会話を始める前に誰でも挨拶をかわします。アメリカで挨拶とは、How are you doing? もちろん、Hi とも言いますが、Hi だけでは、物足りない感じがします。How are you doing?とお互いの間で交わされるのは、アメリカ独特のことのようです。アメリカに来た外国人が驚くことの一つがこの、アメリカ人は、いつでもHow are you?と言うというということ。たとえ相手が小さな子供にも必ずHow are you?と大人は言います。子供はそれがマナーなんだなと覚えるので、自分も同じようにするようになるのです。
挨拶を交わした後は、家族は元気?子供は元気?などと質問するのが典型的な雑談の流れです。How's...