感謝祭の日に、アメリカ人の家に招待された?知っておきたいエチケット7つ

毎年11月の第4木曜日にあるアメリカの感謝祭(Thanksgiving)とは、アメリカで重大な祝日の一つ。家族が集まって、感謝祭のご馳走を一緒に食べる、そして日ごろの色々な事に感謝する日です。

感謝祭の日を祝わず、家に一人でいる人や、感謝祭をお祝いしない外国人を放っておけない寛大なアメリカ人に、「是非、我が家に来てください、一緒に感謝祭の食事を食べましょう」と、招待されることもあるかと思います。

もし、我が家においでよ!と招待されたら、とても有難いことです。
普通の日に夕食に招待された時よりも、感謝祭の食事に招待されるということはもっとBIG!だということを認識するべきです。

なぜなら、感謝祭の料理を作るのは、とても時間と手間がかかるからです。

どれだけ手間がかかるか説明しましょう。

まず、七面鳥は、オーブンにポンっと入れるだけではありません。冷凍の七面鳥は、冷蔵庫の中でゆっくり解凍させなければなりません。解凍したら、感謝祭の数日間から、塩水に漬けて肉に下味をつけます。そして、感謝祭の朝、その大きな七面鳥を焼くわけですが、肉の中にスタッフィングと呼ばれる、後に食事の一品になる食べ物を入れ、肉の表面にはバターなど油を塗ります。何せ肉が巨大ですから扱うのが大変です。これをオーブンに入れて3時間くらい焼いている間に、サイドディッシュという付け合せの野菜などを3,4品作ります。デザートも数種類用意し、テーブルの上のセッティングをして、そして、食事が終わった後の片づけもあります。ゲストが来るとなると、家の中を特別にきれいにしなければなりません。

さて、どれだけ感謝祭の料理を作ることが大変なことか分かったところで、招待されたら何か持って行くかについてお話ししましょう。

1.何か持って行くべきか?

もちろんです。

アメリカには、「人の家に遊びに行く時は手土産を持って行くのが常識。手ぶらで行くのは失礼。そんなの常識だ。」なんて考えはありません。でも、感謝祭の食事に招待されたら、最初にお話ししたように、あれだけの手間と時間をかけて作った食事を食べさせてもらえるわけですし、この特別な日に招待してくれるわけですから、何か持って行くのがエチケットです。

2.何を持って来てほしいか聞く

招待されたら、まずは、招待してくれた人に、What should I bring?なんて風に、何を持って行けばいいかしら?と聞くべきです。それがエチケットです。何か持って行こうか?じゃなくて、何を持って行けばいい?と聞くのです。

ホストが、ゲストに何か食べ物を一品持って来てほしい、デザートを持って来て欲しいと考えているかもしれません。ですから、ゲストからWhat should I bring? と言ってくれたら、ホストもじゃあ、デザートを持って来てください、なんて風に言いやすい。

その家の旦那さんに、What should I bring? と聞いた場合は、最初は、「奥さんに聞いてみる。」と言うと思います。そして、奥さんに聞いた後、「何も要らないって。」、(She said just bring yourselves.)と言うかもしれません。「何も要らない」は、よくある社交辞令的な返答です。でも、実は、何か持ってくるだろうと心の中で思っているのです。

3.何人で行くか考慮する

例えば、大人2人と食べ盛りの子供2人で行く場合、ほぼ人4人の量を食べさせてもらうわけです。そして、家族4人なら、4人分の席を用意しなければならないわけです。手土産として持って行く物がミカンなど安く買える果物では失礼です。

4.何を持って行くか

初めから、ポットラック式と言って招待されていない限り、感謝祭の食事としてテーブルに並ぶ物は、招待してくれたホスト側が用意していると思います。ですから、「手ぶらで来てね」と言われたなら、ホストが出すものとダブってしまわないように気をつけましょう。

例えば、何かデザートを持って行こうとパンプキンパイを持って行かないように。なぜなら、食事の後に食べるデザートは用意されているはずです。パンプキンパイやピカーンパイを持って行ったら、食べきれないほどのデザートになってしまいます。

また、ホストが全て手作りで用意した食事だと、自分が作った物を食べてもらいたいと思うわけですから、それを台無しにしないように。

もし、ケーキなど手作りのスイーツを持って行くなら、感謝祭ではあなたが用意したものを頂きます。このケーキは、明日食べてください。I made this cake for you guys to eat later. We will eat what you made today. なんて風に言えば良いかと思います。

5.では、何を持って行くべきか?

1.ワインやビール
ワインが好きな人に、中間くらいの値段のワインを1本。ビールが好きな人には、6本(缶)か12本(缶)を買っていくのも良い。また、自分が飲むアルコールは、別に持って行くべきです。

2.花束
女性は花束をもらうと笑顔になります。ホストの家の奥さんに花束を持って行くのも良い。

3.アイスクリーム
無難なバニラ味がいい。冷凍庫に入れれば腐敗するものではないので、後で食べれるように買って行くのも良い。

4.箱入りのスイーツやチョコレート
アジア系のベーカリーに箱入りのロールケーキやカステラなどがありますが、こういった物もギフトに良いし、Godivaなど箱入りのチョコレートも喜ばれる。

6.時間ぴったりに行かない!

もし1時に来てと言われたら、1時15分に行く。それ以上遅れるのは遅刻で良くない。最近は、言われた時間よりも15分遅れて行くのがエチケットと言われています。理由は、ホストは準備で忙しいから。1時にゲストが来るとわかっていてもまだ準備が終わっていないことが多いのです。
決して、招待された時間より早く行かないこと。これは、時間ピッタリに行くよりも悪い。

7.感謝の言葉を言うのを忘れずに

1. 家に足を一歩入れたらすぐに、Thank you guys for inviting us over.なんて風に、招待してくれてありがとう、と言いましょう。

2. 家の中を素敵ですね、と褒めるのもいいです。素敵な家だなと思ったら、I love your house. と言ったり、家の中の感謝祭のデコレーションを褒めるのも忘れずに。I love how you decorated your house for thanksgiving. とか、I love the thanksgiving decoration. なんて風に。

3. そして、料理をしてくれている奥様には、They look wonderful. Thank you for cooking this wonderful feast. なんて風に、言いましょう。美味しそうですね、と褒めるのを忘れずに。

4. 皆がテーブルに座って、食事をする前にホストがお祈りをするかと思います。その後、招待されたあなたも、今日は招待してくれてありがとうと感謝の言葉を言いましょう。I just want to say thank you guys so much for having us over to share this wonderful meal with you guys. こんな感じに。

5. 食事中も、美味しいですね、と何度も褒めましょう。Everything is so delicious. と言って何もかもが美味しいと褒めてもいいし、何か特に美味しいと思う一品があれば、This mash potato is so delicious. と言ってもいいし、食べ物の名前がわかならければ、This is so delicious. と言えばいい。でも、一品だけ褒めるよりも、Everything is so delicious. と言って全部美味しいですと言ってあげましょう。

6. 帰りに際には、単にThank you!と言うのではなくて、Thank you guys so much for everything. We had a great time. Food was delicious. Everything was wonderful. なんて風に言うといいです。

Happy thanksgiving!!

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