新型コロナウィルス感染により母親を亡くしたテキサスに住む女性が、テキサスのアボット州知事を母親の葬式に招待したと話題になった。
CNNは次の内容で報道している。
この女性は、「マスク着用令がもっと早く出され、テキサスの閉鎖期間をもっと長くしていれば私のお母さんは死ななかった。」と、新型コロナウィルスへのテキサス州政府の対応について批判している。
亡くなった母親、イザベルさんは、ダラスの病院で働く呼吸器科セラピストだった。
娘によると、新型コロナのパンデミックがテキサスに広まってから、イザベルさんは家と仕事の往復だけの生活を送っていた。お母さんが新型コロナに感染したのは、テキサス州知事がダラスなど地域政府が独自のマスク着用令を出すことを禁止している頃だろうと言っている。
イザベルさんが具合が悪くなり始めたのは、6月27日頃、その一週間後の7月4日に亡くなった。
アボット州知事がテキサス州全体にマスク着用令を出したのは7月2日だった。
娘は、テキサス政府の新型コロナウィルスへの対応は不十分で軽率だと指摘。新規感染者数が急増する中、なぜ外出禁止令を解除し、続々と店などを再開したのか分からないと言う。
アボット州知事に出した母親イザベルさんの葬式の招待状には、アボット州知事への手紙も添えた。
その中に、新型コロナ感染で亡くなった人は、アボット州知事にとってただの数字にしかないと言い、自分の母親は人を助ける為に自分の命を失くした素晴らしい女性で、その母親を亡くした私と私の兄弟の悲しみを目の前で目撃して欲しい、葬式に来て欲しいと伝えた。
娘は、アボット州知事からの返事は何ももらっていないと言っている。
これに関するCNNの取材に対してもアボット氏は答えていない。
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