知ってた?日本人が西洋人によく言う「鼻が高いね!」や「肌がすごく白いですね!」は、実は誉め言葉になっていない
顔が小さい、肌が白い、鼻が高い、目が大きい、足が長い、八頭身という容姿は日本人にとって「美」であり、日本人の憧れです。そのため、西洋人を見ると、つい「鼻が高いですね!」とか「肌がすごく白いですね!」と誉め言葉のつもりで言ってしまうものです。でも実は、西洋人は、褒められているとは思わないのです。それはなぜでしょうか?分析してみました。
低い鼻は高い鼻に憧れ、高い鼻はそれを嫌う
「鼻が高~い!」と言われたら、西洋人は、え?何?私の鼻が何?鼻が高いってどういうこと?大きいって言ってるのかな?と戸惑ってしまうだろうと思います。その理由は、西洋人は自分の鼻のを「大きすぎる」とか「高すぎる」、「細すぎる」、「くちばしみたい」などと思っていて鼻のコンプレックスを持つ人も人もいるからです。例えば、私の主人はイタリア人の父親に似た鼻で、イタリア人の典型的なデカい鼻だと言って自分の鼻を笑いものにしています。鼻の低い私に、僕の鼻を少し分けてあげようかと言うし、娘の鼻が自分に似なくてよかったと笑います。
顔の整形手術で最も人気があるのは鼻の形を変える手術だそうです。アジア人が低い鼻を高くしたいと思うのと逆に、西洋人は高い鼻を小さくしたいと思い整形手術によりそれを達成する人が多いも言えます。
鼻に関しての褒め言葉
アメリカでは、一般的に「あなたの鼻って素敵な形してますね!」なんて風に鼻を褒めるということはしません。赤ちゃんを見て、ちっちゃな鼻が可愛いわね!なんて風に小さな鼻が可愛いと表現することはありますが、大人に「貴方の鼻って小さくてかわいいですね!」なんて言いません。顔のことで褒めるなら、目です。「素敵な目ですね」と言ったり、目の色を褒めるというのはとても一般的です。私も、よくYou have beautiful eyes!なんて言います。
「肌が真っ白ですね!」
これも、白人が戸惑うコメントです。アメリカ人が私に「髪の毛が多くていいね」と言った時、私が戸惑ったのに似ているなと思います。それまで、私は日本で「髪の毛多いね」とまるでそれが悪いかのように言われていて、髪の毛は少ない方が可愛いみたいな印象を持っていました。なので、髪の毛が多いのがいいなんて反対の事を言われて驚きました。その友達は、自分は髪の毛が細くて少ないから貴方みたいに髪の毛が多いのが羨ましいんだと私に言いました。肌の白さに戻りますが、日本では、白い肌は美だと思われていますね。小学生1年生の私が、先生に、「肌が真っ白ね」言われたのを覚えています。子供なりに、褒めているんだろうなとわかっていました。日本人は、白い肌に憧れ、美白の化粧品を買うということも、アメリカ人にとっては驚くことです。逆に、白人は、真っ白な肌を青白いと嫌がり、白すぎる肌をわざわざ日焼けして黄金色にするくらいです。
足が長いね!、はどうか?
日本人が長い脚の西洋人を見て羨ましいと思うほど、アメリカでは足が長い人を羨ましがりません。「足が長いわね~!」と言うよりも、You have beautiful long legs! 長くて美しい脚ね!という言い方の方が一般的です。逆に、自分の手や足を、手が長すぎるとか足が長すぎるなんて風に長すぎるという言い方をする人がいます。
顔が小さい、目が大きい、はどうか?
「顔が小さいね!」これも、変な誉め言葉です。誉め言葉になりません。では、「目が大きいね!」はどうでしょうか。私の娘の目がとても大きいため、初めて会う人は、娘の目が印象的で「大きな目が素敵ね。」みたいなことを言う人が多いです。でも、ただ大きいと言うのではなく、美しいと言うのが一般的です。そのため、褒められているとわかるわけです。
まとめ
結局は、自分が持っていないものを羨ましがるということですね。文化の違いにより、誉め言葉として使われる言葉が違うということもありますが、ただ単に、足が長いね、肌が真っ白ね、目が大きいね、鼻が高いねと言って、言われた人に褒められているんだと通じない、褒められている気がしないのは、「手が小さいね」とか「髪の毛まっすぐだね」と見た物を表現しているだけにしか聞こえないからです。そこに「奇麗だね」と付け足して言う。つまり、「肌が白くて美しいですね」Your skin is so white and beautiful. なんて風に。そうすれば、褒められているんだな間違えなく通じるはずです。
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