親の言っている事は理解できるが、同じ言語で返事ができないーリセプティブ・バイリンガルの子供

リセプティブ・バイリンガルって何?

移民が多いアメリカでは英語の他に色々な言語が話されていますが、親の母国語を必ずしも子供が話せるいうことではありません。それは、意外にも親の言語を子供に受け継げされるのは難しいから。例えば、家庭では英語と日本語に触れている子供がいるとします。この子供は、両方の言語を理解できても話せるのは英語だけ。つまり、母親は母国語である日本語で常に子供に話しかけていても、子供の返事はいつも英語。子供は日本語は喋れない。こういった子供を、リセプティブ・バイリンガルと呼びます。つまり、耳で聞いて理解できてもその言語を喋れない人のことです。このようなタイプのバイリンガルは珍しくありません。

せっかく、子供のうちにバイリンガルになれるのに、そのチャンスを逃してしまう家庭は珍しくありません。では、そのチャンスを逃がさないためには、どうしたらいいのでしょうか?

言語を学ぶには10歳までがいい

専門的な調査によると、言語を学ぶには、17歳から18歳までがいい。この年齢まで、子供の脳は、言語を学ぶのに優れている。しかし、文法や発音がネイティブレベルになるには、10歳までに学んだ方がいいそうです。

10歳から18歳の子供はあっと言う間に新しい言語を学んでしまいますが、18歳くらいから学ぶ力が低下するため、ネイティブスピーカーのように言語をマスターするのが不可能になってしまいます。

子供がリセプティブ・バイリンガルになってしまうのは、なぜでしょう?

生まれた時から外国語で話しかけられて育った子供がリセプティブ・バイリンガルになってしまうのは、なぜでしょう? 例えば、子供が小さな時は、家庭では親と日本語で会話していたのに、学校にあがると学校で話す言語が英語なので、英語を喋る機会が増え日本語を喋る機会が減ってしまう。ある記事によるとこういうパターンが一般的のようです。そうならないためにも、子供が學校に通う年齢になったら、マイノリティーである言語を強化する必要があります。つまり、子供が小さかった時のように、変わらず日本語で話しかけ、日本語で返事をさせる。

自身の経験では、私の娘はキンダーガーテンに入ると学校で長時間英語に触れるようになったため、娘の英語力は伸びたのに気が付きましたが、日本語力が低下したというのはありませんでした。それは、そうなってしまわないように、私と一緒にいる時間はそれまでと変わらず日本語だけを話すというルールを徹底したからです。子供を学校に迎えに行った帰りの車では、娘の頭の中は英語モードになっていて英語で歌を歌ったり英語が口に出やすかったですが、私と娘の関係は日本語で繋げることは変えませんでした。

子供に言語を学ばせるのに重要なこと

1.やる気を与える

例えば、親の母国語である日本語を子供に受け継げさせるのがなぜ重要かを教える。そういった理由を与えることで、子供は日本語を喋る気が起こさせるのです。例えば、アメリカからでも、日本のおじいちゃんおばあちゃんと電話で話させる機会を与えることによって、子供の練習にもなるだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんとの関係を強化するということになります。

私の場合、娘に日本語を教える理由と日本語を学んで欲しい理由として、アメリカに住んでいても、娘は日本の血が流れている、日本に家族がいる、日本の親族とは日本語でなければ会話が出来ない、日本に帰った時に日本語が分かったらもっと日本を楽しめるからと娘が幼いころから説明しています。

2.インプット

子供にマイノリティーの言語を教えるには、どれだけ子供にその言語をインプットさせるかも大きく関係します。バイリンガルになるために、マイノリティーの言語でどれだけの時間や量を子供に触れされる必要があるかその一定の量があるわけではありませんが、語学力をつけるためには十分にその言語に触れされる必要があります。子供がその言語を喋りたがらなくても、やめてしまわずに、その言語で話しかけるのをやめないことがコツです。

3.感情

言語を子供に教えるにあたって、その言語に特別な感情を持たせるというのも重要です。マイノリティーである言語で本を読んであげたり、親子での会話はその言語を通じてするということで、子供は暖かい特別な感情をその言語に結びつけるようになります。よって、読み聞かせをするために時間を割いて子供に本を読んであげたら、読み聞かせによって言語力を強化するのはもちろん、親子関係の絆を強くするにも役立ちます。

リセプティブ・バイリンガルから抜けて喋れるようになるにはどうしたらいい?

やはり、上手になるにはまたその能力を失わないためには、練習が必要です。あきらめずに、時間をかけて喋るチャンスを与えることが重要です。

私自身、自分の子供をバイリンガルに育てました。上手に日本語を話します。完全なバイリンガルで、私とは日本語、父親とは英語で、上手に切り替えて両言語を話します。どうやって、そんなに上手に日本語が話せるようになったの?と聞かれたことがよくありますが、私の答えは、いつも「日本にいたら日本語で子供に話しかけ、英語を混ぜないのが当たり前だから、日本にいるつもりで日本語だけで普通に話しかけていた」。生まれてから幼児期までが特に重要です。この期間にどれだけ日本語を聞かせ、しゃべらせるかで日本語力に違いが出ます。

Source:

My child understands everything but won’t talk in my language! – on raising bilingual children

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