アメリカの食品に使われる人工着色料について

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更新日:2/23/2021

人口着色料は日本でも食品に使われていることですが、日本と比べて、アメリカの食品はやけにカラフルです。カップケーキやバースデーケーキ、そしてデコレーションされたクッキーなんかは、まるで、絵の具で塗ったかのように色鮮やかです。

私の子供の学校の説明会で、学校で子供の誕生日を祝うために、クラスの皆にカップケーキを持ってくるのは良いけれど、色がついたアイシング、特に青は持ってこないようにとお願いしていました。その理由は、青いアイシングが机についてしまうと、その色が落ちないそうです。色が落ちないほど強力とは恐ろしい。

発がん性がある

野菜や果物で着色した食べ物もアメリカでは販売されていますが、一般的に食品企業が使うのは合成着色料(人工着色料)。着色料はこのように番号付けされています。

Blue 1, 2
Citrus Red 2
Green 3
Red 3, 40
Yellow 5,6

この中で頻繁に使われる色はRed 3, 40とYellow 5,6で、これらは発がん性があると言われています。着色料で問題なのは発がん性だけでなく、子供への影響です。

アレルギー、活動過多と過剰、学習障害、イライラ、攻撃性などといった副作用的を及ぼします。

合成着色料が子供に与える影響

人工着色料が子供にどのような影響を及ぼすかの調査はたくさん行われています。

例えば、2007年にイギリスでは、色々な色の着色料を混ぜて作った飲み物を子供に飲ませ、
その子の行動を観察したところ、1時間以内に活動過多、過剰になったそうです。
この実験に使われた子供たちは注意欠陥障害(Attention Deficit Disorder, ADD)や注意欠如多動性障害(ADHD)を持つ子達ではありません。
こういった調査結果により、ヨーロッパでは、2010年に政府が食品に人工着色料に使うことを禁止しました。

アメリカにも人工着色料の使用を禁じるようにアメリカ政府に申し出てるNPO法人が沢山います。いつか、アメリカ政府もヨーロッパのように人口着色料の使用が禁止になればよいのですが。

合成着色料を使った食品を食べたり飲んで、どれだけ身体が敏感に反応するかは子供の個人差があります。

コロンビア大学のDavid Schab, M.D., M.P.H.によると、着色料にとっても敏感な子供は、注意欠如多動性障害(ADHD)持ちの子のような症状が出ます。それは、じっと座って入れない、話をじっと聞いていられないなどです。

どうやって合成着色料を避けるか

“USDA certified organic”という緑と白のマークが付いている食品を探しましょう。

しかし、“made with organic ingredients”と書いてある食品でも人工着色量が使われている場合もあるそうです。

どんな原料が使われているかパッケージに、beet, carotenes, annatto, capsanthin (a paprika extract)なんて風に自然の野菜や果物で着色してあるか確認するのもいいですね。

シリアルに人口着色料が多く使われている

アメリカ人がいかにシリアルが好きかは、スーパーのシリアルコーナーを見れば分かります。子供向けのシリアルからグラノラ、オーガニック、ナッツ入り、グルテンフリーなど酒類豊富で、棚いっぱいにずらっと並んでいます。

子供に人気のシリアルは、カラフルなものが多く、人口着色料が使われているものが多い。例えば、下の人気のシリアルには、黄6、青1、赤40が入っており、1食分に入っている着色料の量は次の通りです。

capallberies

Cap’s Crunch Oops! All Berries
41 ミリグラム

Trix
36.4 ミリグラム

Fruity Cheerios
31 ミリグラム

 

お菓子にも人口着色料が多く使われている

子供に人気のお菓子、Skittlesや M&M’sには、青1、青2、黄5、黄色6、赤40が使われていて、その量は、お菓子の中では最も多いらしい。

Skittkes 33.3 ミリグラム
M&M’s Milk Chocolate 29.5 ミリグラム

お菓子以外にも使用されている

お菓子だけでなく、こんな食品にも人口着色料が使われている。

Kraft Macaroni & Cheese 17.6 mg/ per serving

確かに、マカロニチーズミックス(パウダー)はオレンジ色しています。

Keebler Cheese & Peanut Butter Crackers 14.4 mg

チーズクリームやbピーナツバターが挟まったクラッカー。子供の学校のランチやスナックに持たせる食べ物として人気です。

Kraft’s Creamy French salad dressing 5 mg

サラダドレッシングにも。

Full Throttle Red Berry energy drink 18.8 mg/ 8-ounce servings

スポーツドリンクも色が鮮やかです。

Powerade Orange Sports Drink
22.1 mg /8-ounce servings

 

ソフトドリンクにも。下3つは特に色が鮮やか。

Crush Orange
33.6 mg/ 8-ounce servings

Sunny D Orange Strawberry
41.5 mg /8-ounce servings

Kool-Aid Burst Cherry
52.3 mg/ per serving

人工着色料の量と副作用の関係

どれくらいの量で子供のテンションが上がるかは証明されていないとのことですが、
調査によると、35ミリグラムに反応する子供は少ないが、100ミリグラム以上を取るとテンションが高くなる子供が多いとわかっているらしい。

つまり、人工着色料は発がん性に繋がるという理由で避けたいのはもちろんのこと、子供が勉強に集中できない原因になるし、夜になかなか眠れない原因にもなるということ。

まとめ

発がん性があるだけでなく、着色料はテンションが上げる(ハイパーになる)作用があるということですので、特に子供には与える量を気を付けた方が良いということですね。

 

 

 

Sources:
http://www.eatingwell.com/food_news_origins/food_news/the_hidden_health_risks_of_food_dyes
http://www.cspinet.org/new/201405071.html

About Dye Diet

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