ダラスで人気の日本レストランTei-Anが10年経っても素晴らしい理由

ダラスの情報誌Dallas Observerに、Tei-An(貞庵)は、「開業10年後の現在も今まで以上に素晴らしい」と、絶賛する記事が3/18/2018に掲載されました。

Dallas Observerの専属フードライターであるブライアン レインハート氏は、Tei-Anがなぜそんなに素晴らしいのか次のように述べています。

Tei-Anは、全ての細かい所に配慮が行き渡っている。

優しく濃い色の木製のお箸は、ダラス一のエレガントさである。 お箸一つにも関心する。 黒いユニフォームに身をまとったウェイターが、黒い布のナプキンを手渡してくれた。 黒いユニフォームと黒いナプキンを使用しているのは、糸くずや繊維がお客さんにつかないようにと説明してくれた。 そして、食事の後、ショーなどに行く予定があるのか、何時ごろレストランを出なきゃならないか気遣いある質問をしてくれる。 こういったレストランは他にあまりない。

レストランのスタッフは、お客さんから目を離さない。空になったお皿を下げるのも、コップのお水を足すのもそっとやってくれるので、お客さんは気が付かないこともある。
オーダーした食べ物も次から次へとタイミングよくテーブルに運んでくれる。
便座が温かい日本から輸入されたトイレにも、配慮が感じられる。

そして、こだわりのある食べ物。東京から飛行機で持ってきたという刺身。7切れのカツオの刺身($21)には、わさびが付いてこない。オーナーシェフである桜井氏は、刺身には細かく刻んだねぎを添えるのを好む。 柔らかくて風味抜群のカツオを一口食べてみて、刻んだネギとの相性が良いと納得する。

Tei-Anの魅力の一つは、高級なだけでなく、地味でもあるという所だ。 刺身はもちろん最高に美味しく、あん肝など珍しい物も出すけれど、海老を入れてパリッと焼いたお好み焼き($16)もある。天ぷらの盛り合わせ($15)は、磨きがかかった技で調理した紫芋の薄切りや椎茸やエノキ、海老や季節の野菜。

そして、Tei-Anは、手打ちそばが中心でもある。
細くて繊細だけども、蕎麦はタレの味をうまく吸ってくれる。
桜井氏が発明した一品の蕎麦ボロネーゼ($24)は、見た目はどこか宇宙空間の食べ物のようだが、実は、ダラスのクラシックな一品である。
抹茶が入った緑の蕎麦は、ソースが味を引き立ててくれる。でも、イタリア料理のボロネーゼとはあまり似ていない。 とても美味しい一品である。

そして、高級な一点として、Tei-Anは、最近Tockを使った予約も受け始めた。これは、予約システムで、イベントのチケットの前売り券を買うように食べ物のチケットが買える。消費税とチップも含んだ金額で買える。 とても簡単なweb予約システムである。 Tei-Anのメニューの色々なチョイスが分かりやすく説明されている。例えば、シェフのおまかせ($150)を選ぶと、その日の新鮮な素材を最高にアレンジした料理を出してくれる。それに、締めとして蕎麦を出してくれる。 急いで食べて帰りたい人向けに、4品コース($80)もある。

おまかせメニューは、おまかせ料理で有名になった真のTei-Anを経験できる。 最近何度がTei-Anで食事したうちの一度、シェフのおまかせをオーダーしたら、最初の一品は、生のくらげ料理だった。

シェフおまかせの刺身の盛り合わせは、脂の乗ったサーモンから皮付きのニジマスまでいろいろ。 ささっと切って刻んだネギを乗せたカツオの刺身、そして、自然の甘さに驚く甘エビ。海老の頭がお皿に乗っていたら、後で油で揚げてくれる。

最も忘れられないのは、デザートである。Tei-Anの食べ物は、美味しそうじゃない物こそ美味しい。例えば、クロ胡麻ムース($7)。 ピーナッツバターのようなナッツ風味があり、ほんのりとした甘さが抜群のムースで、やみつきになる美味しさ。 これぞ、完璧なデザートである。

桜井氏のようにダラスのレストランを大きく変えたシェフはこの地域には他にあまりいない。 桜井氏が始めたレストランは4店全てがダラスで成功。 そのうち2つの店は、もともと桜井氏が従業員として雇った二人に任せるようになり、最終的には二人に手離した。 亭々(Tei Tei Robata)の現在のオーナーは、サカモトカツトシ氏。テッポウ(Teppo)は、学校でクラスメートだったオオタマサユキ氏。桜井氏が持つもう一軒は、テキサス中からラーメンの美味しさで注目を浴びているTen Ramenである。

しかし、旗艦店となるはTei-Anである。 Tei-An無しのダラスはありえない。 ダラスのレストラン業界は、常に変わらないTei-Anのプロ意識と完璧主義、そして自信を見習うべきだ。

レストラン業界が増える中、Tei-Anは、常に細かい部分の隅々に気配りしていると、お客さんが感じるように努力している。 Tei-Anのそういった配慮は食べ物と同じくらい、このお店の素晴らしい所である。 食事を一口食べた瞬間に、「お味はいかがですか?」と言って食事や会話の邪魔をするレストランが多いけれど、ここは違う。 そんな風に聞かなくても分かっているからだ。
 
 
Tei-An
1722 Routh St. #110 Dallas, TX
214-220-2828

 
 
Source:
ブライアン レインハート氏の記事
www.dallasobserver.com
 
 
記事掲載日:5/28/2018

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