AAPI Heritage Month (アジア・太平洋諸島系米国人文化遺産を祝う月)
アメリカでは5月は、アメリカに住むアジア系米国人と太平洋諸島系を称える月間で、アジアからの移民がどれだけアメリカの文化の発展に貢献してきているのかを認識し、アジアの文化とアジア系の人々を祝う月間です。
なぜ5月でなぜアメリカで重要とされている日なのか?
アメリカに一番最初に日本人(当時14歳だった漁師)が到着したのが、1843年5月7日であり、北米を横断する最初の鉄道線は中国からの移民によって建設され、1869年5月10日に完成したことを記念するため。AAPI Heritage Monthとして5月が選ばれたのは、この2つの出来事が大きく関係しています。history.comによると、この14歳の漁師の名前は、万次郎。日本では、ジョン万次郎として知られている。万次郎は、他のメンバー数人と漁に出ると、嵐にのまれてしまい約480キロ離れた島に漂流。その5か月後に、アメリカの船に救助され、その船のキャプテン(William Whitfield)に、ジョン・マング (John Mung)という愛称で、養子として迎えられマサチューセッツ州の自宅に連れて行かれたのでした。しかし、万次郎は何年かしてから日本に戻り、その後、日本とアメリカの間で交渉する人間として働くようになったそうです。
AAPIに入る国はどの国か?
AAPI (Asian American Pacific Islander)は、中国、韓国、日本を含む東側のアジアと東南アジア、南アジア、そしてポリネシアを含む太平洋諸島で75国がこのカテゴリーに入ります。
どのようにお祝いされるのか
お祭りやコミュニティーでのイベント、美術館でアジア系の作品の展示などが行われます。ただ、他にもこういった特定の人種をお祝いする月がありますが、例えば、米国のBlack Monthに比べると、AAPI Hertage Monthがお祝いされるスケールは小さく、5月がAAPI Hertage Monthだということを知っている人も少ない。アジア人である私自身、30年アメリカに住んでいますが、今まで知りませんでした。アジア人が多いカリフォルニア州では、AAPI Hertage Monthを祝うイベントが比較的、他の地域に比べると多いようです。
ここダラスでは、ダラスにあるアジアの美術館 Crow Museum of Asian Artでは、2023年の5月の間、AAPI Heritage Monthを祝うイベントが開催されています。
AAPI Hertage Monthをお祝いするために、折り紙を教えてあげたりするなど自分なりにお祝いするのもいいだろうと思います。
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