日本人だけどアメリカで生まれた子はアメリカ国籍をもらえる
アメリカで生まれた子供は、両親の国籍に関係なくアメリカの国籍がもらえます。
ですから、両親共に日本国籍を持っていて、仕事の関係でアメリカに住んでいる間に子供が生まれたらとしたら、その子供はアメリカの国籍を与えられます。もちろん日本の国籍も持つわけですから、その子供は重国籍者となるわけです。
アメリカの法律は、出生により二重国籍を取得した場合、成人までにどちらかの国籍を選択しなければならないという特別な決まりを設けていません。また、日本国籍を選択した場合でも米国籍が抹消されることはありません。しかし、日本の法律では、22歳になるまでにどちらかの国籍を選択しなければなりません。
法務省によると、重国籍者の国籍の選択に関しては次のように言ってます。
「外国の国籍と日本の国籍を有する人(重国籍者)は,22歳に達するまでに(20歳に達した後に重国籍になった場合は,重国籍になった時から2年以内に),どちらかの国籍を選択する必要があります。選択しない場合は,日本の国籍を失うことがありますので注意してください。」
アメリカの国籍と日本の国籍を持つ子供のパスポート
子供がアメリカと日本のパスポートを持つ場合、子供を連れて日本に里帰りする時は、子供は日米両方のパスポートが必要になります。日本の出入国は日本のパスポートで、アメリカの出入国はアメリカのパスポートを使用します。二重国籍の方はESTA申請する必要ありません。
アメリカ生まれの子のパスポートの申請方法
両親が日本人であろうと、アメリカ人の親と日本人の親を持つ子でも、アメリカで生まれた子の米国パスポートの申請方法は同じです。
ただし、年齢によって多少異なります。16歳以下の子供の場合と、16歳と17歳の子供のパスポートの申請方法は違います。
まず、16歳未満の米国パスポートを申請するには、その子供と両親が揃って申請の場にいなければなりません。 これは比較的新しい決まりで、子供の誘拐を防止するために加えられました。パスポートの更新も同じです。子供の誘拐を防ぐために16歳未満のパスポートの更新も本人と両親が出向いて申請しなければなりません。
両親そろって行けない場合はその分書類(フォームDS-11とDS-3053 )を提出するようになります。
16歳未満の米国パスポートの期限
5年
どこで申請するか?
郵便局
近くの郵便局を探す
https://www.usps.com/international/passports.htm
申請に必要な書類はざっとこんな感じです。(詳細は下)
- アメリカ国籍保持者としての証明 (Evidence of U.S. Citizenship)
- 親子だと証明する書類 (Evidence of Parental Relationship)
- 写真付き証明書 (Photo Identification)
- 親の承諾 (Parental Consent)
- 証明写真 (Passport Photo)
- パスポート申請書 (Application Forms)
- 申し込み費 (Passport Fees)
1. アメリカ国籍保持者としての証明
子供がアメリカ国籍所持者だと証明するために、次の1から5の書類のうちどれか一つを提出しなければならない。原本でなければならない。
- 米国出生証明書 (Certified U.S. Birth Certificate)ただし、出生証明書が以下の全ての条件に合っていること。 (must meet all of the following requirements):
- 市、カウンティー、それか州で発行された
- 出生した本人のフルネーム、生年月日、生まれた場所が記載されている
- 親(両親)のフルネームが記載されている
- 出生証明書を届けた役所の人のサインと日付け
- その役所の浮き上がったエンボススタンプが付いている、又は、凹んだエンボススタンプが付いている
- 古いアメリカのパスポート(期限切れの物、もしくは期限が有効の物でも良い)
- Consular Report of Birth Abroad (アメリカ国籍を持つ両親が海外で子供を産んだ場合にもらう書類)
- Certificate of Naturalization
- Certificate of Citizenship
2. 親子としての証明
その子の親であることを証明する為の書類を提出しなければなりません。米国出生証明書(U.S. birth certificate)は、その子がアメリカ国籍保持者であることと、親子であることの両方を証明する書類です。アメリカ国籍保持者として、下記の書類のどれかを提出する場合は、その書類が本物であると証明された物であること。
親子であると証明する書類として、次の書類があります。
- 米国出生証明書
- 日本戸籍謄本
- Adoption decree (養子として受け入れた子供の最終的な手続きとして裁判所が認めてサインした書類)
- Divorce/Custody decree (離婚証明書、又は子供の親権を証明する書類)
- Consular Report of Birth Abroad of a United States Citizen (FS-240)(アメリカ国籍の親が海外で子を産んだ場合にもらう出生証明書)
3. 写真付き身分証明書
申請者の親は次のうちどれか一つを見せなければなりません。
- 自動車免許書
- パスポート(期限有効なもの、及び15年以内に発行されたパスポート。但し、切れたりボロボロになっていないこと。)
4. 親が代わって申請する
16歳未満の子供は、親が申請しなければなりません。
両親または法的に親権を持つ大人(二人)が申請者である子供と一緒に申請する際に来なければなりません。もし親が一人しか来れない場合はフォーム DS-11とDS-3053も一緒に提出しなければなりません。
もし、親(又は法的に親権者を持つ大人)が一人しかいない母子家庭(又は父子家庭)の場合は、それを証明しなければなりません。次のうちどれかの書類を提出する。原本でなくてはならない。
- 子供の親権を持つのは貴方一人だけだという裁判所が許可した証明書
- 裁判所がもう一人の親は親として不向きだと判断した証明書
- もう一人の親の死亡証明書
パスポートを単独で親として申請する場合、もう一人の親の承諾か、又は、自分が単独でこの子供の親権を持っているという証明書が必要になりますが、時間が足りなくてこういった署名を提出できない場合、フォームDS-5525を提出してください。
5. パスポート証明写真
写真一枚を提出する。 カラー写真で大きさは縦横2インチx2インチ。
パスポート証明写真はWalgreensなどドラッグストアーで撮れます。
6. 申込用紙
フォーム DS-11
16歳以下は初めてのパスポートであろうと、そうでなかろうと皆このフォームを使う。
書類をダウンロードする (http://www.state.gov/documents/organization/212239.pdf)
それか、オンラインで記入してプリントする (https://pptform.state.gov/?Submit2=Complete+Online+%26+Print)
7. 申し込み料金
$105 (16歳以下のパスポート)
Source:
https://travel.state.gov/content/passports/en/passports/under-16.html#consent