最近、アメリカのスーパーで販売されている鶏肉の中に、air-chilled chickenとパーケージに書いてあることに気がつきましたか?
air-chilled chickenと普通の鶏肉の違いは、加工方法です。
アメリカ食品医薬品局の決まりにより、鶏肉は食用に殺されてから4時間以内に約4℃で保管しなければなりません。
これまでにアメリカで使われている鶏肉の加工方法は、4℃の冷たい水の中に入る方法です。これが、長年使われているコマーシャル的な鶏肉の加工の仕方ですが、この方法には幾つかの問題があります。
今までの加工法の問題
1.皮がふにゃふにゃになる。(水に長時間浸された鶏肉は、皮が水分を吸収してふにゃふにゃになってしまいます。)
2.鶏肉の味も落ちる。
3.相互汚染の心配。
沢山の鶏肉が水の中にぎゅうぎゅうに詰められているとなると、水も汚れ、相互感染の心配があります。
そこで、別の方法として、最近アメリカで使われているのが、水に入れずに冷蔵後の中に直接運びそこで3時間ほど冷やした方法です。この方法で加工された鶏肉が、air-chilled chickenです。
air-chilled chickenの利点
1.肉の鮮度を保ち、味が美味しい。
2.水っぽくない
3.調理時間が短い (水に浸された鶏肉と違って水を含んでいないので調理時間も短時間で済む。)
4.他の鶏肉に感染する恐れもなし。
5.工場にとっても、大量の水を使う必要がないため加工費も減る。
これは、ヨーロッパではずっと使われていた方法です。
なぜ、アメリカでは、今までこの方法を使わなかったのか不思議です。
次回、スーパーに行ったら、air-chilled chickenと書かれた鶏肉があるか探してみてはどうでしょうか。
参照サイト:
www.today.com/food/air-chilled-chicken-hot-new-trend-super-markets-t116352
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