アメリカの長い夏休みが残り半分くらいになると、Back to Schoolという言葉を目にすることや耳にすることが多いかと思います。それにしても、Back to Schoolとは、一体、何の事なのでしょう?
夏休み明けに学校に戻るという意味は日本と違う
Back to Schoolとは、夏休みが終わって学校に戻るという意味ではありますが、日本で夏休み明けに学校に行く(戻る)とは意味が違います。アメリカでは、夏休みが学年度の境になります。学年度が終わるのは5月。終業式はないけれど、学年度の最終日の翌日から夏休みが始まります。そして、夏休みが終わって夏休み明けに学校に戻る時は、新学年が始まるのです。つまり、Back to Schoolとは、夏休み明けに学校に戻るという意味だけでなく、学年が上がり、新しい学年で始まる学年度のスタートという意味でもあります。新学年が始まるという意味では、日本の4月と同じです。ただ、入学式というのはアメリカにはありません。子供だけが登校し、親は一緒に校舎に入って教室まで子供に付き添うということもしません。
全て新しい物で新学年度を始める
7月半ば、または8月に入るとBack to School Saleというセールを行うお店が多く出てきます。アメリカでは、Back to Schoolということは、新学期が始まるので洋服や靴、バックバック、ランチボックスなど新しく買いに行くという意味もあります。夏休みの間に子供の身長が伸びたため、去年の洋服が着れないというサイズ的な理由もありますが、新しいバックバックや衣類で新学期から学校に通わせるというのはアメリカでは普通のことです。Back to Schoolの買い物は、結構な金額になります。そこで、消費税が無税となるTax Free Weekendを利用して買いに行く人も沢山います。新学期が始まる1週間ほど前にほぼアメリカ全州で行われます。
学校からのお知らせを見逃さないように!
夏休みが終わりに近づいて来ると、学校から新学期の準備に関するお知らせのe-mailが次々と送られてくるものです。例えば、school supplies(下で説明します)とよばれる教室でこれから1年間必要な文具について、学校内の午後保育の申し込み、給食の申し込み、Meet the teacherはいつ行われるかなどのお知らせです。こういったお知らせはとても大事ですから、見逃さないように迷惑メールに紛れていないか確認するなど気を付けましょう。
School Supplies 教室で1年間使う文房具など
アメリカの小学校では、教室で授業中に使う文房具は学年ごとに指定されています。夏休み明けで新しい学年が始まる時に、学校が指定した文房具を生徒一人一人が用意してあることが重要であるため、夏休み前と夏休み中にこれに関するお知らせが學校からメールで送られます。
夏休み中にやってしまうべき子供の医療健診いろいろ
- 予防接種
予防接種についての確認の連絡が学校から来ます。アメリカで必要とされている予防接種を全て受けていないのであれば、アメリカの学校に通うにあたって必要です。予防接種を受けたかどうかの証明を提出するようになっているため、提出していないと何度も連絡が来ます。また、予防接種を受けたかどうかは、学校で行くフィールドトリップに参加するための用紙にも書かれているため、その証明を提出しないとフィールドトリップにも参加できないかもしれません。
病院系は日本に一時帰国したときにやる(受診する)という人がいますが、やはり、住んでいる場所の小児科で定期健診を受けることを私はお薦めします。
- 目の検査
特に5歳から12歳の年齢の子供はぐんと成長するじきであるため目の検査も重要です。学校や小児科で簡単な視力検査をやりますが、ここで見つけられるのは近視の子供。乱視や遠視の子供は見落とされてしまいがちです。成長過程で、視力だけでなく何も目に関して問題ないかどうか確認するために、眼科に連れて行くべきだと米国眼科協会では勧められています。新入生や転校生は、学校で視力と聴力の検査をします。視力検査は日本の学校で行うような簡単な検査です。乱視や遠視の子供は学校の視力検査では発見されませんので、やはり専門家に診てもらうべきです。
- 聴力
アメリカの学校では、新学年が始まると、生徒の視力と聴力を調べることがあります。それが毎年なのか2年ごとなのかは学校によって違います。学校での勉強で、聴力も視力と同様に重要ですので、子供の聴力に問題があるようでしたら専門家に聴力を調べてもらうべきです。
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