銀行の小切手

Cashier’s Checks キャッシアーズ チェック

アメリカではキャッシアーズ チェック(銀行の小切手)が頻繁に利用されます。
買い物、光熱費、家賃、クレジットカードなどの毎月の支払いの際に現金の代わりに使います。 現金で払ってはいけないわけではありませんが、こういった支払いを郵送するとき現金は送れませんのでチェックを送るようになります。 まず銀行口座を開くと、その口座につながった小切手の束(チェックブック)を発行してもらえます。 チェックを利用すると、書いた金額が自分の口座から引き落とされます。 大体その日か翌日には引き落とされます。ですから、自分の口座に充分なお金が入ってるかどうか認識してることが大切です。 口座に入ってる以上の金額をチェックに書いた場合は、預金不十分ということでそのチェックは拒絶されます。 これをチェックがbounceすると言います。チェックがbounceすると当然そのチェックの持ち主は罰金として手数料を取られます。 おかしなことにチェックを預金した人までもが空のチェックを預金したということで銀行に手数料をとられます。

 

お金がないのを承知でチェックを書く人がいます。

これを、hot check を書くといいます。Hot checkは犯罪です。 Hot checkの被害者はその為の手続きを行なえば(しかし金額が20ドル以上。州によって金額は異なる)、回収できるため、hot checkを書いた主はいずれは捕まります。 簡単に説明すると、この情報が交通局に流され、チェックの持ち主がブラックリストに載ります。 Hot checkを書いた主がスピード違反や何らかの理由で警察に止められた時に、免許書番号によりこのチェックのことがすぐに浮かんできます。 免許書を更新する時にも、支払いが済んでない交通違反の罰金やこういったbounceしたチェックのことが浮かび上がってきます。 支払いをしないと、免許書の更新はさせてもらえないし、 警察に捕まった時にバレた場合は何日までに払えとチケットを切られます。これでも支払いをしないでいると留置所に入れられてしまうというわけです。 最後に、被害者が回収できる金額はチェックに書かれてる金額プラス25ドルくらいの手数料です。この手数料の金額は州によって異なります。 この手数料で銀行に取られた手数料がカバーさ、チェックを受け取った側が損しなくて済むわけです。

 

知らない人からチェックを受け取るときの注意

Hot checkの被害者にならないためにも知らない人から支払いをチェックで受け取る際には十分に注意したいものです。 実際にあった事柄を例に説明します。 私の友達が他州に引っ越すことになり、アパートの中の家具を売るという張り紙を貼りました。その張り紙を見た人がソファーを買うと言って$50のチェックを置いて行きました。 さて私の友達がそのチェックを自分の銀行口座に入金したら、数日後にそのチェックの持ち主の口座はとうの昔に閉まってるという手紙がきたのです。 ソファーを買った人の電話番号はもらっていたけども電話に出てくれず、捕まえることが出来ず泣き寝入りになってしまいました。 その上、私の友達は何も悪いことしていないのに、自分の口座からそのチェックがはじかれたことに対して手数料を自動的に引き落とされたのです。 チェックの持ち主の口座がちゃんとあっても、チェックの金額をカバーするだけのお金が口座に入っていなければ、同じようにチェックははじかれ、その結果銀行から手数料を引かれます。 ソファーを買った人から電話番号だけでなく免許書を見せてもらい、その人の免許書番号と生年月日をコピーしておけば、チェックがはじかれてもその手続きをしていずれはお金を取り戻すことが できたかもしれない。
もうひとつの話は私自身の経験です。中古の車をある人から3000ドルで買った時に、チェックで支払いました。私の方はその人を騙すつもりはひとつもなく3000ドルをカバーするお金は銀行に 入っていたんですが、その人にしてみれば所詮私は知らない人ですから疑う気持ちがあったのでしょう。私の銀行に一緒に行ってくれと頼まれました。言われるままに銀行に行くと、私の口座に3000ドル 入ってるか確かめたのです。賢い人です。

知らない人に物を売って、それを現金で払ってもらうかマネーオーダーでもらうほうが確実だし安心です。
 

チェックの書き方

1. ここは銀行口座の持ち主の名前と住所が記載されます。 この部分はあらかじめプリントされてます。この部分に何をプリントしたいかは銀行でチェックの印刷をオーダーする時に自分で指定できます。 一般に載せるのは名前(夫婦の場合は両方の名前を載せる)と住所。電話番号も入れる人もいます。安全のためソーシャルセキュリフティー番号と免許書の番号を載せないように。

2. これはチェック番号。チェックは一枚ずつ番号づけされてます。この例の場合、次のチェック番号は2401になります。

3. これはチェックを書いた日にち、又はこの日以降にお金を下ろせますよという日にちです。 例えば、$200のチェックを書いたけど、今現在、自分の銀行に$200も入ってないので給料の振込みがある翌週の日付け を書くとか。その場合、この日にちまでチェックを保留してもらうようにお願いします。 個人からなんだかの支払いの為にチェックを貰った場合、日にちをチェックしましょう。ここに記入された日にちの前にチェックを下ろすことはできません。

4. ここは、お金の支払い先。チェックで支払いをするときは、どういった宛名で書けばいいか聞きましょう。 個人にチェックで支払う場合は、その人の名前を書くわけですが、銀行口座上の名義で書かなければなりません。 ニックネームは使えません。

5. ここはチェックの金額。数字で書きます。

6. 5番に書いた金額に数字を足して金額を変えられてしまわないように、この部分で金額を英語で書きます。 この例の場合、38ドル20セントをまず、38.20と5番の箱に書き、6番ではThirty eight and 20/100 dollarsと書きました。 20セントを20/100と書いてもいいし、twenty cents 又は20centsと書いてもよし。

ここで重要なのは、悪い人にチェックの金額を変えられてしまわないように、英語で金額を書く時は左端から書き始めることです。 もし、Thirty eightと真ん中から金額を書いてその左側が空白になってたらチェックの貰い主がone hundredと書き加えて、5番の部分にも数字を138.20と変えて チェックの金額を変ることができるからです。

7. これはチェックの持ち主のサイン。自分のサインは銀行に登録してあるため、 万が一、空白のチェックを盗まれて利用されてもチェックのサインと自分のサインが違うことを証明できます。

8. この部分はメモ用の場所です。例えば、歯医者さんで支払いをチェックでした場合、この部分に歯医者と書くとか。又、電気代、電話代などに書く場合は 自分のアカウント番号を書きます。そうすれば、支払いを間違った人のアカウントに入れられてしまうなんて間違えがないわけです。

9. これは銀行の支店番号。

10. これはチェックの持ち主の口座番号。

11. これはチェック番号。