Nice とKindの言葉の意味が違う:なぜ、ナイスより親切の方が良いのか?

Nice とKindの言葉の意味が違う

アメリカでは、Niceという言葉が頻繁に使われます。例えば、知り合いや友達などをどんな人が表現する時に、She’s a nice girl. や He’s super nice. なんて風に言います。人に対してだけでなく、ペットや家などに対しても Nice dog とか Nice houseという言い方をします。

Niceという言葉があんまりに頻繁的に使われているため、私は、Kind と呼ばれるよりもNiceと呼ばれる方が誉め言葉になり良いのかとずっと思っていました。しかし、それは違う。実は、Nice と Kind は同じでないどころか、Nice よりもKind の方がいいということをある記事を読んで知りました。

この記事を書いた人は、ある人がツイッターで言った言葉に考えさせられたと言います。

そのツイッターの投稿とは、「西海岸と東海岸の文化の違いを比較した時に、”東海岸は親切だけどナイスではない。そして、西海岸はナイスだけど親切じゃない。”と説明すると、東海岸は、私の言っている意味に納得するんだけど、西海岸は逆に怒ってしまうんだ。」

アメリカでは、ニューヨークとカリフォルニアを比較することが多く(特にそれぞれの地域の人間)、別の言い方としてEast coast 東海岸(ニューヨーク)とWest coast 西海岸(カリフォルニア)と言います。日本では、関東と関西を比較するような、そんな感じです。

話を戻します。

このツイッターの投稿は、更に例として、次のように言っています。

ナイスな人は、寒くて震えている人がいたら、「寒くて可哀そうに。」と言う。逆に、親切な人は「もう、さっきから寒い寒いって5回も言ってる。ほら、このセーター着て!」と言ってセーターを手渡す。

つまり、ナイスな人は、言葉が優しいけど口だけ。反対に、親切な人は、言い方は別として(ナイスな言い方ではないかもしれない。)、状況を判断してやるべきことや必要なことをやってあげる人。行動が親切な人。

なるほど。

このツイッターの返信の中に、次のよう返信もありました。

「西も東も両方住んだことがあるけど、まさにその通りだと思う。以前、ニューヨークシテイで、道を渡ろうとした時に、自転車に乗っている人が私の目の前を横切って、ぶつかりそうになったことがあります。すると、私の隣に立っていた人が、その自転車の人に「Fxxx you!」と怒鳴り、私の方を見て、ほぼ同じ口調で「大丈夫?」と聞いてきたんです。これこそがニューヨークの親切よ。」

確かに、分かりやすい例ですね。
口調はナイスではないけど行動が親切。それが親切な人がすること。

また、この記事では、ナイスな人と親切な人の違うを次のように言っています。

親切は、言葉に続く(または言葉の代わりになる)行動。例えば、小さな子供3人を連れたお母さんが、スーパーで買った食料を車のトランクに入れるのに困っている様子とします。そんなとこを目撃したら、手伝ってあげるのが親切。でも、ナイスな人は、「子供3人の子育て頑張っていますね。いいお母さんですね。」なんて風に褒めるだけで、横を通り過ぎて行く。また、風邪をひいている友達がいたら、温かいスープを持って行ってあげるのが親切な人。ナイスな人は、「早く良くなるといいね。お大事に。」と口で言うだけの人。また、貴方が、誰かがくしゃみをした時にBless you!と言うタイプの人でなくても、雪の日には、車が出しやすいように、自分の家の前だけでなく、隣の家の前の雪もどかしてあげる(雪かき)。そして、道端で車がパンクして困っている人がいたら助けてあげる、道に迷っている人がいたら、助けてあげる人である。こういうタイプであれば、貴方は親切な人ということ。

なるほど。

この記事を読んだ後に、こんなことがありました。私の仕事場に、小包みを届けにきたFedExの人が、UPS(違う宅急便の会社)の小包みがドアの外に置かれているのに気が付き、そのことを「あそこに別のパッケージが置いてあるよ」と指を指して私に言ったかと思ったら、その小包みを取りに行って私に手渡してくれたのです。これこそが親切だなと思って、Thank you so much! You are so kind! と言うと、I’m trying to be. と言って笑顔をくれました。こういった親切なジェスチャーがたまらない。ちょっとした喜びになります。人に親切にするということは人に親切にされるのと同じくらい、またそれ以上に自分の喜びになると言われていますが、その通りだと思います。アメリカだからこそ、そういった親切を人に自然にしてあげられる。そして、人もその親切を自然に受け入れてくれる。

Nice は日本語で「いい」になる

英語のNiceは、日本で次のように言う「いいね」の意味と同じです。

あの人、いい人だよね。

この家、いいね。

「来週、旅行に行くんです。」「いいね。」

いい人と親切な人の意味が違うように、He’s very nice. He’s very kind. この二つも意味が違います。

 

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