アメリカで人気の飲む骨スープ、Costcoの鶏の丸焼きで作る

寒い日はあたたかいスープが美味しい。

飲む骨スープ

動物や魚の骨で作ったBone soupは、ビタミンやミネラルが豊富で身体に良いと言われています。日本では、骨から出汁を取るのいう調理法は、珍しい調理法でもありません。良い例として、鶏ガラスープや豚骨スープなどがあります。しかし、ここで言う「骨スープ」とは、骨の出し汁を飲むということです。

アメリカで、Bone soupが人気を出すようになったのは、ニューヨークでは2014年に骨スープ専門店「Brodo」がオープンしてから。ニューヨーカーの間であんまりの人気だったため、後にアメリカの他の地域でも骨スープ専門店がオープンするようになりました。現在ではネット販売もする店もあります（このページの下。）

骨スープを家庭で作る

骨スープは、お店で買わなくても家庭で簡単に作れます。アメリカの家庭には、必ず１台はあるくらい一般的なCrockpot電気鍋を使って作ると簡単です。作り方は、このページの下をご覧ください。その前に、なぜ骨スープが体に良いのかを見てみましょう。

healthline.comによると、骨スープには下のような７つの利点があります。

１．ビタミンとミネラルが豊富

動物の骨は、カルシウム、マグネシウム、ポタシウムなど人間の骨を強くするためにも必要なミネラルを豊富に含みます。また、コラーゲンを含み、骨スープから出る栄養は身体に吸収されやすい。

２．消化機能にもいい

骨から取ったスープは身体に吸収されやすいだけでなく、他の食べ物の消化も助けます。

３．炎症を抑える

骨スープの中のアミノ酸が抗炎症薬の役目を持つ。つまり、骨スープを飲むと体内の炎症を抑え、様々な病気を防止する。またアミノ酸の種類であるアルギニンは、肥満を改善する効果もあると言われている。

４．関節にも効果的

骨スープを作っている間に、骨や靭帯、腱の中のコラーゲンがゼラチンに変わります。ゼラチンは骨の関節の健康に必要なアミノ酸で、アミノ酸の種類であるグルコサミンが関節痛を抑えてくれます。つまり、骨スープはリウマチにも効果的。

５．減量効果もある

骨スープを頻繁に飲むと満腹感が得られるため食べる量を減らせる、つまりそれが減量に繋がる。

６．睡眠と脳の機能を向上する

骨スープの中のアミノ酸は、リラックス効果もあります。そのため、睡眠が向上されます。睡眠に問題がる人が、アミノ酸の一種であるグリセリン３グラムを寝る前に飲むと、ぐっすりと眠れると調査で証明されています。また、グリセリンは昼間に眠くなることを抑え、記憶力など脳の機能にも効果的。骨スープを飲むとこういった効果もあるということです。

骨は何処で手に入れられるか

アメリカ人が買い物する一般的なスーパー（例えば、Whole Foods やCentral Market）では、牛の骨が手に入ります。骨スープ用に冷凍で販売されています。肉売り場の冷凍庫の中に入っています。アジア系のスーパーだと、豚の骨が販売されています。豚足など豚の身体のあらゆる部分が冷凍販売されています。

私がお薦めするのは、Costcoの$4.99の鶏の丸焼きの骨。肉を食べた後の骨を、捨ててしまわずに骨スープに使います。他には、スーパーで販売されている骨。アメリカのスーパーでは、肉売り場の冷凍庫の中に牛の骨があります。

電子鍋　(crockpot)

Crockpot　や　slow cookerと呼ばれる電子鍋は、アメリカの台所では一般的なキッチン家電です。電子鍋に肉や野菜を入れてスイッチをオンにして仕事に出かければ、帰宅するまでには料理が出来上がっているということです。電子鍋がアメリカで人気がある理由は、料理が得意でない人や忙しくて料理する時間がない人でも簡単に料理が出来るからだろうと思います。また、食べ物を温かいままキープしてくれるのでホームパーティーでも活躍する電気製品です。

下の写真は、Costcoの鶏の丸焼きの残りの骨です。この骨で骨スープを作ります。