self-distancing
最近、アメリカで良く耳にする言葉です。
これはどういうことかと言うと、COVID-19の感染を防止るすための対策。
つまり、人が大勢集まる場所でウィルスが広がりやすいため、大勢の人が集まる場所を避け、人から最低6フィート(約183メートル)の間隔をあけていれば、感染するリスクが低くなるということです。
その例として、今年2月にボストンであったある会社の集まりで、175人が参加し、そのうちの100人以上が新型コロナウィルスに感染したらしい。
そこで、3月16日、COVID-19の感染を防ぐために、トランプ大統領がアメリカ国民に、この先15日間だけでも10人が集まる集会などを避けるようにと言った。その直後に、レストランやバーの営業停止、学校や大学の閉鎖、家で仕事をするなど厳重な対策を取り始める様子が全米のあちこちで見られるようになりました。それもこれも、self-distancingをするに必要な事だからです。
3月13日に出版された“A coronavirus cautionary tale from Italy: Don’t do what we did.”という記事で、イタリア人のジャーナリストは、イタリア人の多くが新型コロナウィルスに感染しないための予防法を無視して普段のままの生活を続けていた。その結果、イタリアでは人々は家から出れない状態で、人が次々と死んでいると言っています。
ハーバード大学の疫学のマイケル・ミナ助教授は、「アメリカでは、人々がだんだんとこの新型コロナウィルスを真剣に受け取るようになってきていて、街中が空になってきている。これで、この伝染病の広がりを減らせられるのだといいのだけど。」と言っています。
確かに、アメリカは人々が真剣にself-distancingを実践していると思います。
その証拠に、レストランやバーの次は、モールや販売店なども次々と自主的に閉鎖している。
また、一時的に営業を中止しなくても、スーパーでは、免疫力が衰えている年寄りが若者などから離れて買い物できるために、60歳以上だけが買い物できる時間を開店前に設けている所もあります。
本日、3月21日(土)、タイヤ屋(Discount Tires) に行ったら、待っている間にお客さんが座って待つ部屋の椅子が、6フィート間隔で置かれていました。普段は、両隣の椅子とは5センチくらいしか離れていないのに。これも、お客さんがself-distancingを実践できるために考慮した対策です。
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