アメリカのサマータイムについて
アメリカでは、住んでいる場所によっては1年に2度、時間を進めたり遅らせたりします。これを日本では、夏時間とかサマータイムと呼ばれてますが、正確には、 “Daylight Saving Time” (DST) と呼びます。3月から11月の間、特に夏の間は、夜の8時半くらいまで外が明るいのでそれに慣れるまで変な感じがするかと思います。
いつからいつまで?
Daylight Saving Timeは、3月の第2日曜日に始まり(時間を1時間進ませ)、11月の最初の日曜日(時間を1時間戻す)に終わります。
覚え方
「Spring forward, fall back」
spring は跳ねるという意味もあるので、spring forward、つまり”前に跳ねる”という風に身体を前に倒して転ぶような真似をして覚える。つまり、春は時間を前に動かす(戻す)という意味。
次に、fall backは、逆に後ろに倒れる、つまり時間を後ろに戻す、といった意味で覚える。
何時に時間を変えるのか
どちらも、2:00 a.m.に時間を変えます。春には、2:00 a.m.を3:00 a.m.にし、秋には、2:00 a.m. を1:00 a.m.にします。
しかし、この時間にわざわざ起きて時間を変える必要はありません。
スマートフォン、パソコン、タブレットなどデジタルデバイスの時間はこの時、自動的に変わります。
アナログの目覚まし時計や壁の時計は、土曜日の夜に寝る前か、日曜日の朝起きた時に1時間戻してください。
え?Daylight Saving Timeをやらない州もあるの?
Daylight Saving Timeは全米で行われていることではなく、下の2つの州はこれを取り入れていません。
- アリゾナ州(ナバホ族、Navajoを除く)
- ハワイ州
Daylight Saving Timeの歴史
1.第一次世界大戦に、アメリカでDaylight Saving Timeが法律になった
ドイツや他いくつかのヨーロッパの国では、節電の目的で既にDaylight Saving Time(DST)を導入していた。その結果、石炭の節約にもなった。そこで、アメリカもDSTを導入することにした。
2.Daylight Saving Timeは混乱を引き起こすようになった
第2次世界大戦が終わった後も、アメリカはDSTを続けようとしたが、DSTを続けたくないという州も出た。そのため、時間が地域によって違ったため、ウェストバージニア州からオハイオ州までの35マイルの道のりを行くバスは、7回も時間を合わせなければならなかったということもあったらしい。
そこで1966年に、時間を統一するための法律ができ、Daylight Saving Timeは、4月の最後の日曜日から10月の最後の日曜日までとなった。
3.夏の間、時間が60分多いと、お店の収入が上がる
夏の間、太陽が出ている時間が1時間長いとなると、その分、外で買い物、外食、ゴルフに出かける人が多くなる。そのため、お店やビジネスは売り上げが良くなった。そこで、1986年に、アメリカは、DST の期間を1か月延ばした。
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