最近、アメリカでは草食牛の乳製品の人気が高まっています。
それに伴い、放牧飼育で牛を育てる牧場が増えています。
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栄養価が高い
British Journal of Nutritionの調査によると、穀類を食べて育つ牛(つまりアメリカで販売されているほとんどの牛乳)よりも、草食牛のミルクは、オメガ3が62%も多く含まれ、
鉄分とビタミンEも多いそうです。
乳製品の専門家、ドクター チャールズ ベンブロックは、
「草を食べて成長した牛は、ヘルシーな脂肪と栄養が混ざったミルクを作り出す。」と、説明してます。
低脂肪が必ずしも良いわけではない
牛乳の種類は脂肪分でも分けられています。スキムミルク、1%、2%、ホールミルク(Whole milk)があります。
スキムミルクの脂肪分は、0.2%、Whole milkの脂肪分は、3.5%です。
脂肪分が少ないほうが良いと考え、低脂肪や無脂肪牛乳を買う人は少なくありません。 例えば、アメリカの小児科の先生は、子供に2%の牛乳を与えるように言います。理由は、Whole Milkは脂肪分が多いからです。
でも、ドクター チャールズ ベンブロックは、「草食牛のミルクに含まれる脂肪は良い脂肪である。牛乳に含まれる脂肪の量にばかりこだわって低脂肪牛乳を選ぶのではなく、牛乳に含まれる脂肪の質を考えるべきだ。」と言います。
程度の飽和脂肪酸は、 心臓病や糖尿病など慢性病のリスクを下げると言われています。ですから、毎日、大さじ2くらいのクリームをコーヒーに入れて摂取したり、チーズを少し食べるのは身体に良い、と栄養専門家であるジャックリンロンドン氏は言います。
加糖の無脂肪ヨーグルトを食べるよりも、脂肪が入っているけど加工されていない少量の乳製品を食べたほうが身体に良いわけです。
値段
草食牛の乳製品は、値段が30%ほど高いけれども、それは、飼育にかかるお金が高いから仕方ありません。
「オーガニック」と「草食」の意味は違う
“Organic” と “grass-fed” の違い
アメリカ食品医薬品局 (USDA )は、今のところ、grass-fedの意味を規制していないため、米国草食家畜教会( American Grassfed Association)は、自分達で規定を作っている最中です。その規定とは、最低150日間それぞれの季節に外で放牧し、草を食べ、寒い季節には干草を食べて育った牛の牛乳から出来た乳製品にだけ緑のラベルを貼るといいことです。穀類を食べさすことは一切ダメとされます。もちろん、合成ホルモンや抗生物質もダメです。
その規定が出来るまで、下の大手の会社の牛乳やヨーグルトを探してください。
Organic
アメリカのオーガニック商品には、写真左のUSDAのオーガニックスタンプが付きます。このロゴは何を意味するのでしょうか?
一年の間に最低4ヶ月間、無農薬で遺伝子組み換えでない牧草を食べ育った牛から出来た食品を意味します。しかし、食事に穀物が入っても良いとされます。
草食牛の乳製品を製造するアメリカの3つの大手会社
- Organic Valley
- Stonyfield
- Maple Hill Creamery
Organic Valley
写真下は、Organic Valleyの草食牛から取れた牛乳, GRASSMILKです。
牛乳の他に、ヨーグルト、生クリーム、チーズ、クリームチーズもあります。
「抗生物質、合成ホルモン、有害な農薬、遺伝子組み換え作物や技術は一切使用していない」
Stonyfield Organic Grassfed Yogurt
100% 草食飼育、オーガニック、合成ホルモン、有害な農薬、遺伝子組み換え作物や技術は一切使用していない
Maple Hill Creamery
100% 草食飼育、オーガニック
Source:
www.goodhousekeeping.com/health/diet-nutrition/g4569/grass-fed-milk/
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