英語力を伸ばすために、文法の勉強や沢山の単語を覚えることも必要かもしれませんが、特に会話に力を入れたいのであれば、ネイティブの話し方を学ぶことが重要です。 アメリカ人のように話すためには、アメリカ英語の発音を学ぶこと、そして、それだけでなくアメリカの文化を理解し、会話の流れや仕組みを理解することも重要です。ここでは、アメリカの文化的な会話の仕組みについてお話しします。 |
How are you doing? は、あまり意味がない?
アメリカでは、会話は挨拶から始まりますが、How are you doing? は、あまり意味のないフレーズでもあります。特に、店員など知らない人との挨拶の場合は社交辞令的な挨拶にすぎない。
店員が How are you doing? と言っても、ただの挨拶に過ぎず、本当に貴方が元気かどうかなんて正直言ってどうでもいいのです。なので、貴方は、その時、気分が悪くても、愛犬が昨日死んでしまったばかりで落ち込んでいても、I’m good. や I’m fine. と答えればいいのです。
逆に、I’m not feeling so well this morning. や My dog passed away yesterday. と本当のことを言った場合、「大丈夫?」と聞かれます。すると会話が長くなってしまいそうです。そんな気分でなかったり、急いでいる場合は、話を円滑に進めるために I’m good. How are you doing? と言えばいいのです。
Thank you for asking.
How are you doing? と聞かれて、丁寧な答え方として、I’m doing great. Thank you for asking. と答える人もいます。これは、誰もが忙しい毎日を送っていて、次へ次へと行動を移す人が多い中、一瞬休んで、自分のことを気にかけて「元気ですか」と聞いてくれる人に感謝を表現しているのです。
久しぶりに会った友達や知り合いには?
でも、久しぶりに会った友人や知り合いとは、もっと深い意味で「どうしてた?元気だった?」と聞きたいものです。その場合は、一般的に、How are you doing? の言い方がもっと嬉しそうだったり、感情がこもっています。そしてHow are you doing? の後に、 It’s so great seeing you!なんて付け足します。
この It’s so great seeing you! という表現は大いに使われます。
この時、ハグをしたり握手もします。
そして、久しぶりに会った人には、How have you been? という言いもします。相手の今現在の調子を聞いているだけでなく、このずっと会っていなかった間どうしてたか、元気だったか、変わりはなかったかを聞いているのです。
この場合は、「実は風邪を引いてて、やっと治ったところなの。」や、「愛犬が死んでしまったの。」などともっと本当の事を言ってみてもいい。
会話の途中のHow are you doing?について。
How are you doing? は、人と顔を合わせた瞬間に言う挨拶だけでなく、会話の途中に言うこともあります。たわいのない話をしている最中に、「ところで、調子はどう?」と相手の本当の調子を尋ねる意味で聞くこともあります。
会話の途中に、How are you doing? と聞かれたら、その人は、今日の貴方の調子を聞いているか、最近の貴方の調子を聞いているのです。
その場合は、本音で答えていい。
会話の途中に言うと、心遣いを感じる
例えば、本を借りに図書館に行ったとします。貸出しの手続きをしてくれている図書館の人に、途中で、How are you doing today? と聞いてみたら、その人は「誰かが私の一日がどのように進んでいるか、聞いてくれているんだ」と思って喜ぶかもしれません。
「聞いてくれて、ありがとう。」という意味で、
I’m doing great. Thanks for asking. なんて答える人も少なくありません。
どのように返事をするか?
Doing great. (とってもいいよ。)
I’m good. (元気ですよ。)
I’m doing wonderful. (とってもいいよ。)
I’m doing OK. (まあまあです。普通です。)
I’m hanging in there. (なんとかやってるよ。)
貴方はどうですか?と聞き返す
How about yourself? とか、
How about you? How are YOU doing? (YOUを強調して言う)
こんな風に相手にも聞くのを忘れずに。
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