アメリカ生活の安全対策、子供が誘拐されないための注意

アメリカ生活の中で、子供が誘拐されないための注意事項

アメリカは誘拐が多い国とか、アメリカは子供を育てるのに安全な国ではない、と言いたいのではありません。安全と言われている日本でも子供が誘拐されることや殺されるということもあります。逆に、アメリカは、子供を大切にする国であり、子供を守るための法律があり、組織があるので素晴らしい国だと私は思います。ただ、悪い奴はどこにでもいるということを頭に入れ、子供を安全に守ることは重要ですので、この記事を書くことにしました。

ヒューマントラフィック

アメリカでは、小さな子供を誘拐する悪い人間は、性的な目的です。子供を誘拐して身代金を請求するというのではありません。自分の家に監禁して子供に性的な悪戯をする、または売春させる。人身売買は、アメリカの中でまさかと驚くような身近で起きていることでもあります。また、アメリカ国外に売られることもあります。ncjrs.gによると、600,000 から 800,000 もの人が国境を越えて人身売買されていて、そのうちの50%が12歳から14歳の子供。

シリアルの箱や牛乳の箱に誘拐された人の顔写真

私がアメリカに来た90年代、失踪してしまった何人もの子供の顔写真を身近で目にしました。例えば、ハイウェイの横のビルボードや、牛乳パックの外側、シリアルの箱、新聞に挟まって来る広告の山の中や雑誌の中。カルチャーショックを感じました。アメリカ人の友達になぜこんなに誘拐された子供がいるのか尋ねると、親が離婚した場合、母親が父親から子供を盗んで失踪する(又はその逆)など実の親が連れて行ってしまうことも多いと言っていた。元旦那、又は元妻が子供を連れて行ったと分かっていても、警察に誘拐されたと追放するってことです。あの頃は、とにかく色々な場所、それもあらゆる場所で行方不明になっている子供がいることを知ることが多かったように思います。テレビ番組でも、失踪した子供を探す番組がありましたし。更に、丁度その頃、ランナウェイ・トレインというSoul Asylumによる歌が流行っていて、この歌のビデオで失踪した36人の子供たちの顔写真を続々と流したところ、そのうち21人の子供が見つかり家族の元へ帰れたのです。

17歳以下の子供の失踪したらーAmber Alert 

最近は、先ほどお話したような、牛乳パックやシリアルに失踪した子供たちの顔写真は載っていませんが、代わりにアンバーアラート(Amber Alert)という17歳以下の子供が誘拐されたときに警察が市民に緊急連絡を発信するシステムが利用されています。この発信は、市民の携帯電話に送られてきます。

子供を誘拐する悪い人間がいるということを教える

私の子供には、Amber Alertとは何か話してあります。なので、Amber Alertで携帯がビービーっと鳴るたびに、「見せて、何歳の子が誘拐されたの?」と心配そうに知りたがります。私は、娘が3,4歳の頃から子供を誘拐する悪い人がいると教えてあります。その手口は、可愛い子犬や子猫が車の中にいるんだけど、見たい?などと、子供が好きそうな物を餌にすると。そんなことを言う人には絶対について行ったら行けないよと。それが知っている人でも、ついて行ったらダメだよと。誘拐の手口となることを何度も何度も繰り返し教え、注意しました。ちなみに、こういった教えをStraner Dangerと言います。

子供からは目を離さない

日本を訪れている又は日本に住んでいる外国人が驚くことの一つとして、小さな子供が一人で電車に乗る事です。ある人のネットでの書き込みを思い出します。ランドセルをしょった小学生1年生くらいの小さな子供が朝のラッシュの時間にホームに立っているのを見て、親からはぐれてしまった迷子だと思って、とっさに助けてあげなきゃと思った、でも通学途中の子供で日本では普通のことだと知って驚いたという話でした。アメリカでは、7歳の子供を一人で電車通学させるなんてことはありません。安全ではないと考えるからです。でも、スーパーなどで買い物の最中に、子供がトイレに行きたいと言ったら、何度も行ったことがあるお店であれば尚更、一人でも大丈夫だろうと安心して一人で行かせてしまう親もいます。実際に、お店の中でトイレに一人で言った小学生の女の子が怪しい男の人に狙われた事件がありました。トイレの外でその女の子に近づいた怪しい大人の男性のその様子を少し離れた所にいた男子高校生が何か変だなと感じたのでした。その大人の男性に近づいて、この女の子のことを知ってるのか?と言うと、慌てて逃げて行ったという話でした。

私の子供が小さかった頃、私が何よりも恐れていたのは、娘から目を離していまったら消えてしまうのではないかということでした。人が多い場所では蛍光色のTシャツを着せて遠くからもすぐに見つけられるようにしました。特に幼児期は、誘拐されないようによく心配していました。しかし、10歳にもなると体も大きくなったわけだし、甘い言葉に乗って大人について行ってはいけないという私との約束も理解しているので、誘拐されるんじゃないかという心配度が下がっています。ある日、10歳に娘に一人で犬の散歩に行かせたのでした。家の前の短い道を往復するだけだし、外は明るいし、何の問題もないだろうと思って。それもこれも、私の住んでいる地域は、とても安全。犯罪、ましてや誘拐なんて起きないと思ったからです。しかし、主人にそれはダメだと注意されました。子供が誘拐されるのなんて数秒しかかからない。あっという間に車の中に押し込むように入れられて簡単にさらわれてしまうと。確かにその通りです。10歳だってまだ子供。目を覚まされました。

アメリカの素晴らしいアンバーアラート(Amber Alert)だって、静かで安全な地域で起きた事件でしたから。関連記事:どんな事件だったのか。

とにかく、目を離さないことです。

セックスオフェンダーが近所に住んでいるか探せる

セックスオフェンダーとは、性的犯罪を犯した人のことです。子供に性的な悪戯をした人、子供のポルノグラフィーの写真や動画を所持、撮影、販売した人で、法的に罰せられた人にも与えられた名前です。アメリカは、性犯罪はとても重い罪とされ、セックスオフェンダーは、釈放後、住んでいる場所をセックスオフェンダーが住んでいる場所として一般に公開されます。それは、住民の安全のためです。それぞれの市役所の公式サイトに、その市に住んでいるセックスオフェンダーが住んでいる住所が発表されています。そのため、市民が住む家やアパートを探す際に、セックスオフェンダーが近くに住んでいないか確認できます。セックスオフェンダーは、名前で探すことも出来ますし、地域で探すことも出来ます。

セックスオフェンダーは子供に近づけないため、子供と携わる事が出来ません。例えば、バックグラウンドチェックでバレてしまうので、学校で働くことはもちろん、子供がいる場所でのボランティアも出来ません。ちなみに、こういう理由で、アメリカでは、学校でボランティアを希望する大人は、バックグラウンドチェックをされます。バックグラウンドチェックでクリアした人だけが学校でのボランティアに参加できます。その点でも、自分の子供を学校に通わせる親として安心できますね。

関連記事

アメリカ生活:出先で迷子になったり危険に遭わないように子供に教えるべき事

子供に教えるべき事

1.子供と一緒にいるお母さんに助けを求める

一般的に、アメリカでは、子供がもし親からはぐれてしまったら、子供と一緒にいるお母さんを探してその人に助けを求めるべきだと言われています。この場合、なぜ男性より女性の方がいいのか?男性自身、自分が子供を狙う変態だと勘違いされるのが怖いから迷子の子供を助けたがらないと言う意見もあります。では、子供なしでいる女性よりも子供と一緒にいる女性の方がいいのはなぜか?自分も母親である人の方が子供慣れしているからだと思います。私自身、子供と一緒の女性の方が安心するので、一人でいる女性よりも、子供と一緒のお母さんに助けを求めなさいと子供に教えています。お店では、お店の従業員に助けを求めなさいと教えても、小さな子供にはお店で働いている人なのかお客さんなのか区別が出来ないかもしれないので、子供といるお母さんに助けてもらいなさいと教えるのが良いのかもしれません。もっと読む

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