dallajapaのアメリカ英語を学ぼうにようこそ。
何事も、方法は沢山あるわけで、英語の勉強法も色々とあります。中高生の学校での英語の授業以来、英語を大人になってから本気で学んだ者として、私の経験によりこのサイトにて英語の勉強に役立つ情報を提供します。 |
アメリカ人のように英語で会話が出来るようになるコツは、単語をひたすら暗記することではない。
会話のキャッチボールというフレーズが日本にありますが(アメリカでは使わない言い方)、その意味の通り英語でも自分と相手の間で会話がキャッチボールのように続いたらいいのにと思っていませんか?それには、シチュエーションによって典型的な会話の始まりから終わりまでという会話の流れを知っておくことが必要です。
1.挨拶で始まる
Good morning
まずは、これから。これくらい、自分は言えると思っているかと思います。でも、日本での「おはようございます」と英語でのGood morningは少し違うことを知っておくべきです。
ダラスの日本人補習校での光景を思い出します。校長先生が学校の建物の入り口の外に立っていて、元気よく挨拶をしましょうという名目で、登校する生徒一人一人に大きな声で校長先生に「おはようございます」と言わせていました。その声は大きければ大きいほどいい、大きい声で挨拶する子は元気だということだったので、生徒たちは、はほぼ怒鳴っている、叫んでいるのと同じでした。外国人から見たら、生徒がなぜ大人に向かって怒鳴っているのだろうと不思議に思う光景だろうと思いました。
大きな声で「おはようございます」と怒鳴れば元気だと思われるというのは、アメリカではない考えです。気を付けてください。逆に、なぜ大声を出して言うんだ、なぜ怒鳴るんだと驚かれてしまいます。驚くだけでなく、怒鳴る叫ぶというのは乱暴な行動の一つですので問題になります。特に、学校ではダメです。
そして、日本の「おはようございます」は一方通行。アメリカでは、good morningと誰かに言ったら、その人も必ずGood morningと返します。日本語の「おはようございます」は、相手が「おはようございます」と返すことはあまり期待されていませんね。仮に、相手が「おはようございます」と返さなくても、それは失礼にならない。
それと、クリニックや事務所などに入る際に「おはようございます」と言う必要はありません。誰かの家に入る時に、「ごめんください」と言うのと同じ感覚で言うのでしょうが、アメリカではその必要はありません。その上、Good morningと言うのは、誰かに言う事であるため(その人の顔を見て)、はたから見たら誰に good morning って言ったのだろうと思われます。背後から good morningと言っても通じません。その人の名前も言えば別です。例えば、Hi John! Good morning! のように。そうすれば、振り返ってGood morningを返してくれます。
そして、笑顔を忘れずに。暗い声で笑顔なしで、Good morningは、やめましょう。これでは、何も言わない方がましです。暗い声で笑顔なしでGood morningと言ったら、相手にどうしたの?大丈夫?と心配されてしまうだけです。
相手に聞こえたかどうかも重要です。私の仕事場で働いていた日本人スタッフは、オフィスに入る時、ドアを開けながら必ず「おはようございます」と言って中に入る人でした。誰かに言っているわけでもなく、ドアを開ける瞬間に「おはようございます」と言うべきだと思っているようでした。そして「おはようございます」と一度言ったのだから、もう一度、言う必要はないと思っていたようで、私の顔を見た時に私に「おはようございます」と言うことはなく、挨拶を飛ばして仕事の話を始めるというのがいつものパターンでした。また、アメリカ人のスタッフには、good morningとその人の前を通りながら言う。アメリカでは、Good morning. だけでは終わりません。その後に続いてHow are you doing?と言うのが一般的です。
昼間でも挨拶から始まる
朝は、Good morningと言っても、昼間はGood afternoonで夜はGood eveningと言うというのは一般的ではありません。Good afternoon や Good eveningはフォーマルな場所以外では、一般的に使われません。その代わりに、一般的に使われる挨拶の言葉は、Hi。親しい相手には、Heyと言う人もいます。どんな言い方かどうかはそれほど重要ではなく、それよりも重要なのは、まずは挨拶から始めるということです。どんな場所でも、アメリカでは、人と人が接する時は挨拶からはじまります。例えば、お店で買った物の清算をする際に、お店の人とお客さんの間に必ず挨拶がある。これはアメリカの文化でもあるし、アメリカのマナーでもあります。
質問をしたいだけで、特に相手に用があるわけでもないし、相手と会話をしたいんじゃないかもしれません。それでも、スーパーやデパートで、お店の人に質問をする際でもアメリカでは挨拶から始めます。その挨拶とは、Hi だけでもいいんです。Hi. Can you tell me where I can find milk? なんて風に。Hi. だけでなく、Hi. How are you doing? から始めてもいい。
2.挨拶で心掛けるべき事
1. お店の人だけが言うことではない、お客さんも同じように挨拶するのが当たり前
勘違いしてはいけないことは、日本でお店の人が言う「いらっしゃいませ」的に、お店の人だけがお客さんに挨拶をするということではありません。お客さん側もお店の人に挨拶をするのです。立場などは関係なく、「人と人との挨拶」にすぎません。
2. 相手の目を見る:
ちょっとした挨拶でも相手の目を見るのがマナーです。目を見ると言うのは、相手を一人の人間としてリスペクトしているという意味です。相手が貴方の方を見て話をしているのに、そっぽ向いて話したり、携帯を見ながら話をしないように。目を見ないで話をするのは、とても失礼と思われます。相手を見下しているとも思われるし、変な人だなと思われてしまいます。
3. Hi. How are you doing?でもいいし、もっと短くHow are you?でもいい。他に、How’s it going?なんて言い方もありますが、意味はどれも同じです。
でも、丁寧度にこだわる必要はありません。どれが一番フォーマルな言い方で、どれがカジュアルな言い方だと考えて使い分ける必要もありません。Ma’am や sir と加えて言えばフォーマル度が上がりますが、やたらに Ma’am や sir を使う必要はありません。特に女性は、Ma’amと呼ばれると年老いたおばあさんのように感じて嫌がります。”you don’t have to call me Ma’am” と言うかもしれません。男性も、Sir. 呼びされるのは嫌がります。
4. 礼儀よりも好感度の方が重要
Ma’amやsir呼びして挨拶すれば、必ずしも礼儀良い挨拶になるわけではありません。
礼儀正しく挨拶をしたいのなら、相手の目を見て笑顔も忘れないことです。とても重要です。初めて会った人とは、握手も加えるといいです。頭を下げての挨拶をする代わりに、握手をすると考えればよいと思います。また、挨拶だけでなく、相手と話す際に、親しい仲でなければ、could you, would you, などと丁寧な言い方をすることをお薦めします。could you, would youは、丁寧で相手をリスペクトする言い方ですので、相手は悪い気はしないわけです。ですから、例え、貴方の英語が聞き取れにくくても、丁寧に対応してくれるはずです。
5. 聞き返すのを忘れずに:
日本語では、こんにちは や おはようございます に続いて、元気ですか?と質問するということはないからだろうと思いますが、ここアメリカで私の仕事場で会う日本人のお客さんに、「お元気ですか?」と私が言うと、何と答えたら良いのか分からないかのように返事に戸惑う人が多くいます。そして、「あ、まあ、元気です」と何とか言葉が出たとしても、私に同じ質問をしない。アメリカでは、普通は、この場合、「あなたは?」と質問を返してくれます。ですから、アメリカでのHow are you?の質問には、必ず、自分も同じく相手にHow are you? と聞いてあげることが重要です。
例として、
Aさん Hi. How are you doing?
Bさん Doing well. How are you doing?
Aさん I’m doing great.
6. 上司は、部下にも挨拶をする
アメリカの職場では、上司と部下の間にも普通に挨拶があって当たり前です。
上司だからって、特別な言い方はありません。How are you doing, Boss?なんて言い方もありますが、普通にHi. How are you doing?でOK.
日本では、部下が上司に「おはようございます」と言えば、上司は部下に「ああ、おはよう。」と返す。アメリカには上下関係はないため、上司だからって偉そうにしていたら嫌われるだけです。
7.子供にも挨拶から始める
子供も人間としてリスペクトするというのがアメリカの考えです。ですから、先生から子供に挨拶をするのは普通にあります。例えば、朝、学校に登校する生徒に向かって先生が生徒にGood morning, John. How are you doing this morning?なんて風に。クラスみんなに、まとめて挨拶したらそれでいいとするのではなく、個人的に元気?という風に挨拶するというのはよくあることです。
私の子供がテニスのレッスンを受けていた時、このコーチは、20人以上いる生徒が縦に並んでコートに入って来ると、いつも一人一人にHow are you doing?と言って手を出して握手をしていました。ただ、How are you doing?と言うだけでなく、相手の返事を待ち、それに対してまた返事をするという風に一人一人に時間をかけていました。素晴らしい人だなと思いました。こういうコーチばかりではありませんがね。
また、私の子供が2か月近くの間、日本の小学校に通った時にこんなことがありました。初日に、指定された場所を、もう一人の生徒と一緒に掃除をしていると、教員らしき人が通りかかり、私の娘に「何で赤白防止をかぶっていないの?」と叱り口調で言ったそうです。顔を見て、見たことがない生徒だと分かっただろうと思います。掃除中は赤白帽子をかぶるというのが学校の規則だったそうです。一緒にいたクラスメートが「今日が初日なんです。」と答えたそうです。すると、「ああ、そうなの」で終わって、立ち去って行ったそうです。この出来事にアメリカ育ちの私の10歳だった娘は、とても驚いたそうです。娘は、アメリカでは、普通は、Hi, what’s your name? なんて風に始まる、いきなり後ろから叱り言葉をぶつけないって。私は日本で育ちましたから、これは日本では普通だということはわかっていますし、同時に私はアメリカで人生の半分以上を暮らしていますから、アメリカの視点で見たらすごく失礼であるし、アメリカでは起きないことであることも分かっています。
How are you doing?の質問は、一日に何回も、そして毎日ある
アメリカに住んでいるのなら、挨拶から始める会話を習慣するといいです。毎日会う人でも、毎日、How are you today?と聞くのがアメリカ式です。昨日会ったばかりだから、毎日聞く必要はないだろうとは考えません。人生は毎日違うわけです。昨日元気でも、今日は元気でないかもしれない。昨夜に、風邪をひいてしまったとか、何か悪い出来事が起きたかもしれません。アメリカでは、人の気分や調子は1日の中でも変わるという理解と認識があることから、How are you this afternoon? 午後の調子はいかが?だとか、I hope you have a good rest of your day.今日も残り数時間あるけど、その数時間も何事もなくいい時間でありますように。なんて週に、とても気の利いたフレーズがあるわけです。
ちょっとした雑談 Small talk
挨拶の言葉と、お元気ですかのお決まりの質問の後は、ちょっとした雑談に入ります。雑談はアメリカでの人との会話には欠かせません。英語で雑談をするのは苦手と言う人は多いようですが、雑談にもコツがあります。コツを知れば、アメリカ人同士のように雑談も出来るようになるはずです。
まとめ:
アメリカでの会話は挨拶から始まるということを常に頭に入れて、聞かれた質問は、相手にも同じく返すのがマナーです。
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