幼い日系アメリカ人が学校で日本のお弁当をひやかされた。そこでお母さんがしたこととは?

アメリカで、日本風のお弁当を学校に持って行って、他の子供達にひやかされたという話は珍しくありません。

当時ロスアンジェルスに家族で住んでいた日系アメリカ人の、メロディー森田さんが5歳でキンダーガーテンの生徒だったときに起きた、お弁当の話を紹介します。

お母さんが毎日作る日本風のお弁当を、キンダーガーテンで喜んで食べていたメロディー。

ある日、海苔巻きをお弁当に持っていったら、クラスの生徒たちに「黒い紙食べてる~!うわ~気持ち悪い!」と言われたそうです。

現在はアメリカでよく知られるようになったお寿司ですが、当時は、それほど知られていなかったとメロディーは説明してます。

傷ついたメロディーは、家に帰って泣きながらお母さんに2度と日本風のお弁当は作らないでとお願いしました。

そこで、メロディーお母さんが考えたことがすごい。

じゃあ、もう日本のお弁当は作らないね、と言ったのでもなく、「じゃあクラスみんなにも海苔巻きを作ってあげる。明日、学校に持っていこう。」 と、言ったのです。

クラスの先生もこのアイデアに協力的でした。 他の国の文化や食べ物を他の生徒にも知ってもらう良いチャンスだと思ったからです。

メロディーのお母さんが次の日、クラスに海苔巻きを持っていきました。皆に食べなさいと言ったのではなく、食べたくなければ食べなくても良いし、興味があれば食べてみてね。と言って出しました。すると、美味しい!と言う子供がいたので、メロディーは嬉しくなり、気持ちが晴れたのです。

それ以来、誰もメロディーのお弁当を冷やさなくなったそうです。

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