アメリカの子供が小さい時から教えられる重要なマナー、日本も真似するべき!

マナーは、子供の頃から身につける

アメリカでは、マナーはとても重要とされます。マナーは、親が子供に教える事であり、マナーのない大人は、子供の頃にマナーを教えてもらわなかったんだろうなと思われてしまいます。また、マナーのない人は、raised by a wolf(つまり、人間ではなく野生の中で育った子供)なんて言い方をされてしまうくらいです。例えば、私の主人は、正しいマナーを教えているはずなのに娘がマナーのないことをすると、驚いた顔して、Were you raised by a wolf?と冗談まじりに言います。

子供の頃にちゃんとマナーを教えてもらっていれば、マナーが身に付き、マナーのある大人になるわけです。早いうちから教えるべきであり、専門家は、子供が言葉を喋れるようになったらすぐに(つまり、2、3歳)教えるべきだと言います。

なるほど、だからアメリカにはマナーのある人が多いのか

私は、アメリカ生活の方が長いため、アメリカを基本に日本を見つめる傾向があります。そのため、日本から来たばかりの人の行動を見て、マナーがないなと思うことがよくあります。日本では当たり前の行動であったり、失礼だとかマナーがない行動だと思われないことなのですが、アメリカでは失礼、またはマナーがない行動と思われてしまうのです。

アメリカに住むのであれば、アメリカの一般的で当たり前のマナーは知っておくべきだと思います。

下は、アメリカで、親が子供に教えるマナー。子供の頃から教えられるマナーです。

1.公共の場でのマナー

  • 話し声のボリュームを下げる(inside voice)

図書館や病院など室内では、室内の声(inside voice)で話す。つまり、話し声のボリュームを下げた室内用の声で話すべきだと、常に子供に教えることです。出かけるたびに、親が子供に言う事であるため、子供は親と出かけるにあたっての当たり前のルールとして受け取るようになります。

日本人のお父さんと息子二人が病院の待合室にいました。子供二人が大きな声を出してふざけていると父親が「おい!ここは病院だよ!」と二人に注意している。でも、子供は一向に声のボリュームを下げない。こんな光景を見たことがありますが、この子供たちは、親の注意を真剣に聞いていないように見えました。また、親の方は、親の注意を聞かない子供たちにあきれた顔を見せたものの、その後は、あきらめたようで何もしていませんでした。アメリカの親子だったらこんな風にはなりません。アメリカの親子は、まず、子供が待合室で大きな声を出していたら、すぐに声を下げるように言います。それでも子供が親の言う事を聞かなければ、怖い顔で、言う事を聞かないなら後で大変なことになる(お仕置き)ということを伝えます。大抵の子供は、どんなお仕置きが待っているかわからないので、親の言うとおりにします。

  • ドアを背後の人のために押さえてあげる

アメリカでは、建物に入る時、自分の後ろから来る人に配慮を配りドアを押さえてあげるのは、ごく普通に誰もがやることです。小学生の子供でさえやります。私が子供を学校に下ろした時、校舎に入って行く子供たちの姿を見ていると、大きな子供が小さな子供のために、また、男の子が女の子のためにドアを開けてあげる、こういった姿は頻繁に見ます。これは、もちろん人への優しさであるし、エチケットでもあります。私の娘が左腕を骨折してコルセットを付けていた数か月、現地の学校では、クラスメート以外で他の学年で知らない生徒でも、誰でもドアを開けてくれたり、手を貸そうかと声をかけてくれたと言います。それが、残念なことに土曜日の日本語補習校では、骨折している女の子が目に入っても、親切な行動をとる生徒は一人もいなかったそうです。

ドアを背後の人のために押さえるだけでなく、ドアを開けて、待っててくれる人もいます。特に、男性が女性にしてあげることです。まさに、レディース・ファースト(ladies first)です。

  • 知らない人にも親切にそして敬意を払う。人をジーっと見たり、指を指したり、馬鹿にするような事を言ったりしない。
  • ゴミはゴミ箱に入れる。

これに関しては、アメリカはどうかなと首をかしげてしまいます。特に、お祭りやイベントの後は、会場の地面に捨てられたゴミの量がすごい。

  • 人にぶつかったり、足を踏んでしまったら、I’m sorry.と言って謝る。

日本では、ラッシュアワーの駅など人混みの中で、急いで歩いている人や小走りしている人の体や荷物がドンっとぶつかってくることがあります。これは、アメリカでは起きません。それは、アメリカでは、自分の体が周囲の人の体に絶対に触れないよう気を付けるからです。もし、誤ってぶつかってしまったり触れてしまったら、必ず謝ります。それも、その人の目を見て謝ります。そして、謝られた方は、それを無視しません。同じくその人の目を見て、No problem. や It’s OK.なんて風に返します。これがマナーです。

  • Please(お願いします)や thank you(ありがとう)と言うのを忘れない。

確かに、アメリカの親は、小さな子供に「Say please.」とよく言います。pleaseは、人に何かをお願いするときに使うと丁寧な表現になるだけでなく、魔法の言葉でもあります。魔法の言葉という意味は、pleaseと言われれば、頼まれた方は断れない、または断れずらくなります。

 

2.テーブルマナー

テーブルマナーとは、フォークとナイフをエレガントに使うことではありません。まず、日本では、フォークの背中に食べ物を乗せて口に運ぶといった食べ方がマナーのある食べ方だと思われていますが、違います。アメリカではやりません。

1.口の中に食べ物が入っているときはしゃべらない。

もぐもぐ食べ物を噛みながら、しゃべらないように。日本では、食べ物が口の中に入っていても、手で口を隠して喋れば大丈夫(失礼にならない)ですが、これはアメリカではタブー。アメリカでは、誰もやりません。食べ物が入っている口で喋った時にくちゃくちゃと出る音が嫌がられますし、マナーのない人がやることだと思われます。

2.食べ物は口を閉じて噛む。

食べ物を噛んでいる時に口が空いていれば、クチャクチャと音がします。基本的に、音を立てて食べることがマナーのないことだと考えられているため、口を開けて食べ物を噛むのはマナー違反です。

3.ズルズルと音を立てない

クチャクチャと食べ物を噛む音を立てて食べないのがマナーであることに加えて、ズルズルと飲むのもマナー違反です。日本では、飲み物やスープが熱いと、すすって飲みますね。アメリカではやりません。熱くくて飲めないのなら、少し冷ましてから飲むの。これがアメリカ流です。

4.テーブルの上に乗っている食べ物や飲み物で、他の人の目の前にある物を取りたいときは、手を延ばして取ろうとするのではなくて、その物のそばに座っている人に取ってもらう。

日本人は、何事も人の迷惑にならないように自分でやろうとするため、テーブルの上の塩や胡椒を取ることくらいの事でも、一生懸命に手を延ばして取ろうとするでしょう。でも、アメリカでは、これはタブーです。まず、人が座っているのにその人の前に手を出すことは、その人のスペースに入ってしまうということで失礼になります。必ずExcuse meと最初に言えば、失礼になりませんが、この場合は、そばにいる人に”Will you pass me the salt?”なんて風に言って取ってもらいましょう。

3.椅子には背筋をまっすぐにして座る。

 

5.ひじをテーブルの上に乗せない。

これをやっているアメリカ人は多いですが、食べている時は、肘を乗せないのがマナー。

6.食べ物で遊ばない。

子供が食べ物で遊んでいたら、アメリカの親は、Don’t play with your food. と言って止めます。

7.もし、フォークやスプーンをテーブルの下に落としてしまったら、新しいフォーク(スプーン)をもらう。

テーブルの下にもぐって取ろうとしない。

8.手を使って食べるのは注意しましょう。

ピザやフライドチキンなど、手で食べるべき物以外は、フォークを使う。

9.食べ物を口に頬張らない。

気持ち悪がられます。

10.食べ物を運んでもらったら、ありがとうと言う。

レストランで、ウエートレスが食べ物や飲み物をテーブルに持ってきてくれたら、「ありがとう」と言う。家の中でも同じです。

11.皆の食べ物が運ばれるのを待つ。先に食べてしまわない。

フォーマルな食事の時は、こうするのが当たり前ですが、カジュアルな食事であれば、だいたい皆を待つ必要はないと考える人が多いので、友達が「先にどうぞ」と言ってくれるはずです。

12.急いで食べない。誰かが時間をかけて作ってくれたのだからゆっくり食べましょう。

急いでガツガツと食べないということです。

13.口や指に付いたソースは舌でペロッと舐めるのではなくてナプキンを使いましょう。ナプキンはそのためにあります。手に付いたソースは舐めたくなりますが、家で家族だけでする食事なら別として、レストランでの食事やゲストが一緒のときはナプキンを使いましょう。

14.歯の間に食べ物が挟まったら、テーブルで取ろうとしない。

日本には、爪楊枝で歯の間を掃除する人を見かけますが、アメリカではこれはマナー違反です。口をナプキンで隠しても、他の人には分かってしまうし、気分を害します。トイレに行って取りましょう。

15.誰かの家で食事をご馳走になったら、仮に食事が美味しくなくても、美味しかったです、ありがとうとその場で言いましょう。

誰かが時間をかけて作ってくれたわけですから感謝の気持ちを伝えましょう。

 

子供に教えるべきマナー

1.自分がしゃべりたくても、他の人がしゃべっているときは、話が終わるまで待つ。

やさしく話が終わるまで待ってねと言う。話が終わったら、子供の話に100%集中してあげる。こうすることによって、自分の番を待てばお母さん(お父さん)が自分の話をちゃんと聞いてくれるんだと教えることになります。
子供がじっと待ってる時は、子供の事を気にかけてる、忘れてないよと知らせる為に、子供の手を握ったり、肩に手を回してあげる。

2.お客さんが家に来たら、Hello 又は Hi と子供に挨拶をさせる。

相手がどれだけ親しいかによりますが、握手をして挨拶するように教えるのも良い。

3.友達の家に遊びに行ったら、友達の親に自分の名前を言って挨拶をする。

Hello, Mrs. Brown.  I’m Ken Suzuki.  Nice to meet you.なんて風に。

4.ありがとう(thank you)、や お願いします(please)を忘れずに言うように教える。

そして、ありがとうと言われたら。どういたしまして(you are welcome.)と言う。日本は、この「どういたしまして」という言葉はあまり使われませんね。でも、アメリカでは、Thank you。と言われたら、必ずYou are welcome. または、他の言い方をします。例えば、My pleasure. や No problem.など。

5.散らかしたら片付ける。自分の家だろうが友達の家だろうが、物やおもちゃを使ったら必ず片付ける。

6.誰かに褒められたら、ありがとうと言う。

自分を卑下したり貶したりしない。日本人は、褒められると「いやいや、そんなことないですよ」と逆のことを言ってしまう人が多いかと思いますが、アメリカでは、褒められたら「Thank you」と言うのが当たり前です。

7.ドアを開けてあげる。

男だろうが女だろうが関係なく、自分が先にドアに着いたら、後ろの人の為にドアを押さえてあげる。そして、誰かが自分の為にドアを押さえていてくれたら、ありがとうとお礼を言うように教える。

8.出る人を優先に。エレベーターは出る人が優先。

ビルや部屋も出る人を優先にして、入る人はそのあと。(前にいる人を押して自分から先に出ようとしない。)

9.文化、人種、宗教、国籍の違いで人が自分と違っても、その違いを尊重するように教える。

Source:

http://www.a-better-child.org/page/801578

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