ドライアイやものもらいの原因となるマイボーム腺機能不全とは?

0
Red irritated human eye close up, allergy symptom

昔、眼科で「ドライアイですね」と言われたことはあるけど、特に説明をしてもらったことも治療をすすめられたこともないなんて良く耳にします。でも、それでは、あなたの目の色は茶色ですねって言うようなもの。でも、実は、ドライアイは、ちゃんとした目の疾患であって治療法があるんです。

私も、ドライアイが酷い時は、目が乾いて痛くなるほどでした。でも、ドライアイの治療を受けたらスッキリ!しました。今回は、ドライアイの大きな原因となるマイボーム腺について説明をします。

ドライアイやものもらいの原因となるマイボーム腺機能不全

マイボーム腺機能不全とは、英語では、Meibomian gland dysfunction (MGD)。
よくある目の症状ですが、自分がマイボーム腺機能不全を持っていることを知らない人が多いのが事実です。

マイボーム腺って何?

マイボーム腺とは、まつ毛の生え際ある沢山の小さな穴です。これらのちっちゃな穴は、目の健康にとても重要で、それぞれの穴の中で目に潤いを与えるための油が分泌されます。正常な状態であれば、それぞれのマイボーム腺から油が分泌され、涙の水の表面を覆います。涙が目の表面を潤うのですが、その涙に油質がないと涙がすぐに蒸発してしまいます。

涙の油の質や量、そしてマイボーム腺の状態がマイボーム腺機能不全に大きく関係します。マイボーム腺機能不全を持つ人の多くは、マイボーム腺の入り口となる穴が詰まっています。この入り口が詰まってしまうということは、ワインの瓶の口をコルクで塞ぐような感じです。塞がってしまうと、マイボーム腺の中の油を出せないので、油質のない涙になってしまいます。

正常はオリーブオイルのような質です。しかし、このマイボーム腺が健康でないと、分泌される油の質が固まってしまいます。オリーブオイル状からバター状に変わり、酷いとチーズのように硬くなってしまいます。

どんな自己症状があるの?

マイボーム腺機能不全を持っている人の多くの症状は、ドライアイ。特に、コンタクトレンズを着用すると目が乾く、長時間コンタクトレンズを着用できないなど。

また、「ものもらい」などまぶたが腫れる。霰粒腫(さんりゅうしゅ)とは、まぶたの内側に存在する“マイボーム腺”に肉芽腫(にくげしゅ)と呼ばれる塊ができる病気です。同じように、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は、いわゆる「ものもらい」のことですが、細菌感染をきっかけとして発症し、痛みを伴うことが多いです。

アジア人に多い!

マイボーム腺機能不全はアジア人に多く、何とヨーロッパ系の3倍ものアジア人がマイボーム腺機能不全を持っているそうです。

治せるのか?

マイボーム腺機能不全は、慢性の進行性疾患であるため、生涯にわたり継続的なケアが必要です。何もせずに放っておくとドライアイが酷くなり角膜を傷つけてしまうことになります。まずは、眼科で受診から始めましょう。お近くのドライアイ治療を専門的に行っている眼科を探しましょう。

ダラス地域にお住まいの方には、Optical Infinity (下の広告)があります。日本人スタッフ(私)が言葉の面でお世話いたします。

 

Meibomian Gland Dysfunction (MGD): Symptoms, Causes, & Treatment (webmd.com)

 

Share this content:

0 0 votes
Article Rating
Subscribe
Notify of

0 Comments
Oldest
Newest
Inline Feedbacks
全てのコメントを見る