Pasteurized MilkとかUltra Pasteurized Milkという言葉をよく見かけます。
牛乳のパックにそう書いてあったり、又、Pasteurized Milkは飲まないほうが良いという記事を見かけます。
同時に、生乳の方が身体に良いとか、生乳は危険だから飲まないほうが良いという意見も聞きます。
一体どっちなんだ???
とても気になってたので調べてみました。
まず、殺菌された牛乳(Pasteurized Milk)から始めます。
殺菌乳とは、一定の温度で牛乳をある一定の時間加熱して、危険な細菌を殺すという方法を使ったミルクです。次の3つの方法があります。
低温殺菌, LTLT (Low Tempareture Long Time)
65℃から68℃で30分加熱。
高温殺菌, HTST (Hight Tempareture Short Time)
72℃で15秒
超高温殺菌, UHT (Ultra High Tempareture)
120から150℃で2秒。
FDAは、生乳(牛乳だけでなくて、羊やヤギから搾ったミルクも含めて)を危険な飲み物だと言います。
なぜ危険かというと、細菌してないとサルモネア菌、大腸菌、リステリア菌といった食中毒の原因となる菌が存在するからです。
国の調査によると、国内で1993年から2006年の間に生乳を飲んだ人と生乳から出来たチーズを
食べた人で食中毒を起こした人の数が1500人だそうです。そして、生乳を飲んで食中毒になる確率は細菌乳の150倍であり、
その結果、入院が必要になってしまうほどになるのは生乳は細菌乳の13倍である。
生乳を飲んで食中毒を起こしやすい人は、抵抗力の低い人や、老人、妊婦、そして子供です。
特にリステリア菌は妊婦の流産の原因になるというから恐ろしいです。
アメリカ政府によると細菌乳と生乳を比べると栄養面では特に違いはないそうですが、生乳を支持する人達は反対の意見を持ちます。
生乳について
搾ったままのミルクです。
生乳支持者は、もちろん不潔な環境で搾られた生乳を飲めば食中毒を起こすだろうけど、
一般的に生乳は危険な飲み物ではないと言います。逆に、殺菌乳は飲むべきではないと言います。
その理由として、細菌方法により、危険な菌だけでなく良い菌までも殺されてしまうから。そして、高温殺菌することによって破壊される栄養成分もあるから、だそうです。
例えば、カルシウムが減るので特に成長期の子供には良くないとか。それと、酵素も破壊されてしまうので便秘の原因になるとか。
生乳が違法?
アメリカでは、生乳を合法にするかしないか長年に渡って意見が分かれているので、これに関しては州ごとに法律が出来てます。
例えば、生乳の販売は牧場でなら許可してる州と、お店でも許可している州があります。
ペットフードとしてなら生乳の販売を許可してる州もあります。
テキサスでは、生乳を作る人と売る人が同じならばお店で販売が許可されてます。
ロードアイランド州では、医者の処方箋があればヤギの生乳を牧場から直接買うことを許可してます。
Organic Valley
このブランドの牛乳はいろいろなスーパーで売られてるので、この牛乳を買ったことがある、又は見たことがあるという方も多いのでないかと思います。
Local
地元の牛乳バージョンもあります。
写真の様に、ラベルにLocalと書かれてます。
これはどういうことかというと、2005年にテキサスの幾つかの小さな酪農業がテキサスの住民にオーガニックの牛乳を提供するために、
Organic Valleyに参加したのです。それ以来、テキサスのOrganic Valley会社は大きくなり、ニューメキシコの酪農業も参加するようになりました。
そういったわけで、ローカルバージョンのこの牛乳は、テキサス又はニューメキシコの牛からとれた牛乳なのでもっと遠い地域で取られた牛乳より鮮度が
良いってことかなとも思います。
そして、この牛乳を買えば、テキサスとニューメキシコの小さな酪農業を営んでる人達の収入に繋がるわけです。
冷蔵されてない牛乳
写真のような小さい牛乳が冷蔵庫の中に入ってるのではなくて、スーパーの普通の棚に置かれて売られてるのを見た事ありますか?
なんで冷蔵庫に入っていないの?冷蔵庫に入れなくても腐らないってことは防腐剤がいっぱい入ってるってこと?なんて風に
疑問に思ったことありませんか?
調べてみました。
まず、長期間の保存を可能にするために、超高温殺菌してるのです。これを英語でUHT(Ultra High Tempareture)といいます。
120℃から150℃という高温で殺菌するのです。それもたったの2秒だけ。
超高温殺菌された牛乳は開封しない限り、棚の上で6ヶ月の保存が可能なのです。
そして、特別なテトラパックに入れることによって冷蔵保存しなくても大丈夫なのです。
Source:
http://www.fda.gov/Food/ResourcesForYou/consumers/ucm079516.htm#video
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