生まれてからの3年間に母親から受けるケアが一生影響する、専門家の意見

子供の成長に関する研究が沢山ある中、どの子育て方法を自分の子育てに使おうか考えると疲れてしまいます。

教育ママになるか? テレビは完全に禁止するか? 夜は、必ず決められた時間に寝かせるか?

一体どの方法が良いのでしょうか?

最近の研究では、子供が生まれてからの最初の数年は、ある事一つだけに重点を置くようにすると良いと言われています。

それは、子供に敏感に接する、ということです。

研究者達によると、子供は、生まれてからの3年間に親から敏感なケアを受けていないと、それが後になってソーシャル的と学業的な能力に繋がり、そして大人になってからも影響するそうです。

敏感なケアとは?

この研究者が言う、敏感なケアとは、親が子供の要求を理解し、それに即答えられ、ポジティブな態度で子供と接し、安定した環境を与えられることです。

子供が生まれてから最初の3年間に、母親から受けたケアがどれだけ密接なケアだったかが、そして、それが大人になってからどれだけ影響を及ぼすかを研究した結果から言えることだそうです。

この研究は、このように行われました。

研究に参加した母親は、経済的に貧困なレベルで生活しており、妊娠中にこの研究に参加することに同意しました。
研究に参加した子供の数は243人で、この子供たちが生まれてから32歳になるまで研究者達が彼らを追ったのです。

生後42ヶ月間に渡って、4回、赤ちゃんの授乳と遊んでる場面を視察。
そして、学校に上がってから毎年、学校内で他の生徒とどのように接しているかを学校の先生に評価してもらい、テストの結果も報告してもらった。
子供達が20代、30代に達した時は、恋愛関係についてと学業達成についてインタビューした。

 

この32年にも渡る研究の結果、何が分ったのか?

  • 生まれてから最初の数年間に受ける親からのケアが、子供時代だけでなく大人になってからの成功を予期できる強い要因であるという事。
  • 幼児期に、親が子供に対して口出しするタイプだったり、けんか腰だったり、又は遊んであげない親、つまり無関心だと、その子供はティーンエイジくらいまで他の子供と仲良く出来なかったり、学校のテストの点数も良くないという傾向がある。
    そして、大人になった時は学歴が低かったり、恋愛関係でも上手くやれないという傾向がある。このタイプは忠実さと親密さにも欠ける。
  • それに比べて、敏感なケアを受けて育った子供は社会的にも学業的にも成功する傾向があり、恋愛的にも上手くやれる。

 

最後に、この研究に参加した母親は当時、経済的に貧困レベル以下であったが、経済状況はこの研究結果とは関係ないそうです。

この記事に関するあなたのご意見を聞かせてください。
コメントは下のフォームを使ってください。

記事掲載日:3/8/2015.

Source:
huffingtonpost.com

Share this content:

Recent Articles

spot_img

Related Stories

0 0 votes
Article Rating
Subscribe
Notify of

0 Comments
Oldest
Newest
Inline Feedbacks
全てのコメントを見る

Stay on op - Ge the daily news in your inbox

0
コメント、ご感想をシェアしてください!x
()
x