アメリカでビニール袋のリサイクル
家庭のゴミは、普通のゴミとリサイクル活用できる物を仕分けするかどうかは、地域によって大きく違います。市が、普通のゴミ箱とリサイクル用のゴミ箱を用意しているところもありますし、単純にリサイクルなんてやらないなんて地域もあります。市が用意したリサイクルビン(ゴミ箱)にリサイクル可能な物をあれこれと一緒に入れるというのは、一番簡単なリサイクル方です。
日本で可燃ごみとして扱われるレジ袋などビニール袋。アメリカでは、一般的に(一部の地域を除いて)ビニールは市が回収してくれるリサイクル対象の物ではありません。しかし、市ではなくリサイクルを回収する会社では、ビニール袋は立派なリサイクル品です。
How2Recycle
How2Recycleは、ビニール袋類を回収をする会社で、スーパーに回収箱を設置しています。回収されたビニール袋で公園のベンチが作られると知って以来、家庭の中のビニール袋はここに寄付するために集めて回収箱に持って行くようにしています。
回収箱
- 次のスーパーの入口付近に置かれています。
Lowe’s
Walmart
Kohl’s
Sprouts
Tom Thumb
Kroger
- 私市民図書館
汚れていない、乾いているビニールでないとダメ
リサイクルするには、汚れてない、乾いいることが条件です。
リサイクルが可能なビニール類
- Amazonのビニール製袋
- 郵便物のパッキング(シールは剥がして、空気を抜く)
- ドライクリーニングの袋
- 野菜の袋
(但し、袋から出してすぐに食べれるサラダの袋と冷凍の野菜や果物のビニール袋はダメ。理由:これらのビニール袋はポリエチレン以外の高分子が入っており、リサイクルに適していないから) - ジップロックの袋(但し、汚れてなく、乾いていること)
- 家具や電化製品の包装ビニール
- シリアルの箱の中のビニール袋(但し、紙のようにびりびりと手で切れるタイプはダメ)
- ペーパータオル、トイレットペーパー、おむつ、ボトルの水などを包装ビニール袋
アメリカではスーパーのレジ袋がなかなか廃止にならない
環境のプラスチックによる汚染を減らすために、スーパーでのレジ袋を中止したほうがいいだろうと考えが出たのは何十年も前の事ですが、それを実行するのはアメリカでは簡単ではないようです。海カメがクラゲと勘違いして海の中のビニール袋を飲み込んでしまい、カメの死骸の写真を見ても、自分にとっての便利さの方が重要でエコバッグを持って行くのが面倒だと言う人もいますし、役所にエコバッグを持って行けとあれこれ言われたくないと個人の自由の方が大事な人がいるという理由もあります。実際に、テキサスのオースチンでは、10年以上前にスーパーのレジ袋を廃止したところ、それに反対する市民によるデモがありました。コロナ中に、マスク着用を強制されたくないとテキサスの人はデモを起こしていましたし、特に南部の人は人にあれこれやれと言われるのを嫌うと言われている人達です。
その一方、アメリカ国内で、リサイクルが進んでいるのは東海岸。ワシントン州では、2018年にプラスチックのストローとフォークやスプーンが廃止され、2021年にレジ袋やレストランでのテイクアウトの食べ物を入れるビニールの袋の使用が廃止されました。
私が住んでいるダラスの郊外では、2023年の夏ぐらいからスーパー、Sproutsではレジ袋を有料にしました。このように、スーパーが決めたルールとしてなら、市民は仕方がないと思うのか、特に問題にはなっていないようです。これが法律になるとなると話は違います。
まとめ
リサイクルはアメリカのどこに住むかによって違います。地域によるリサイクルの規定があるのかは市の公式サイトで見つけられるはずです。このサイトで紹介したビニールのリサイクルは、ベンチが作られると目的がハッキリ見えるのでリサイクルのやりがいがあります。ぜひ、やってみてください。
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