なぜ9月生まれの子供は、勉強面で有利なのか、専門家の意見

子供が何歳でキンダーガーテンに入学するかに関する最近の調査によると、誕生日が早い生徒の方が学業の面で有利だと分かりました。

本題に入る前に、まず、アメリカの学校のシステムをあまり知らない人のために、これがどういう意味が説明します。

  • アメリカの学校で最小学年であるキンダーガーテンには、誕生日が9月2日から9月1日までの5歳児が入学する。
  • 切れ目となる誕生日は9月1日。9月2日から翌年の9月1日に生まれた子供達が一学年となります。よって、9月生まれ(9月1日を除く)が同じ学年の中で年齢が一番上で、8月生まれ(9月1日も入れる)が年齢が一番下となります。
  • 学年度は、秋に始まりまる。 8月末に始まり、5月末や6月の頭に終わり長い夏休みに入ります。

today.comの9月19日に記事で次のように説明しています。

この調査で特に注目した点は、8月生まれの子供と9月生まれの子供の違いです。

この調査では、9月生まれの子供(つまり日本で言うと4月生まれ)がその後に生まれた子供達よりも学業面で有利であると分かりました。

9月生まれは、8月生まれ(日本では3月生まれのこと)よりも大学に進学する率が2.1パーセント高く、9月生まれは大学を卒業する率が3.3パーセント高い。そして9月生まれが未成年の間に警察沙汰を起こす率は、8月生まれよりも15.4パーセント低い。

しかし、この調査をした人達は、こういう調査結果が出ても、子供がキンダーガーテンに入学するのをわざと1年遅らたほうが良いと言ってるのではない、と言っています。

入学を1年遅らせて、翌年に1番年上の子供として入学させればいいと単純に考えてしまうのではなく、
自分の子供の性格と子供にとってどうしたら良いのかを第一に考えるべきだと言ってます。

学年で一番年上にならすために、8月生まれの子供を1年遅らせて入学させるのは、後々になって良くない結果となると指摘しています。

特に、仕事をする年齢になった時に、収入に大きな打撃を与えると。

何歳でキンダーガーテンに入学するかに関する過去の調査で分かったことは今回の調査結果と異なります。

南カリフォルニア大学の教授、ゲリーポインター氏が発表した2006年の調査結果では、子供を1年遅らせて学校に入学させるて得る利点は学業的にもソーシャル的にも全くないとのことでした。

ポインター教授は、現代の子供達は、リーディングや数学や他の教科なんでも補助プログラムがあるので、学業的に向上するチャンスが昔よりもかなりあると言っている。

そして、ポインター氏は、次のようにも述べている。
キンダーガーテンに6歳で入学する子供は、5歳児よりも1つ年齢が上だけあって身体は大きいし、社交能力も優れているといった当然な利点がある。 しかし、昔は、学校が優秀な生徒のために、もっと才能を伸ばせるための特別なプログラムがなかったため、他の生徒と同じように学年を進んで行くしかなかった。

ポインター教授は、自分にも8月生まれの息子がいるため、個人的にもこれに関して興味があったのです。
息子を普通に入学させて、クラスの中で1番年齢が下の生徒になるか、1年遅らせて入学させるか迷ったらしい。

どっちにしたら良いかと迷うなら、本来キンダーガーテンに入学する年に入学させたらいい。もし、子供が学校の勉強にについていけないなら、もう一年キンダーガーテンをやらせれば良い、とポインター教授は言います。

ポインター教授は、親としてそうするのがプラクティカルであるし、自分もそうした。 息子を1年遅らせずにキンダーガーテンに入れたが、息子は何の問題もなかった。何も問題なく進学し、今は大学に通っている、と言ってる。

記事掲載日:9/20/2017
参照サイト:
www.today.com/parents/study-kids-born-late-summer-have-advantage-kindergarten-over-peers-t116485

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