アメリカでは、夏休みが3か月という長期であるため、毎日、子供にどのように過ごさせようか親は悩むものです。
長い夏休みの間の過ごし方で人気があるのは、
- 旅行 (NYPOSTによると、アンケート調査で2024年の夏に旅行をすると答えた人は82%。昨年より3%低い)。(私の意見:もちろん先立つはお金なので旅行に行けない人もいるわけですが、アメリカ人は夏休みにはどこかに旅行に行くのが当たり前かのように、旅行にいくのが人気があると感じます。)
- 車で国内を旅行(Road trip)
アメリカ国内は、日本のように電車が行き渡っていないため、電車で旅行というのは一般的ではありません。Amtrackという電車が走っている地域を除く。また、費用を下げるという意味でも、飛行機ではなく車で旅行する。Road tripは、アメリカで人気があります。
- 自然を楽しむ(キャンプ、ハイキング、釣り、カヤックなど)
そして、
- サマーキャンプを利用する。特に、小さな子供(4歳から10歳くらい)には人気があります。
サマーキャンプがなぜ子供にいいか
専門家が言うには、
- 普段やっている習い事やスポーツの腕を上げる良い機会
- 新しい事を始めるのにも良い
- 新しい友達を作る良いチャンスでもある
2つのタイプのサマーキャンプ
1.泊りがけのキャンプ
泊りがけのキャンプと言えば、映画で見るようなキャンプ。例えば、昔のアメリカのホラームービー「ジェーソン」のような湖に泊まるキャンプ。これが、昔からあるサマーキャンプのタイプです。子供(6歳から15歳くらい)だけで数週間泊りがけで行き、100人くらいの子供が全米から集まり、キャンプを誘導する大人たちと一緒に2週間から9週間くらいの期間過ごします。その間、ウオータースポーツや陸でのスポーツ(サッカーやバスケットボールなど)、アート(陶芸や写真など)をやって楽しみます。この手のキャンプの値段は色々ですが、2週間で$2000くらい、4週間で$14000くらい。目を見張るような金額です。全米のあちこちにあり、昔から続いているキャンプの中には、100年も前から続いているのもあります。泊りがけのキャンプは、値段は高いけれど、キャンプで学ぶことが多いのは確かです。例えば、独立心、ソーシャルスキル、チームワーク、自然に触れ自然の中で楽しむなど、学校や家庭では学べない事が期待できます。
2.日帰りのキャンプ
新しいタイプのキャンプは、近場で行われる日帰りのキャンプ。1日数時間だけのキャンプや、月曜から金曜まで朝から夕方まで(例えば朝7時から夜6時半)のキャンプもあります。日帰りのキャンプは種類が豊富だし期間が短い為、夏休みの間に幾つものキャンプに行くというのも珍しくありません。
- 朝から夕方までの日帰りキャンプ
朝の7時くらいから夕方6時くらいまでという長時間の日帰りキャンプを探しているなら、市で開催するキャンプ。他にはないのではないと思います。1週間だけでもいいし、夏休みの間ずっと(10週間)参加させてもいい。値段は、1週間で$150くらい。キャンプの内容としては、スポーツやゲーム、自由に遊ぶなどして過ごします。参加できる年齢は一般的に、小学1年から8年生(13歳)まで。
- 短時間の日帰りキャンプ
短時間のキャンプは、新しいことを試すのに良いチャンス。そして、現在すでにやっている習い事やスポーツもサマーキャンプとして夏休みの間にレッスンをやるというのもあります。
市のレクレーションセンター(rec. center)が開催するキャンプは、一日中のキャンプもあるし、2時間から3時間のキャンプもあります。短時間のキャンプの種類、内容を一つに絞っているクラスで、バレー、タップダンス、新体操、水泳、ダンス、テニス、サッカー、フットボール、アートなどがあります。例えば、市が開催するキャンプでバレーを数週間だけ習わせることも出来ます。市が開催するキャンプの他に、プライベートの施設でもキャンプがあります。普段は習い事を教えているプライベートの水泳教室や、アート教室、YMCAなど総合フィットネスクラブなどが学校が休みになるとキャンプを開催します。
市のレクレーションセンターが開催するキャンプとプライベートが開催するキャンプの一番の違いは、値段です。ただ、値段が安いけれど、クラスの生徒の人数がプライベートのクラスよりも多い。ですから、特に初めて習う事でしたら、プライベートのクラスの方が人数が少ない方が良いかと思います。
- 6か月の赤ちゃんから幼児向けのキャンプ:
赤ちゃんのうちから水泳のクラスに参加させることも出来ます。保護者と一緒にプールの中に入って参加するクラスです。プールの他に、赤ちゃんから幼児向けに体操のクラスもあります。赤ちゃんだとマットの上をゴロゴロするだけでも、歩ける年齢だと障害物競走系の遊びをやったりトランポリンでぴょんぴょんして自由に遊んだりします。
- デイケアでのサマーキャンプ:
デイケアでもサマーキャンプを開催しています。普段通っていないデイケアでも、1週間だけキャンプに入れることも出来ます。
地元でサマーキャンプを探す
地元で日帰りのキャンプを探すなら、まずは、市が開催するサマーキャンプをお薦めします。一般的に、市のレクレーションセンターで色々な種類のサマーキャンプが開催されます。バレー(ダンス)、タップダンス、新体操、水泳、テニス、バスケットボール、サッカー、ゴルフ、プログラミング、アート系などが一般的です。
申し込みは夏休み前
申し込みは、早々と4月から始まることがあります。夏休みに入ってからでも人数に空きがあるキャンプもあるかもしれませんが、人気があるキャンプはすぐに埋まってしまいます。申し込みはお早めに。
プライベートの習い事教室のサマーキャンプ
市が運営する場所以外に、アート教室、ダンス教室、音楽教室、水泳教室などプライベートの教室でも1週間や2週間くらいのサマーキャンプを行うというのも一般的です。プライベートのサマーキャンプは、市のレクレーションセンターのキャンプよりも値段は高いのですが、少人数であることが多いです。
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