アメリカに慣れ、生活が楽しくなってきた頃、アメリカ人の同僚や上司、または友達を家に招待しようかと考えるかと思います。
そこで一番悩むことは、「どんな食べ物を出そうか」ではないでしょうか。
アメリカ人を夕食に招待したときに、失敗しないために知っておくべきことが6つをお話しします。
1.日本食が喜ばれるとは限らない
自分たちは日本人だから、日本食でおもてなしをするのがいいと考えるのも良いですが、日本食が喜ばれるとは限りません。日本食レストランやお寿司屋さん、ラーメン屋さんが沢山アメリカにあっても、日本食を食べたことがない人や日本食が好きじゃない人もいるわけです。
ステーキとじゃがいも、ハンバーガーといったアメリカンな食べ物だけで育ったという人は珍しくありません。特にこういった人は、食べ慣れている食べ物しか食べない、又は、新しい食べ物に挑戦するのがこわいというタイプです。
というわけで、出す料理を日本食だけに絞ってしまうのは、良くない。
ちなみに、フライドチキンはアメリカ人に人気があるので、日本風の鶏のから揚げを出したら、間違えなく食べてくれる。
2.家族に出すようにお皿に盛って料理を出さない
例えば、何処かでアメリカ人は生姜焼きが好きだと聞いたからと、生姜焼きを作り、それをどんなに美味しそうに盛り付けても、一人分ずつお皿に盛ってお客さんに出すのは、止めた方がいい。
こういう出し方だと、ゲストは、自分用にお皿に盛られた食べ物を食べなければいけないというプレッシャーを感じてしまいます。量が多すぎるかもしれないし、嫌いなものや食べたくない物をだった場合、ゲストは困ってしまいます。我慢して食べる人もいるでしょうが、手をつけない人もいるかと思います。そうなると、ゲストも可哀そうですが、料理を作った方もがっかりしてしまいます。
2.バイキング式がいい
上記のようなことにならないために、ゲストが自分で好きなものを好きな量だけお皿に取れるように、バイキング式にした方がいい。
メインの食事や、おつまみ、果物やデザートをそれぞれ数種類ずつ出すといいです。日本食と言えばお寿司と考えるかもしれませんが、お寿司を作る手間やお店で買うお金を無駄にしないためにも、事前にお寿司は好きかどうか聞くといい。
それぞれを大皿に盛って、テーブルに並べ、そこから好きな量だけ自分のお皿にとり、それを隣の人に渡すといったアメリカ式でも良いですが、それよりもバイキング式に食べ物を別のテーブルやキッチンカウンターに並べる方が私は好きです。別のテーブルなどに並んでいる方が、おかわりしたいときは取りやすいからです。
3.食べ物アレルギーや宗教などの理由で食べない物があるか事前に聞く
ベジタリアンやビーガンの人、またグルテンフリーでないと食べれないなど、食べ物に制限がある人も少なくありません。ゲストのこういった食べ物の制限を知っておくべきです。
4.鍋料理などみんなでお箸でつっつきながら食べる料理はやめよう
大きな土鍋に野菜、肉、海鮮がたっぷり入った鍋料理は、日本人には喜ばれても、それをみんなで食べるというのはアメリカ人にとっては異国の食べ方です。人の口に入ったお箸が出たり入ったりするお鍋の中の物を食べるのは気持ち悪いと思うでしょう。
5.デザートも2種類以上出そう
アメリカでは、食事の後に、デザートを食べる人が多いので、デザートを出すのも忘れてはいけません。アイスクリームならバニラが無難。デザートは食べたくないけど、果物なら食べるという人もいますから、果物も用意しましょう。チョコレートならミルクチョコレートしか食べない、ダークしか食べないと好みが違うこともあるので、両方用意するといいかもしれません。そして、ナッツアレルギーのために、ナッツ入りでないのを選びましょう。
6.ゲストは多い方がいい
さて、料理についてはなんとなくコツがわかったかと思います。
料理の次に心配するのは、ゲストと会話が出来るかではないかと思います。
英語に慣れていないと、「アメリカ人の英語は早すぎで理解出来ない」と思うかもしれません。そうなると、家に招待したはいいけど、会話が出来ない、会話が続かないなんてことになってしまうかもしれません。会話が弾まないと、ゲストも自分たちも緊張する、そして沈黙になってしまう、なんて居心地悪い雰囲気になってしまうかもしれません。
そうならないために、上司夫婦を二人だけ招待するよりも、ゲストを沢山招待してパーティー風にしてしまった方が、楽しめるかと思います。
ゲストがいる場所(リビングルームとキッチン)のあちこちに椅子を置いて、自由に座れるようにします。バイキング風に並べた食べ物を自由に取り、自由に椅子に座ってとなりの人と話をする。これが、典型的なパーティー形式です。
この方が、ホストであるあなたも、一人のゲストの横にずっと座って何を話そうと緊張することがありません。
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