アメリカの学校で子供が成功するためのコツ

うちの子、アメリカの学校で大丈夫かな、やっていけるかな?

親として、自分の子供が学校で上手くやっているのかどうか気になるのは当たり前です。その証拠に、「子供が学校で成功するためのコツ」をネットで検索すると沢山の情報が出てきます。特に、海外生活をしていて、自分の子供が現地の学校(小中高)に通うとなると、自分自身がアメリカの小中校に通った経験がないとなると子供の学校生活がいまいちつかめない。アメリカの大学に通った経験ある人でも、その大学での経験と自分の子供が小中高校で経験する学校生活とは全く違います。

親の協力が大きく関係する

自分の子供が少しでも早くアメリカの現地の学校に慣れ、そして学校生活が楽しめるようなるには、親の協力が必要です。

私の経験から、アメリカの学校で子供が成功するために出来る事とはどんな事か考えてみました。

1.アメリカの典型的な学校のルールを把握する

親が知っておくべき学校のルール(欠席や遅刻、早退、学校内での薬の使用など)を把握する

學校の出席日数は、1年の平均的な学校のある日数は180日で、そのうちの90%は出席しなければなりません。小学生の場合、出席日数が90%以下だった場合、学年をもう一度やり直なさければならないということになります。ミドルスクールやハイスクール(中学、高校)の場合、特定のクラスの出席日数が足りなかった場合、そのクラスを取り直すようになります。

授業の欠席日数が25%以上だった場合、学校から保護者へ手紙が来ます。子供がなぜそんなにも休んだのかを説明するように手紙を書くように言われるかもしれませんし、学校に直接来て説明するようにいわれます。

日本では、ひきこもりで学校に来なくなった子供でも進級出来るようですが、アメリカではあり得ないことです。子供が學校に行かないと、その親は、子供に教育を受けさせてない虐待の一つとされ、調査が入り法的に罰せられることもあります。

遅刻や早退、欠席する場合のルールも厳しいので気をつけなければなりません。担任の先生に連絡帳に書いて知らせるなんてしません。学校が生徒一人ずつの出席日数を数えているので、担任だけでなく学校に知らせなければなりません。知らせる方法としては、メールや電話です。

関連記事:

アメリカの学校の、遅刻や欠席に対する校則

 

クラスや学校内のルール

アメリカの学校は、とにかくルールが多いと感じます。でも、必要なルールであって、こういったルールがなければ、生徒が好き勝手にやってしまい、先生は、クラスの中の何十人もの生徒をまとめることが出来ません。時間を無駄にせず、生徒たちが十分な学びを得られるようにするために必要なルールなのです。例えば、発言する前には必ず手を挙げて、先生が話して良いという意味で生徒の名前を呼ぶまで待つ。許可なく発言してはいけない。許可なく発言や質問をすることはルールに反しているため、ポイント制を取り入れている学校では、生徒のポイントの減点になります。

私の娘が通っている土曜日のダラスの日本語補習校で、算数の授業中に男子生徒が突然、「先生!地球はなぜ丸いの?」と言ったそうです。それだけでも、アメリカの現地の学校ではあり得ないことの上、先生はその質問に答えていたんだよ!びっくりしたと私に話したことがありました。

クラスや学校内のルールは、キンダーガーテン、の時に教えられ、学年が上がってもずっと同じルールが使われます。こういったルールは学校によって多少ちがいますが、大体のルールはアメリカの学校ならどの学校も似ています。ですから、アメリカ内の学校から別の学校に転校しても、子供は学校のルールには慣れているわけです。私の子供が小学4年生の始めに違う学校に転校しましたが、新しい学校でも教室内で使われているルールが同じだったと言っていました。教室内でのルールに関しては下の記事を参考にしてください。

関連記事:

アメリカのキンダーガーテンと小学生の教室内のルール6つ、日本とこんなに違う!
こういった教室内のルールがアメリカの学校にあるということをお子さんに教えて、子供が頭に入れてえおけばルールに反した行動をとってしまったなんてことにならないかと思います。

2.宿題や勉強を見てあげる

毎日の習慣として宿題はいつ、どこでどうやってやるかというシステムを作る。例えば、私は図書館をよく利用します。学校の帰りに図書館によって宿題を済ませることが多いのは、家では色々と気が散ってしまい効率よく出来ないからです。また、学校でどんな勉強をしているのかを知るためにも、親が子供の宿題や教科書に目を通すのも大事です。また、家での勉強の復習が大事です。私の子供は、日本語の補習校では「くだらない質問なんてない」と先生が言ってくれるので何でも質問出来るけど、娘が通うアメリカの学校では、そういった考えはまずないと言います。もちろん先生によって差がありますが、分からない事があっても授業が早く進んでしまうため、家での復習や親が教えてあげる事が重要になります。私が自分の子供に常に言っている事は、”わからない事はそのままにしてはいけない。そのままにして放っておくと、分らない事がどんどん大きくなってしまって、もうどうしたらいいのか分からないなんてことになってしまう。” 学校の授業が分からなくなってしまうとテストの点数も悪くなり、自信を失くし、ストレスにもなるし、学校が楽しくない、学校に行きたくないなんて風になってしまいます。学校で成功するためには、勉強面で親のサポートが必要です。

3.子供の英語力を上げるための工夫

新しい事を学ぶ事として、子供は何でもスポンジのように吸収すると一般的に言われています。そして、何事も上手になるには、練習が必要だと。子供の英語力も同じです。毎日学校で生活する8時間で英語を十分に使っているかと思っていましたが、私の子供の友達で、小学2年生から3年間アメリカに住んだけど上手に英語が話せない日本人の子供を見て、毎日学校に通っているだけでは足りないこともあるんだなと感じました。もちろん、個人差があり、数か月で流暢に喋れる子もいます。

アメリカに来たばかりの子供に英語力をつけるには、英語を使う機会を沢山与えることが大事です。でも、家に帰ったら日本語しか話さないとなると、学校以外でも英語を話せる場所に行かせるしかありません。そこで私がお薦めするのは以下の2つ。

  • グループレッスンの習い事に入れる

放課後の習い事やスポーツは、やらせた方が良いと思います。グループレッスンとして子供に人気があるスポーツは、サッカー、野球、テニス、バスケットボール、フットボール、ダンス、水泳など。学校以外の場所でも他の子供達と接することは、子供のソーシャルスキルを磨くためにも良いですし、英語を喋る場所としても最適です。グループレッスンではなく、プライベートレッスンなど一人でのレッスンは、他の子供と会話をする機会がないため、英語力を磨くという点ではあまり良くない。

  • 放課後のアフターケア―(学童保育)に入れる

キンダーガーデンから2,3年生くらいの子供には、学校が終わってから行ける学校内の放課後のアフターケア―がお薦めです。2時間くらいだけでも子供は楽しめるし、親もその間、用事を済ませるので親子共に良い時間となるはず。

 

4.今日はどうだった?と子供に学校での1日をさせる、話を聞く

これは、とても大事。親が子供の一日に興味を持つことは、子供の精神的な面に大きく影響します。アメリカでは、How was your day?といった質問が多く交わせられます。子供に対しても、「休み時間に何して遊んだの?」「今日の一番良かった出来事は何?」「面白くて大笑いした事はあった?」などとポジティブな内容の質問をしてあげる。親が子供のしていることや子供の気持ちに興味を持ち話を聞いてあげると、子供の精神的な安定に繋がると言われています。また、このように相手に興味を持って話を聞いてあげるという、ソーシャルスキルの練習にもなって良いと思います。特に、アメリカでは How was…?と人に質問するのが普通の会話の中で多いですから、これを子供に教える良い機会にもなると思います。

5.学校での行事やボランティア活動に参加する

アメリカの学校は、保護者のボランティアを常に歓迎しています。クラスの中でのパーティーには、先生は親のヘルプを必要とします。また、フィールドデーフィールドトリップなどでも引率してくれる親を募集しています。子供は親が学校の行事に来てくれることを喜びますし、自分の子供のクラスの生徒の顔を見れるし、クラスの先生や他の生徒の親たちとも会える機会にもなるので、ボランティアとして学校に行くのはお薦めです。

6. 学校の友達と学校の外でも遊べる機会を作ってあげる

日本では、私が子供だった頃と、現在も変わらず、子供が一人で出かけて友達と遊ぶのが当たり前です。アメリカは、私の主人が子供だった頃のように外が暗くなるまで子供は外に遊びに行って帰って来ないなんて時代だったそうですが、現在では、中学生くらいまでは親同士が子供のプレーデートの計画を立てて、親が一緒にプレーデートまで行く。連れて行くだけでなく、プレーデートが終わるまでそこにいて他の子供の親とお喋りするというのがパターンです。近所に同じ学校の子供がいれば便利ですが、そうでなければ、自分で率先してプレーデートの計画を立てないと他の子供と遊び機会が全くないなんてことになり兼ねません。アメリカ人は忙しいですから、子供のプレーデートの計画なんて後回しになりがちです。だからか、私がプレーデーをを計画する人なので、そのたびに「計画してくれてありがとう!」と感謝されます。つまり、誘われるのを待っていないで自分から誘う方が早い!

私の小学生の娘の経験によると、アメリカの学校では、休み時間に独りぼっちでいる子供なんていない。それはなぜかというと、アメリカの子供はみな優しいから誰でも一緒に仲間に入れて一緒に遊ぶ。でも、日本の女子は、優しくない子がいる。グループが出来ていると他の子供が何してるのと一緒に遊んで欲しくて来ても無視する。

7.クラスの友達のお母さんと知りあいになる

宿題の事で質問があったり、学校の行事や学校の送り迎えなど何かと頼れる人がいると便利です。新学期になってすぐにクラスの生徒のお母さんと電話番号を交換することを勧めます。知り合うチャンスがなければ、自分の子供の仲の良い友達がいれば子供を通して電話番号を書いた紙を相手のお母さんに渡してもらうなどして交換するという方法もあります。私自身、この方法を何度か使った事があります。自分の子供のお母さんと繋がりたいと思うのは誰でも一緒です。喜んで、電話番号を教えてくれることでしょう。

 

まとめ

子供は、毎日8時間も学校で過ごすのですから、学校生活はとても重要です。下の本、「人を動かす、子供版」でも子供の幸せは学校が楽しいかが大きく関係するという話で始まり、ソーシャルスキルを身につけることの大切さを話します。この本の中で専門家が説明するように、子供が学校で成功するために親が関わることが大事です。

人を動かす、子供版

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