アメリカでは、大人だけでなく子供の肥満も問題になっています。
子供の肥満があんまりにも問題になっているため、カフェテリアのランチをもっとヘルシーにしようと、元大統領夫人のミシェル・オバマは、オバマ大統領が現役だった時に、全米の学校の食事の基準を上げました。給食の基準が挙げられたのは、15年以来のことでした。
しかし、実際に、スクールランチがどれだけヘルシーになったかどうかは学校によって違います。
1.ランチ時間に食べれるアイスクリーム
例えば、私の子供が通う小学校では、カフェテリアのランチがないため、基本的に子供達は家からお弁当を持ってこなければなりません。家から持って行けるので、どれだけヘルシーにするかは親がコントロールできるわけです。
ただ、この学校では、週に3度だけ、BBQチェーン店、ファストフード店(Chick fil A)、ピザチェーン店(ピザハット)の食べ物が食べれる日があります。月曜日は、ピザ、水曜日は、フライドチキン、金曜日はバーベキュー曜日別けされていて、事前に2か月分の申し込みをして支払いを済ませると、申し込んだ食べ物がその曜日に食べれると言うシステム。これは、あくまでも選択で、こういったファストフードの食べ物を食べされたくなければ、毎日お弁当を持参すればいい。
そして、この学校のファストフードのランチには、デザートのアイスクリームまでメニューにあります。ファストフードに加えてアイスクリームも食べるとなると、かなりヘルシーからかけ離れてしまうため、ダメ、と言いたいところですが、クラスのほぼ全員が食べているとなると、もちろん自分の子供にダメとは言えません。それでは可哀想すぎる。
学校でアイスクリームが食べれると言うのは、珍しくありません。学校のランチがカフェテリア式の学校にも、アイスリームがあります。よって、毎日食べようと思ったら、出来るのです。
これでは、子供が肥満になるのも仕方ありません。
2.学校で食べるおやつ
キンダーガーテンと小学生は、学校でおやつの時間があります。おやつ時間は、学校が始まる8時頃からランチ時間の間にあります。成長期ですから、朝ごはんを食べて来ても、お腹が空いてしまってランチ時間までお腹がもたない子供が多い。そして、お腹が空いては授業に集中できないということで、おやつの時間があるのだと思います。
私の子供の学校では、学校に持ってくるおやつは、キャンディーはやめてヘルシーなものにしてくださいと言います。その理由は、キャンディーでは砂糖ばかりで栄養がないからです。キャンディーを持たせないとしても、月曜から金曜までの毎日、飽きてしまわないように、クッキーやポテトチップスなども持たせるようになってしまうかと思います。私の子供の場合は、果物やチーズ、クラッカーをおやつに持たせたとしても、あまり食べてくれません。そんなものよりも、クッキーやポテトチップス、チョコレートなどヘルシーでない物を好みます。
3.生徒の誕生日に食べるカップケーキ
一般的に、子供の誕生日をクラスのみんなにもお祝いしてもらおうと、親は、カップケーキを人数分用意して学校に持って行きます。中には、これを許可しない学校(または先生による)もありますが、許可されていれば、生徒の誕生日が来るたびに教室でお祝いのカップケーキが食べれるわけです。そうなると、一月に3,4回そういった機会が続くこともあります。
4.クラスでパーティー
そして、バレンタインデー、ハロウィーン、感謝祭、クリスマスといった大きな行事の日は、クラスでパーティーをやります。子供たちは、こういったパーティーが大好きで、とても楽しみにしています。
自分が小学生の時に、こういったパーティーがあったら、楽しかっただろうなと想像がつきます。アメリカの学校は、勉強だけでなく、このように楽しみもたくさん与えるので素晴らしいなと思います。でも、親としては、こういったパーティーに付き物のお菓子やスナック、ドーナツやマフィンなどいわゆるパーティーの食べ物が、食べ過ぎでないかと気になってしまいます。
この他に、ホットチョコレートを飲む機会をくれる時もあります。特別の日に、ホットチョコレートを$1、マシュマロや生クリームのトッピングも$1で買えるなんて風にしています。もちろん、子供達は、友達が飲むから自分も欲しいとなるのです。そうなると、こういった日は、朝、学校でホットチョコレートを飲んで、その後は普通のおやつ時間におやつを食べ、お昼には、ランチを食べた後にアイスクリームを食べるなんてことになります。
5. 頑張ったご褒美
また、先生の話を静かに聞いていたなど、その日の態度や行動が良いと、ポイントをもらえるといったシステムを利用している先生もいます。これは、特に小学生の低学年に多い。このポイントが貯まると、先生が用意した「宝箱」の中から、何か一つもらえるのです。かわいい鉛筆やキーホルダーなど小物だったり、キャンディーのアメ一つだったりします。このシステムを導入することで、生徒たちを静かにさせれるなら、先生が大いに利用するのも無理ありません。でも、これも、日本の学校にはないことですね。
まとめ:
学校でのヘルシーな食生活を理想としていても、これではなかなかそれが実現できません。
Share this content: