バレンタインデーはアメリカの大好きなホリデーの一つ。お店では、バレンタインデーグッズが溢れるほど販売されます。早々とクリスマスの翌日からバレンタインデーの品物を並べるお店も少なくありません。例えば、ホリデー商品を沢山販売するHobby Lobbyでは、クリスマスが終わった12月26日にクリスマス商品を75%引きで処分しようとするのですが、その横の棚には次のホリデーであるバレンタインデーの商品が新しくずらっと並びます。つまり12月の末からお店がバレンタインデーの商品でいっぱいになるのです。スーパーやお店で販売されるバレンタインデー商品の多くがキャンディー。なぜでしょうか?それは、アメリカでは子供が学校でキャンディーを交換するからです。
アメリカの学校で子供が祝うバレンタインデー
バレンタインデーを学校でお祝いするなんて日本では考えられない事ですが、アメリカの学校は、バレンタインデーの日も他のホリデーのと変わらずちょっとした楽しみを与えてくれます。勉強だけでなく楽しい事やイベントを混ぜて子供達を楽しませるのもホントに上手です。親の仕事により数年間だけでもアメリカに住み現地の学校に通えるラッキーな子供たちは、アメリカのこういった楽しいことも学校で経験できていいですね。
学校でバレンタインデーをお祝いするのは、特に小さな学年。幼児はプリスクールやデイケアで、そして、学校では5歳のキンダーガーテン生を初め5年生くらいまで。小さな学年だと、学校で工作をやる時間がありますから、バレンタインデー用に「ママ大好き」みたいなメッセージを書いたクラフトを作って家に持って帰ってくるなどが多いです。学年が上がると勉強の方が多くなり工作は美術のクラス以外ではやらなくなりますが、授業に関係なくキャンディーやカードを学校に持って行って教室内で友達や生徒に配ったり、他の生徒からもらうなど、キャンデーのあげっこをしても怒られません。バレンタインデーでは当たり前の光景ですから。(でも学校によってはバレンタインデーのキャンディーを持って来てはきけないという校則があることもあるようです。その辺は自分のお子さんの学校はどうか確認したほうがいいですね。)
女の子が男の子にあげる日ではない
アメリカのバレンタインデーに関して重要な事として知っておくべきことは、日本と違って、女が男にチョコレートを上げる日ではないということです。アメリカと日本のバレンタインデーの違いについては、こちらの記事を読んでください。
学校に確認する
学校でのバレンタインデーのキャンディーやカードの交換は、一般的ですが、最近ではバレンタインデーの交換を禁止してる学校もあり、また、どんなバレンタインデーの物を持ってきて良いか制限をつける学校もあります。 ですから、自分のお子さんの学校はどうか、まず確認した方か、担任の先生に聞いたほうが良いかもしれません。
学校の友達にあげるキャンディーの準備
アメリカでは、学校に通う小さなお子さんをお持つお母さんは、バレンタインデーが近づくと、クラスメートにあげるバレンタインデーのキャンディーやカードの準備で忙しくなります。この時期になるとスーパーにバレンタインデー用のキャンディー(小さなカード付)が販売されますので、その中から選べばいいのです。カードのメッセージも簡単な一筆。Happy Valentine’s Day!と初めから書いてあるカードを買って、自分の子供に~よりという意味で名前をサインしてもらるだけ。宛名は書く必要ありません。クラスメートだけで充分ですが、担任の先生と音楽や体育の先生にもあげたら喜ばれます。
バレンタインデーのエチケットQ&A
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バレンタインデーのカードやキャンディーは、クラスメート全員にあげるべき?
もちろんです。特定の子だけにあげたら、もらえなかった子供がかわいそうです。でも、これは大袋で買ったキャンディーの中から1つずつあげる場合で、資金調達のためのキャンディーは1つ$3~$5くらいするので、これは特別な友達にだけあげればいいのです。(資金調達のために販売するキャンディーについて)
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もしうちの子が誰にもあげたくなければあげなくてもよい?
あげるなら全員にあげ、あげないならだれにも上げないのが原則です。お子さんがクラスの特定の子だけにあげたいのなら、他の子が気がつかないようにクラスの外などあげる場所や方法を工夫しましょう。
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手作りのバレンタインのプレゼントでもいい?
もちろんです。紙、シール、リボン、ボタン、クレヨン、マジックなどを使ってクラフトを作ってあげるのも良いですよ。子供の手先の運動にもなって良い。ただ、手作りの食べ物はやめましょう。手作りのクッキーなどは、先生は「ありがとう!」と喜んでもらっても、後でこっそりとゴミ箱に捨てるというパターンが多い。
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うちの子は、工作は苦手です。お店で買ったカードでも良いですか?
もちろんです。バレンタインデーは楽しむ日ですから、何をあげようと悩んでしまわないように。誰からもらったか分かるようにFromの部分に自分の子供の名前を書くだけで、Toは空白にしてクラスの人数分のカードを用意しましょう。
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カードだけでも良い?それともキャンディーや小さいおもちゃもあげなきゃダメ?
カードだけでも充分ですが、シール1枚、鉛筆一本、キャンデー1つといった何か一つを上げるのが一般的。
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初めからキャンディーは禁止という規則があったらどうする?
それなら、お菓子ではなくてシール、粘土、小さな箱に入ったレーズンなどでも良い。
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担任の先生にもあげるべき?
先生は期待していないはず、でももちろんもらったら嬉しいはず。他の生徒にあげるキャンディーと同じ物を一つで十分ですが、ちょっとアップグレードして板チョコ1枚でもいいし、スニッカーズなどキャンディーバーを一本でも良い。学年の初めに、先生の紹介として、先生は自分の好みなども教えてくれます。例えば、好きな飲み物、食べ物、お菓子、レストラン、お店など。その中に、先生の好きなチョコレートの種類や名前が書いてあれば、その情報をバレンタインデーにも利用したらいいと思います。
関連記事: 学校で行うバレンタインデーのCandy Gramについて、ここが問題 |
バレンタインデーアイデア
市販のキャンデーはつまらない、何かクリエイティブな物をあげたいなんて考えていますか?それなら、下のようなアイデアがあります。
1.塗り絵のページ
キャンディーやカードだけでなくこのように塗り絵のページをあげても良い。小さい子にキャンディーをあげるのに抵抗があるお母さんには良いアイデアかも。そして、小さい子は塗り絵が好きなので喜ばれるかもしれませんね。
2.クッキー
手作りのクッキーをこのように一つずつラッピングしてあげるのもかわいい。
3.M&Mのチョコレートをこんな風にかわいく
こんな風に少量のM&Mのチョコレートと$1ストアーで買えるようなおもちゃと一緒に袋に入れてあげる。
4.プリッツェルをこんな風に可愛くして一つずつ包む。
プリッツェルに溶かしたチョコレートをつけてハートのデコレーションをつける。
5.市販のキャンディー
バレンタインデー用の市販のキャンディーは簡単!手作りでなくても市販でも充分です。
大箱に入ってるタイプは安くて簡単。シールをペタペタと子供に貼らせて、名前を書いておしまい!
http://www.education.com/magazine/article/Valentines_Day_Etiquette/
記事掲載日:2017年1月5日
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